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サーキット専用レンタル車両で耐久レースに参戦してみた【CERC ~編集デスクのロードスター日記~ #12】

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▲ロータス エキシージとホンダ シビックの2台体制でSEV耐に臨んだウィズミーチーム。ホンダ シビック(GE型)もウィズミーのレース用レンタル車両だ

どアマチュアが“もんげぇーはえー”マシンに乗る

やや旧聞に属するが、去る8月12日、茨城県の筑波サーキットで開催された『SEVチャリティ走行会2016(通称SEV耐)』に参戦した。今回は、その模様をリポートする。

筆者は昨年末に総額75万円で自腹購入した2代目マツダ ロードスターで、モータースポーツの世界に飛び込んだ。車検対応の範囲内で改造したそのロードスターで、個人的にサーキットで練習したり、ど素人でも楽しめるレベルの耐久レースに参戦している。

ところが8月のSEV耐は、愛車のロードスターではなく、本格的にチューニング&セッティングされたロータス エキシージで参戦した。実はこの車、プロレーシングチーム所有の戦闘力がマックスまで高められた本格的なプロ仕様。岡山の方言で言い換えると「もんげぇー、はえー(すごく速い)」マシンなのだ。

なぜ、アマチュア中のアマチュア(どアマチュア)な筆者が、プロ中のプロ仕様マシンで耐久レースに出られるのか。それは、このマシンが「サーキット専用レンタル車両」だからだ。

自動車レース(特に1台のマシンに数名のドライバーが乗る耐久レース)では、マシンを所有するチームが、都度、プロドライバーを招集するのが一般的。これをアマチュアドライバー向けにアレンジしたのが「サーキット専用レンタル車両」だ。前者はチームがお金を払ってドライバーを雇うが、レンタルの場合はドライバーがチームに所定の料金を払ってマシンに乗ることになる。

レース用車両のレンタルは、レーシングチームをはじめレースマシンを製作するガレージなどが独自の名称&メニューで行っている。今回筆者は、当連載でもお世話になっているプロレーシングドライバーの丸山浩さん率いるウィズミーチームの「サーキット専用レンタル車両」に乗った。それが「もんげぇー、はえー」のロータス エキシージだった、というわけだ。

▲筆者もドライバーとして乗ったロータス エキシージ。見るからに「もんげぇー、はえー」オーラが漂っている

順調すぎるレース展開の先に待っていた悲劇

そんなウィズミーチームのロータス号は、チーム代表の丸山さん(プロレーシングドライバー)、二輪やカートでモータスポーツを楽しむ泉水さん(アマチュア)と筆者(どアマチュア)の3人体制でSEV耐に臨むことに。まずは予選から。

最初にチーム代表かつプロドライバーかつロータス号の主(ぬし)たる丸山さんが予選アタック。マシンやタイヤの状態などチェックしながら慎重に走るのかと思いきや、早々にベストタイムを叩き出してしまった。予選の残り時間は、泉水さんと筆者(どアマチュア)でシェアしてコースに出た。ロータス号初体験だった泉水さんだが、すぐに慣れてコンスタントに好タイムを出していた。そんなプレッシャーのかかる中、筆者(どアマチュア)もタイムは遅かったものマシンに慣れ、決勝への準備が整った。

▲SEV耐2016の決勝グリッド表。ロータス号(30番「WITH ME EXIGE」)が先頭でスタートする

丸山さんの活躍で予選トップだった我らがロータス号は、決勝グリッドの一番前からスタート。ファーストドライバーの丸山さんは、フロントローから順位を落とさず、淡々と周回を重ねる。そしてセカンドドライバーの泉水さんへトップのままバトンタッチ。こんな順調すぎる展開を前に、サードドライバーとして出番を待つ筆者(どアマチュア)の緊張と不安は高まるばかり。

が、悲劇はその時起こった。先ほどコースへ出たばかりの泉水さんが、1周目でピットに戻ってきたのだ。エンジントラブル。ウィズミーチームのメカニックが首を横に振る。予選から一度もトップを譲らぬまま、ロータス号はリタイヤした。そして決勝を走ることなく、筆者(どアマチュア)のSEV耐も終わった。

決勝は残念だったが、モータースポーツを始めたばかりの“どアマチュア”としては、エキサイティングな経験となった。戦闘力の高いマシンに乗れたこと以上に、泉水さん含む当日初めて出会ったチームメンバーたちとの交流が強く印象に残った。老いも若きも、プロもアマチュアも、一つになれる。自分の愛車で仲間とレースに出るのとは、ひと味もふた味も違うモータースポーツの楽しみ方を発見できた。

なお、SEV耐2016の模様を収録した動画が「ウィズミー」のYoutubeチャンネル「WITH ME MOTOR STATION TV」にアップされているので、そちらもチェック(関連リンク参照)。「筑波5時間耐久 WITH MEレーシングドライバー育成スクール」と題されたその動画では、どアマチュアの筆者を“ちょっとはマシな”レーシングドライバーに育成するというのがテーマになっている。後半は筆者が即席リポーター役となり、当日参加したメンバーにインタビューする模様も収録されているのでご笑覧ください。

▲決勝スタート前の1カット。グリッドの最前列、フロントローに並んだロータス号

▲ウィズミーチームのスタッフには、ボランティアで参加したメンバーも。ピットの設営&撤収といったレース以外の仕事も、全員で手分けしてこなすチーム運営が参加していて気持ちよかった

【CERCとは】

中古車情報誌『カーセンサー』の連載『CERC』のスピンオフバージョンである。カーセンサー本誌に収録しきれなかった話題を、同連載の語り手である本誌デスク本人が赤裸々に綴る。ちなみにCERCとはCarsensor Editors Racing Club(カーセンサー・エディターズ・レーシング・クラブ)の略。

【筆者プロフィール】

1970年生まれ。群馬県在住の編集・ライター。カーセンサー本誌の編集デスク担当。

2015年9月に参加したメディア対抗ロードスター4時間耐久レースでの惨憺たる結果から一念発起。運転技術を磨くべく、マツダ ロードスター(2代目)のNR-Aを購入した。

【関連リンク】

【動画】筑波5時間耐久、WITH MEレーシングドライバー育成スクール SEVチャリティ走行会2016 ウィズミー プロフェッショナル レーシング チーム
スポーツランドSUGO
CERCの過去記事はこちら text・photo/編集部 中野

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