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しないことで得をする!? 「ながらスマホ運転」の習慣を止めさせるユニークなアプリが登場!

「歩きスマホ」「ながらスマホ」は日本だけの問題じゃない

世界中で「事故を誘発する」として問題になっている「歩きスマホ」。韓国では2016年6月に「歩きスマホ禁止」の標識を発表したことが話題になった。

歩きスマホよりもさらに重大な事故につながるのが、「ながらスマホ運転」だ。脳は2つのことを同時に行うと、一方への注意がおろそかになる。運転中のスマホ操作は、当然ながら注意力の低下を招き、歩行者や周りのクルマなど周囲の状況の変化を見落としやすくなる。

危険な「ながらスマホ運転」なのだが、アメリカの大手通信事業者であるAT&Tの調査結果では、運転中のながらスマホ経験者はなんと70%を超えている。AT&Tでは、こうした事態への対策として、「it can wait」キャンペーンを展開しており、ボタンひとつでSNSにシェアできる「私は運転中にながらスマホをしません」宣言はすでに1,000万人を超えた。また、ながらスマホ防止に、運転中にSNSや電話の着信音を抑止して「現在運転中」という自動返信を行う「ドライブモードアプリ」を提供している。

ゲーム感覚で楽しめる「ながらスマホ運転」防止アプリが登場

そんななか、日本では、「ながらスマホ運転」を防止するスマホ用アプリ「Driving BARISTA」が発表された。このアプリは「交通事故死亡者数13年間連続ワースト」という不名誉記録更新中の愛知県が官民一体となって進める「AICHI 脱ワーストプロジェクト」をきっかけとして、トヨタとKDDIが開発したものだ。

2016年秋の交通安全週間に合わせ、トヨタ、コメダ珈琲店、KDDIの3社が、このアプリを活用した交通安全の取り組みを実施する。

トヨタとKDDIが共同開発した「ながらスマホ運転」防止アプリ「Driving BARISTA」

「Driving BARISTA」は、「愛知県内で、ながらスマホをしない運転に成功すると、走行距離がポイントのようなかたちで積算されていき、一定距離がたまるとコメダ珈琲店のブレンドコーヒーまたはアイスコーヒーと交換できるクーポンを入手できる」というもの。「”ながらスマホをしないことで得をする”経験を繰り返すことで、ながらスマホをしない習慣を身につける」という、心理学における「正の強化」をゲーミフィケーションに応用したアプリだ。

「ながらスマホをしていない」状態の判定は、クルマの移動中、スマホが裏返しのままで置かれているかどうかをジャイロで判定する。運転開始時にアプリを起動して「SAFE DRIVE START」ボタンを押し、スマホを裏返しに置いたところから計測がスタート。

移動距離はGPSで測定され、距離が加算されるごとに画面上のコーヒーカップにコーヒーが少しずつ貯まっていく。クルマを降りる時には忘れずに「STOP DRIVING」ボタンを押そう。チャレンジ成功となり、そこまでに走った距離が記録される。

うっかり運転中にスマホを表にした状態で移動してしまうと、「ながらスマホ運転」をしたとみなされ、その回のチャレンジは失敗し、距離は加算されない。

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