火星生活に向けた訓練「160日間の火星ごっこ」とは

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火星生活に向けた訓練「160日間の火星ごっこ」とは
J-WAVE金曜深夜24時からの番組「MAGAZINE HOUSE RADIOFAST」(ナビゲーター:安藤桃子)。9月23日のオンエアでは「宇宙生活」をキーワードにお届けしました。この日は、アメリカで始まった長期火星模擬体験実験に参加する日本人で、極地建築家の村上祐資さんにお話を伺いました。

このプロジェクトは村上さんいわく「160日間の火星ごっこ」だそうです。しかし“ごっこ”という響きほど甘いものではなく、地球上の一番厳しい場所で7人のクルーが生活するというもの。村上さんはこの中で副隊長のポジションを務めます。

プロジェクトは2カ所で行われ、前半の80日は、アメリカのユタ州の砂漠を舞台に展開されます。砂漠といっても暑いところではなく寒い砂漠だそうです。そこに建てられた基地で生活し、基地の外に出るときは絶対に宇宙服を着なくてはいけません。「80日間、新鮮な空気が吸えないわけです」と村上さん。

そして後半の80日は、北極にある世界最大の無人島、デヴォン島で生活します。この島には大きなクレーターがあり、火星でも想定されるクレーターの探査が主なプロジェクトな目的になります。ちなみに、探査は限られた時間の中でより多くの発見をしなければならないので、前日に基地の中でシミュレーションを行うそうです。

他にもデイリーワークとして食事や掃除も自分たちで行い、地球側の司令室と毎晩2時間通信を行い、その日の活動や問題などを報告するそうです。

ついに始まった長期火星模擬体験実験。狭い環境での集団行動では、1人でも病気やうつ状態になると他のクルーにも影響が出やすい…などの問題も予想されますが、未来の火星移住計画に対してどんな結果を残せるのか、今から注目ですね。

【関連サイト】
「MAGAZINE HOUSE RADIOFAST」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/radiofast/pc/

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