「北沢小西」というビールマニアの楽園がある【クラフトビール】

access_time create folderグルメ
f:id:Meshi2_IB:20160728161457j:plain

今や時代はクラフトビール! 空前のムーブメントが巻き起こってから、かれこれ数年の時が流れ。今やこの冷めやらぬ熱気が通常運転と言えるほど。2016年もクラフトビール人気は続いています。

……なーんて書いていますが、実は私クラフトビールにぜんっぜん詳しくありません。むしろ「普通のビールとどう違うの? てゆーか、なにそれおいしいの?」レベル。しかし、巷で話題というならば、いっちょかみしておきたいというのも本音。

「クラフトビールの魅力を、今さらながら知っておきたい!」

そんな私がクラフトビールに親しめるお店はないのかしら、と探してみたところ。

f:id:Meshi2_IB:20160728161447j:plain

あったのですよ、これが! それが、下北沢にある酒店「北沢小西」。

一見ごくごく普通の酒店なのですが、実はここ、

知る人ぞ知るクラフトビールの聖地!

f:id:Meshi2_IB:20160728161448j:plain

国内外のクラフトビールを随時160種類扱う、その筋ではちょっと名の知れた酒店なんです。

そもそも「クラフトビール(Craft Beer)」とは、小規模な醸造所でつくられているビールのこと。ビール職人がつくり出す高品質なビールを「手工芸品(Craft)」に例えて、クラフトビールと呼ばれているのです。作り手によって味や香りが違ってくるため、オリジナリティの高いビールが出来上がるのだそう。なるほど、熱狂的ファンが多いわけですね。

f:id:Meshi2_IB:20160728161449j:plain

店内の冷蔵庫には、見たことないようなパッケージのクラフトビールが所狭しとズラーリ並んでいます。このお店の素晴らしいところは、なんといっても「有料試飲」ができるところ。購入したクラフトビールをその場で飲めちゃう! 試飲してみて気に入ったら自宅に買って帰ればいいのです。

f:id:Meshi2_IB:20160728161450j:plain

しかし、あまりの種類の多さにめまいが……。クラフトビール素人の私が、ここから瞬時に自分に合ったビールを探すのは至難の技かもしれぬ……。ならば、ここはプロにお任せして……と、レジ前にいらっしゃる店長さんに助けを求めようとした、その時のことでした。

f:id:Meshi2_IB:20160728161453j:plain

「クラフトビール選びに迷ってるの? じゃあ、俺らのオススメ飲んでみない?」

なんと、店内で有料試飲中だった「北沢小西」の常連客の皆さんが声を掛けてくださいました。渡りに船とはまさにこのこと! ありがたくその申し出、受けさせていただきます。この日お会いした皆さんは、生粋のクラフトビール好き。かなりマニアックなクラフトビールに関する情報交換などをされていました。

ちなみに、皆さんはいつも一緒にいるグループではなく、この場でたまたま遭遇したメンバーだそう。それにしてはだいぶ盛り上がっていましたけどね……。

f:id:Meshi2_IB:20160728161451j:plain

「まずは俺からいっちゃうよ!」と最初のクラフトビールを選んでくれたのは、クラフトビール歴3年の山田さん。「北沢小西」にはクラフトビールにハマった直後から通い詰めているのだとか。

f:id:Meshi2_IB:20160728161452j:plain

山田さんが「これは面白い味だよ!」とすすめてくれたのは、シエラネバダ社の「オトラベス」(550円)。こちら、World Beer Cup2016セッションビール部門の金賞を獲得したクラフトビール。乳酸菌やグレープフルーツ、サボテンの果肉で作られていて、酸味の強い味わいとのこと。

f:id:Meshi2_IB:20160728161454j:plain

いくらクラフトビール音痴の私でもわかる! これは普通のビールとは全然違う味。とにかく酸味が強くて、レモンサワーでも飲んでるような気分に……。いや、この表現、なんか違う気がするぞ。でも、それくらい飲みやすくてグイグイいけちゃう! あっという間に飲み干してしまいました。

f:id:Meshi2_IB:20160728161502j:plain

続いて、山田さんの奥様がチョイス!

