バターポテトが練り物に!? 老舗店が生み出す絶品!【奈良】
揚げたての練り物を食らいに行く!
こんにちは、メシ通レポーターのケメコです。
今回ご紹介するのは筆者も大ファンの、奈良の老舗練り物屋さん。
こちらのお店、以前に情報バラエティー番組で紹介されて「おいしいっ!」と大絶賛されていたのです。
筆者もその番組を見ており、ジューシーな練り物の数々にはいてもたってもおられず、お取り寄せした身なのです。
実店舗は初来店。大ファンの練り物の揚げたてを食べられるとあって、ワクワクがとまりません!
近鉄奈良駅からほど近く「餅飯殿センター街」という商店街を入ると、
ばばーん! 立派な店構えの練り物店「魚万」があります。
まずはお店を探索。
シックな佇まいの同店、落ち着いた雰囲気。
シェードがうちわになった照明や、金魚鉢の照明など、伝統とモダンをほどよくミックスされたお店です。
そして……ショーケースには、多種多様の練り物がずらり!
これらはあとで詳しくご紹介するとして、「魚万」でいちばん有名で人気なのが、バターポテトです。
魚のすり身の中に短冊状に切ったジャガイモとバターを混ぜ込み、パリパリのシートで包んでいる一品で、香ばしくてとにかくおいしい!
でも、練り物でバターポテトって、一体……!? ちょっとハテナですよね。わかります、わかります。
バターポテトには知られざる企業努力があった
どういう経緯でバターポテトという商品が生まれたのか、その誕生秘話を魚谷社長に聞いてみました。
──バターポテトって、練り物にしてはかなり斬新ですよね。
魚谷社長:でもね、ジャガイモを練り込んだ練り物は、もともと「おいもくん」という商品として売っていたんです。わりと人気の商品だったんですが、もっと若い人にも食べてもらえないかなと考えまして。
──それでバターを投入したと。
魚谷社長:そう。だけど、これが意外と難しくて。揚げる前に一度蒸すんですが、この段階でバターが全部外へ流れ出てしまう。そこでどうしたもんかと考えて、練り物を包もうという発想になったんです。
──あの皮は、食感とともにバターを閉じ込めておく役割でもあったんですね!
魚谷社長:ちょうど近くに、強力粉でシートを作っているメーカーさんがありましてね。どういうものが良いのか一緒に試行錯誤を重ねて、いまの形になったんです。じつは、あの皮はインド料理などで使うサモサシートなんですよ。
──えっ! インド料理で使うものを!?
魚谷社長:そう。あの皮によって、パリッとした食感が出るんです。片手で持って食べ歩きもできますし、バターポテトはうちの大人気商品ですね。
バターポテトは、さまざまな試行錯誤を経て生み出されたのですね。そりゃうまいはずだ!
実店舗で購入する魅力は、なんといっても揚げたてが食べられるところ。「魚万」では、店先で揚げているのです。
揚げる前のバターポテト。
フライヤーに投入。ジュワジュワジュワ〜
はい、おいしそうなキツネ色に!
たまりませんね。
お取り寄せでは基本的には揚げた後の完成品のみの販売ですが、どうしても、なんとしてでも揚げたてを食べてみたい……! との要望もあるそう。そんなときには、揚げる前のものを配送できることもあるそうなので、一度お店に相談してみるべし、ですね。
では、実際にいただいてみましょう
ど・れ・に・し・よ・う・か・な〜と選ぼうと思ったのですが、どれもこれもおいしそうで選びきれず、おすすめのものをチョイスしていただきました。
▲左から時計回りで、チーズ巻(594円)、わか草コーン(259円)、バターポテト(237円)、黒ごまレンコン(183円)、玉ねぎ天(162円)、ゆば巻(172円)
さぁ、ひとり練り物パーティーの開催だ!
お店にほど近いため池にて、ひとつずつ味わってまいりましょう。
まずは揚げたての、こちら! バターポテトです。これが食べたかった〜。
パクリ。
うまい! うますぎます!!
もっちり感のあるすり身に、ジャガイモのさっくり感とバターの香ばしさが加わり、結構な量あるのですがまったく飽きません。さらに、パリッパリのサモサシートの食感もたまりません。あぁ……お取り寄せでは味わえない、揚げたてならではのおいしさ……。これが食べたかったんや……。
バターポテトの姉妹品、わか草コーン!
ほうれん草を混ぜ込んだサモサシートとコーンの黄色が、とっても爽やかです。
パクリ。
コーンがたっぷりで、プチプチとした食感が楽しい! コーンの甘みも引き立っていて、バターポテトよりもお菓子感覚といったところ。うまい!
さて、お次はチーズ巻。
でっけース!
躊躇なく、パクリ。
すり身の中にチーズがイン、それを海苔で巻くというシンプルさ。けれども、極上にうまい。チーズのほどよい塩味と海苔の風味で、極太ながらしつこくないです。クセになる味わいで、いつまでも食べていたい……。
うまいうまいと独り言を発しながらむさぼっていると、ハトが大量に近寄ってきました。明らかにヤツら、練り物を狙っている……!
やらん、絶対にやらんぞ。
気を取り直して、生ゆばで巻いて揚げた、ゆば巻。
これは、以前お取り寄せした際、筆者がファンになった1本。グリンピースの爽やかな味わいと、ゆばの食感が最高です。うん、やっぱりおいしい。
まだまだ行くぞー! 女性に人気だという、黒ごまレンコン。
レンコンのシャクシャク感とゴマの風味が絶品! 粗びきコショウ入りで少し辛味もあり、食べていて楽しさがあります。これぞ飽きないおいしさ。
ラストは、バターポテトに次ぐ人気No.2の玉ねぎ天。
定番の一品とのことですが、その人気も納得。甘みのある玉ねぎがたっぷり入っていてみずみずしく、そしてもっちりやわらかいのです。これは、家の定番品として常備しておきたい感じ。
途中ハトに襲われながらも、ひとり練り物パーティーは滞りなく終了。いや〜どれもこれもうますぎました〜。
▲バターポテトと五重塔
常に新しい挑戦を続ける「魚万」
魚万は1901年にかまぼこ専門店としてオープンし、115年以上もこの地で練り物を販売してきた老舗店。
けれども、その老舗の看板の上にどっかと座っているのではなく、バターポテトやチーズ巻などの革新的な練り物を開発し続ける、伝統と挑戦に満ちたお店です。練り物というジャンルで、ほかにはない楽しさを追求し続ける同店にはお客さんもひっきりなしに訪れます。
お取り寄せもできますが、揚げたてが食べられるのは店舗のみ。ものすっごくおいしいのは間違いない! 奈良に行かれた際は、ぜひ立ち寄ってみられることをおすすめします。
お店情報
魚万 もちいどの本店
住所:奈良県奈良市餅飯殿町16
電話番号:0742-22-3709営
業時間:9:00〜19:00
定休日:年始 ※年始以外は不定休
ウェブサイト:http://www.uoman.jp/
※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。
書いた人:ケメコ
福井県出身、大阪府在住。某エンタメ系企業にて雑誌編集に携わり、その後コピーライターを経てフリーランスに。大衆居酒屋から小洒落たカフェまで、うまいと聞けばどこへでも突入。ゆえに体重増量中。
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