円満な同居・近居のため努力している派は約6割。そのコツは?

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円満な同居・近居のため努力している派は約6割。そのコツは?

同居・近居に関して、その実態を調査してきましたが、住まいは替えたいと思ってもすぐにはできないもの。多少嫌なことがあったとしても、生活を続けていかなければなりません。でも、どうせ親世帯と近くに住むのなら、関係性は良好に保ちたいですよね。今回は、どちらかの親と同居・近居をしている600人に、同居・近居をうまくしていくコツや、どんな努力をしているかなどを聞いてみました。なお、今回の調査では、近居は「車・電車で30分以内の範囲に住んでいる」ことと定義しています。

なんらかの努力・配慮をしている人が、全体の半数を超える結果に

まずは関係を円満に保つために、どの程度努力や配慮をしているかですが、「まあまあしている」が43.8%、「あまりしていない」が28.3%で続きました。「とてもしている」は12.7%で一番少ない結果に。【画像1】「とてもしている」「まあまあしている」の合計は半数を超えたが、「していない」派も意外と多い(SUUMOジャーナル編集部)

【画像1】「とてもしている」「まあまあしている」の合計は半数を超えたが、「していない」派も意外と多い(SUUMOジャーナル編集部)

「とてもしている」「まあまあしている」と回答した人は、どんな努力や配慮をしているのか聞いたところ、多かったのは、「父の日・母の日・お中元・お歳暮で感謝の気持ちを伝えている(近居・39歳・女性)」「親の誕生日、父の日、母の日にはプレゼントを贈っている(同居・58歳・男性)」といった、記念日などにプレゼントを贈るなどで感謝の気持ちを伝えること。

また、「頻繁に顔を出す、様子を見に行く(近居・54歳・男性)」「月に1回は外食へ。たまに旅行も一緒に行きます。イベントも必ず行います(近居・35歳・女性)」「週に一度一緒に食事をする(同居・49歳・女性)」など、顔を合わせる機会をあえてつくるという人も。

ほかには、「近づきすぎない、適度な距離感を保つ(近居・40歳・女性)」「干渉しすぎない(同居・38歳・女性)」「普段はあまり干渉しないようにしている。料理を多くつくったときは持っていく(同居・51歳・女性)」というように、「つかず離れず」な関係を保つようにしている人もいました。

「あまりしていない」「まったくしていない」という人が努力や配慮をしていない理由としては、「気を使わない関係性だから(近居・46歳・女性)」「自分の親なので、互いに気を使わない(同居・49歳・女性)」など、もともと関係性がよく、あえて気を使わない人が多かったです。同居・近居しているのが自分の親だからという理由もありました。

逆に、「もともと関係性がよくないので、必要以上に近寄らないようにしている(同居・53歳・女性)」「何をしても口出しされるので、余計な事はやらない、言わない(同居・52歳・女性)」といった人も多数いて、関係性がいいので努力・配慮をしない派と、関係性が悪く、あえて努力・配慮はしない派とに分かれました。

親世帯には「干渉しないで欲しい」「子ども(孫)の世話をもっとして欲しい」などの要望が

同居・近居している親世帯に対して、「もっとこうして欲しい」と思うことは、「まったくない」が37.8%でトップ。それから「あまりない」24.3%、「まあまあある」23.2%と続きました。「まったくない」がいい意味であれば理想ですが……これまでの流れを見ると、あきらめが入っている人もいる気がしますね。【画像2】「もっとこうして欲しい」と思うことは「まったくない」人が約4割も(SUUMOジャーナル編集部)

【画像2】「もっとこうして欲しい」と思うことは「まったくない」人が約4割も(SUUMOジャーナル編集部)

「こうして欲しい」と思う具体的な内容は、

「干渉しないで欲しい(同居・47歳・女性)」「子どもの教育に関して口を出して欲しくない(同居・46歳・男性)」など、自分たちの生活に口出しをして欲しくない人が多数。

ほかには、

■子どもの世話をもっとして欲しい

・もっと子どもの面倒を見て欲しい(同居・37歳・男性)

・たまには子どもを預かって欲しい(近居・42歳・女性)

■訪問の時間帯を考えて欲しい

・急用でもない電話を、忙しい時間帯に掛けてこないで欲しい(近居・51歳・女性)

・野菜をもって来てくれることはありがたいが、来る前に電話で連絡をして欲しい(近居・53歳・女性)

■親世帯に自立をして欲しい

・自分たちでできることはして欲しい(同居・55歳・女性)

・なるべく人を頼らずに自分のことは自分でして欲しい(同居・49歳・女性)

などがありました。

パートナーへの要望は、「親世帯との調整役になって」「文句を聞いてほしい」など

また、親世帯との関わりに関してパートナーに対して「こうして欲しい」と思うか聞いたところ、こちらも「まったくない」が44.7%でトップ、「あまりない」が25.5%で続きました。【画像3】パートナーに対しての要望は「まったくない」「あまりない」を合わせると約7割にものぼる(SUUMOジャーナル編集部)

【画像3】パートナーに対しての要望は「まったくない」「あまりない」を合わせると約7割にものぼる(SUUMOジャーナル編集部)

「とてもある」「まあまあある」と答えた人の具体的な内容としては、

■妻から夫へ

・もう少し親とコミュニケーションをとって、家族の調整役になって欲しい(同居・42歳・女性)

・嫁の立場では言いにくいこともあるので、もっと主体的に断って欲しい(近居・39歳・女性)

・同居による愚痴や文句が出てしまうのを、ただただ聞いてほしい(同居・42歳・女性)

・パートナー自身の親と同じくらい気を遣ってもらいたい(近居・42歳・女性)

■夫から妻へ

・親子喧嘩をしないでほしい(同居・57歳・男性)

・自分だけが我慢していると思い違いをしないように(同居・48歳・男性)

・親からの自立を前提に生活してほしい(近居・50歳・男性)

・とにかく仲良くやってほしい(同居・44歳・男性)

・親世帯に対する愚痴を何度も繰り返し聞くのはつらいので減らしてほしい(同居・46歳・男性)

といったものがありました。

他人同士が一緒に住んだり、近くで生活をしたりするわけですから、いいこともあれば、嫌なこともあるのが同居・近居です。自分の親世帯であれば問題がないこともありますが、それでも関係性を良好に保つためには、何らかの努力や配慮が必要なようです。

なかでも、「お互いに干渉し合わない」というのはコメントに多く見られました。これは冷たいように見えますが、相手の生活を尊重し、思いやるひとつの方法。程よい距離感を保つために大事なことなのかも。

また、記念日などにプレゼントを贈り感謝の気持ちを伝える、一緒に食事をする機会を意識的に設けるなど、「ありがとう」「ごめんなさい」の気持ちを形や行動で表すのもよさそうですね。

近くで生活をする上で大事なのは、お互いが相手を思いやる気持ちをもつこと。それがあれば、同居も近居も、お互いにメリットがある理想的な住まい方といえます。今は同居も近居もしていないという人は、将来の住まい方として、ぜひ一度検討してみてほしいですね。●調査概要

[同居・近居に関する調査]より

・調査期間:2016年7月15日~2016年7月19日

・調査方法:インターネット調査(ネオマーケティング)

・対象:親世帯と同居または近居(電車・車で30分以内の距離に居住)している全国の20歳以上60歳以下の男女(既婚、子どもあり)

・有効回答数:600名(男性271名、女性329名)
元画像url http://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2016/09/117740_main.jpg
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