「せっかく下北沢なので、世田谷のビールをオススメします」とのことですが、どうやらこちらは世田谷発のクラフトビールみたいですね。

f:id:Meshi2_IB:20160728161503j:plain

ふたこ麦麦公社の「フタコビール フタコエール026」(750円)。

「このビールは二子玉川在住の二人の女性が、世田谷にビール文化を! と頑張ってつくっている地元密着クラフトビールなんです。そのビール愛に親近感が沸いてて、応援してます」とのこと。

f:id:Meshi2_IB:20160728161504j:plain

苦みがあまりなくて、サラっと飲めちゃう。初心者の私にも嬉しい味わいです。これはシトラス系なのかな? なんだか爽やかな香りがする……。女性がつくった、というのに大納得の柔らかで優しいビールでした。

f:id:Meshi2_IB:20160728161455j:plain

「じゃあ僕はパンチの効いたやつを選んじゃおうかな~」と、鈴木さん。クラフトビール歴10年を誇るベテランで、マイ栓抜きを持ち歩くほどのビールファンです。ド素人の私に、あえて玄人好みの一本をチョイスしてくれました。

f:id:Meshi2_IB:20160728161456j:plain

志賀高原ビールの十周年を記念して生まれた「其の十 / No. 10 – Anniversary IPA –」(520円)です。飲む前に「苦いの平気? だいじょうぶ?」と仕切りに聞かれたのですが、このIBU(苦みの度合い)が75もあるらしい。ちなみにわりと苦いと言われているエビスビールがIBU25です。どんだけの苦さだよ!

f:id:Meshi2_IB:20160728161458j:plain

意を決して飲んだのですが……あれ? 意外といける。むしろスルスル飲める。なんでもこのビール、苦さ・甘さ・重さ……ビールにまつわるすべてがガツンと濃厚なため、味が総合されて後味はとても爽やかになるのだとか。でも確かにパンチ効いてる! ビールが苦手な人には間違いなくNGになりそうな一品でした。

f:id:Meshi2_IB:20160728161459j:plain

そしてトリを飾るのは加藤さん。クラフトビール歴は1年と短めながら、もともと酒はビール一辺倒という根っからのビール好きです。そんな彼女が選んでくれたのは……。

f:id:Meshi2_IB:20160728161500j:plain

カナダのクラフトビール「Fat Tug IPA」(1,620円)。7月に日本初上陸したばかりのクラフトビールです。クラフトビールファンの間では話題沸騰中なんだとか。うん、確かに私でもわかるくらいに美味しいです。コクがあって、すごく味が強い! そして、ここで山田さん(奥様)がおもむろにこんなものを……。

f:id:Meshi2_IB:20160728161501j:plain

あ。ここ、オツマミの持ち込みOKらしいです(笑)。皆さん、気軽にコンビニで買ってきてます。ご相伴に預かりました。……が、このワサビ味、死ぬほどFat Tug IPAに合うー! 最強の組み合わせかもしれません。常連の皆さんも一斉に沸き立ったほどの新しい組み合わせ。この後ひとしきり、IPAとワサビの相性について語らうことになりました。

f:id:Meshi2_IB:20160728161457j:plain

さすがに一気に4本も飲んでしまうと酔っちゃったかな~? そういう時はすぐに退散するのが、「北沢小西」でのマナー。楽しく試飲させていただいた後は、気に入ったビールを購入して帰宅。自宅でゆっくり楽しみました。

そう、ここはあくまでも「試飲ができる酒店」。

けっして居酒屋さんではございませんので、悪しからず。

さて、今回がほぼお初だった、私のクラフトビール体験。クラフトビールファンの常連さんたちのおかげで、大満足&超堪能できました。「北沢小西」はとても面白い場所で、見ず知らずのクラフトビールファン同士が、クラフトビールの美味しいお店の話をしたり、最新のクラフトビール情報を仕入れ合ったり。要所要所で話の中心になってくれる、店長さんの人柄にも感服です。クラフトビールファンなら、来訪必須! クラフトビール愛にあふれた酒店「北沢小西」に、ぜひ一度立ち寄ってみてください。

お店情報

北沢小西

住所:東京都世田谷区代沢5-28-16

電話:03-3421-0932(定休日を除く16:00~21:00)

営業時間:月曜日、水曜日~金曜日16:00~23:00/土曜日14:00~23:00/日曜日・祝日14:00~21:00

定休日:火曜日

ウェブサイト:クラフトビールが買える酒屋 北沢小西

※金額はすべて消費税込です。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

書いた人:もちづき千代子

もちづき千代子

人生が常に大殺界な人妻ライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像技術者・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を始める。人生のテーマは「酒と涙と男と女」。

過去記事も読む

関連記事リンク(外部サイト)

揚げずにボリューム満点! 「スコップコロッケ」を作る+ソースアレンジ
【下北沢】接客業30年! 絶妙なトーク術でファンを魅了する美女の店【美人ママさんハシゴ酒】
【特典アリ】東京・下北沢めくるめくアジア麺ワールドへようこそ!

  1. HOME
  2. グルメ
  3. 「北沢小西」というビールマニアの楽園がある【クラフトビール】
access_time create folderグルメ
local_offer

メシ通

食を楽しみたいあなたのスキマ時間を、笑顔と感動と知って得する情報で満たす「グルメ情報マガジン」です。平日は休まず更新中。

ウェブサイト: http://www.hotpepper.jp/mesitsu/

TwitterID: mesitsu

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。