泣け、昭和世代! 成分の半分(以上)は優しさでできている。洋食食堂「ますや」【四条烏丸】

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昭和生まれ昭和育ち、昭和そうなヤツはだいたい友達。メシ通レポーターのナガオヨウコです。本日のレポは、昭和48年から続く京都の洋食食堂「ますや」です。

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地下鉄四条駅なら5番出口から徒歩8分。

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地下鉄五条駅からも近いです。1番出口から徒歩10分。

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烏丸通りと松原通りの交差点を東へ。

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京都の方なら「高倉通り松原上ル」で通じますでしょうか。

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一方通行×一方通行の小さな交差点近くにある「ますや」。

昭和48年の創業時からまったく改装していないそうで、懐かしいたたずまい。

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このあたりだけ時間が止まってます。

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オムライスは単品でなんと486円です。

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ガラスケースも、料理サンプルも43年前のまま。

昭和生まれのみなさま、懐かしさのあまり泣いてしまってもかまいませんよ。

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店内はカウンター7席のみ。カメラを思い切り引いてなるべく全景をとらえてみましたが、これが限界。見たまんまです。

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店内のメニュー表の本体は、43年前の開店当時のものです。

現在はさすがに価格は変更してありますが、当時はカレーライス250円だったそう。現在は486円。※こちらのメニュー表は税別です。

この安さで、ほぼ100%手作り

「ますや」の一番のポイントは、ほぼ手作りということ。ハンバーグも、デミグラスソースも、海老フライも、だし巻きも手作りです。

料理の半分、いや8割は優しさでできている、といっても過言ではありません。

手作りでないのは、足の早いタルタルソース、ハム、お漬け物くらいです。

お店を切り盛りしているのは60代の大将と奥さまのお二人。写真NGということでご登場いただけませんでしたが、大将も奥さまも穏やかで優しい方。

「料理には人柄が出る」と言われますが、まさにその通りだと言えます。

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メニューの豊富さも、大将の「お客さんに喜んでほしい」という真心のあらわれ。写真のメニュー以外に、フライものの単品もありますよ。

そして、とっても安い値段で提供されています。

「洋食=憧れ」であった昭和時代に「洋食を気軽に食べてほしい」とスタートしたポリシーが、今でも生きてるのです。

ただし、大将は「安っ!!」と言われるのがお嫌いだそうです。「ほめられるなら、安さではなく味の方がうれしい」とおっしゃっているので、美味しいと感じたならぜひお声かけしてください。

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▲ランチB(756円)

一番人気のメニューをお出しいただきました。懐かしい銀アルミ皿で登場です。いただきまーす!

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海老フライ/ハンバーグ/ポークピカタ/スパゲティナポリタン/ハム/マカロニサラダ/キャベツの千切りサラダ/うさぎリンゴが付きます。

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手ごねハンバーグはちょい固めで、お肉の美味しさがぎゅっ〜と感じられます。何でもかんでも「ふわふわがエライ」と思っている現代人は、これを食べてさっきまでの自分を反省してください。

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ポークピカタも、もちろん手作り。 じゅわ〜。

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優しい、優しいよ! 美味しいよ!!

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海老フライは、約13cmとしっかりでかい。

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衣よりも中身が多い海老フライ。食べかけですみません。

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しっぽ付近まで海老が詰まっていました。またしても食べかけですみません。

でもどーしてもこのうれしさを伝えたかったの。

わたくし常々「死ぬ間際に食べたいものは、鯖寿司」と言っています。

しかし、死に際にこのBランチを目の前にしたら「どれから食べよう、ハンバーグはデミグラスソースまですべてさらえて、あっ、残ってる海老フライを最後まで食べないと」とか言いながら生きながらえてしまいそう。

全メニュー持ち帰り可

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「ますや」では、全メニューがテイクアウトOKです。一日に訪れるお客さんのうち、なんと7割が持ち帰り派だそう。

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▲オムライス弁当(594円)

オムライス/コロッケ/マカロニサラダ/だし巻き/ハム/キャベツの千切りサラダ/しば漬け。店内でも食べることができますが、お弁当バージョンのみソーセージとだし巻きがプラスで付きます。下に隠れて見えにくいのですが、ソーセージさんいらっしゃいます。

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調理風景はこんな感じでした。オムライスは注文を受けてから作ります。ガンガンの炎で焼く玉子に、程よい濃さのケチャップライス。

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カウンターごしに、手際の良い調理風景を眺めることができます。

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ハイ、きれい〜♡

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▲ランチA(648円)

ハンバーグ/白身魚(マダラ)フライ/スパゲティナポリタン/ハム/キャベツの千切りサラダ千切り/マカロニサラダ/しば漬け/お弁当のみ、だしまき付き!

おかずのひとつひとつが「きちんと」なんです。それも、高級感とか華やかさではないの。誠実なのは当たり前、という正しい洋食なのです。

白ご飯もほど良く米粒が立っていて、これまた真っ当な美味しさ。寿司職人だったお父さまにきっちり仕込まれたおかげで、お米の研ぎ方、炊き方には相当な神経を注いでいるそう。

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お持ち帰りも大歓迎。訪問してから注文すると待ち時間が発生しますので、予約の電話を入れておくといいでしょう。予約受付は営業日の朝7時頃~18時、電話にてどうぞ。

お昼は近隣の会社員で混み合います。

時間に余裕があるなら12~13時頃を避けるとゆっくりできると思います。

お店情報

ますや

住所:京都府京都市下京区高倉通松原上ル杉屋町265

電話番号:075-351-3045

営業時間:11:00~18:30、11:00~17:00(土曜日)

定休日:日曜日・祝日

※金額はすべて消費税込です。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

書いた人:ナガオヨウコ

ナガオヨウコ

ライター歴22年、京都在住のフリーライター。食、手芸、子育て、京都関連の雑誌や書籍、webに執筆中。10年間続けている自然農業の畑では、20~30種の野菜やハーブ、花を栽培。 ブログ:しましま畑でつかまえて

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