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突然医師が馬乗りに!母子手帳に記載された「クリステレル胎児圧出法」とは?

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長男の出産は、妊娠34週の時、自宅での突然の破水から始まりました。

破水すると陣痛がすぐに始まる場合が多いと思いますが、私の場合は陣痛が始まる気配が全くなく、私はこのまま妊娠継続が可能なのではないかと期待しました。

しかし、私の子宮内には羊水がほとんど残っていない上に、血液検査の結果、子宮内感染を起こしていたため、このまま妊娠を継続することは母子共に非常に危険だと医師から説明がありました。

全く陣痛が起きなかった私は、陣痛促進剤を使ってお産を始めることに。

すると1時間程度で、陣痛が始まり、助産師さんに手伝ってもらいながら、慣れないいきみ逃しでなんとか子宮口全開までたどり着きました。

「やっといきめるー!!」

当時の私は、もちろんいきみ方なんてよく分かってはいませんでしたが、とにかく必死に助産師さんの声に合わせていきんでいました。

そんな時、恐らく踏み台にでも登ったであろう助産師さんが私の隣に現れました。

そして私のいきみと一緒に、お腹を何度も何度も思いっきり押したのです。

一瞬何が起きたのか分かりませんでしたが、もちろんそんなことを質問する余裕はありません。

すると男性の医師が助産師さんに「変わろうか」と言って、その瞬間、私の上に医師が馬乗りになりました。

そして私のいきみに合わせて、私のお腹を何度も思いっきり押します。

やっていることはさっきの助産師さんと変わりませんでしたが、やはり男性ですから押される力が明らかに違いました。

陣痛でお腹が痛いのか、赤ちゃんの頭が出てきているところが痛いのか、押されているお腹が痛いのか、もう私は何が何だか分かりません。

一瞬、陣痛が止まりました。

「陣痛が来たら教えてくださいね。次で赤ちゃん産みますよ」

私に馬乗りになっていた医師が、息を切らしながら私に言いました。

私は大きくうなずいて、呼吸を整えます。

「きた!きました!!んーーー!!!!!」

私はそう言って、残っていた体力を全て使い果たすような思いで、大きくいきみました。

それと同時に馬乗りの産科医も、ものすごい力で私のお腹を何度も何度も押しました。

そして無事に長男は産まれたのです。 関連記事:35週で早産。14名に囲まれ、最後は馬乗りでギュウギュウ!

私のお腹には、医師の手の痕が青々と残っていました。かなり痛みはあったものの、その青あざは無事に長男を産むことができた勲章にさえ感じました。

その後、退院する時に母子手帳を返却され、私は分娩の経過や出血量の欄を何気なく見ていました。

「クリステレル胎児圧出法」。

見慣れないその言葉が分娩の経過の特記事項に書かれていました。

なんのことだか全く想像もつかなかった私はインターネットでその言葉を検索してみることに。

するとそれは産科医が馬乗りになってお腹を押してくれたことを指していたのです。

ネットの情報を読み進めていくうちに、私はゾッとしてしまいました。

「クリステレル胎児圧出法」は赤ちゃんがなかなか出て来ない時に、一刻も早く出産に至らなければ危険とみなされた時に行われる手技のことだったのですが、それにより、大量出血や内臓破裂で亡くなった妊婦さんや重度脳性麻痺を起こしてしまった赤ちゃんがいることを知ったのです。

出産とは本当に命がけなのだと、改めて気付かされました。

この「クリステレル胎児圧出法」が行われたことは、お腹にいた長男を救うために医師が必死の思いでやってくれたことだと思っています。

それでも万が一のことを想定するとゾッとしてしまいますが、それと同時にもしも「クリステレル胎児圧出法」を行わずにそのまま長男が産まれてくるのが遅れていたら、それはそれで何か問題が起きていたかもしれないと思うのです。

無事に元気に赤ちゃんが産まれてくれることは、ごくごく当たり前のようですが、それは間違いなく「奇跡」なのだと私は感じたのでした。 関連記事:それってトイレのすっぽん!? まさかの馬乗りで吸引分娩

著者:かつどん子

年齢:30代

子どもの年齢:3歳・2歳

男の子2人のママ。毎日元気に走り回っている2人を後ろから必死に追いかける日々。趣味はドライブと食べること。週末は美味しいものを求めて家族みんなでお出掛けしています。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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