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栃木県民なら知らぬ人はいない「レモン牛乳」の工場を見学してきた!

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みなさん「レモン牛乳」をご存じですか?

正式名称は「関東・栃木レモン」。栃木県民ならば誰もが知っている、いわば栃木県のソウル・ドリンクです!

埼玉出身の私は、恥ずかしながらその存在を長きに渡って知らずにおりました。が、先日プライベートで栃木観光をした際に開眼。甘くまったりとした、それでいて切なくどこか懐かしい味……。「こんなに美味しい飲み物が栃木にあったとは!

もちろん、お土産として大量購入して帰ったのは言うまでもありません。

地元に帰り、買ってきた「レモン牛乳」がどんどん消費されていくなか、もたげてきた胸に秘めた想い……。「レモン牛乳のことをもっと知りたい! そうだ、作っている会社に取材しに行けばいいんだ!」非常に安直な発案でしたが、東武鉄道にガタンゴトン揺られて行って参りましたよ、栃木駅にある栃木乳業まで!

栃木駅から歩いて15分ほどの場所にある、栃木乳業本社。工場も併設された「総括事務及工場」となっています。

今回の取材は、常務取締役である浅野さんに受けていただけることになりました。温かく出迎えていただきましたよ。ありがというございます! さっそく、事務所でインタビューをさせてもらうことに。

──栃木県民のソウルフード「レモン牛乳」。ぜひ、その歴史について詳しく教えてください! 何年前から販売されているものなのですか?

申し訳ありません、実はハッキリとしたことはわからないのです。

──ふぁっ!? え……こちら、発売元ですよね……?

そもそも、「レモン牛乳」は宇都宮市にあった「関東牛乳」という会社が、第二次世界大戦後まもなく開発・販売を始めた飲み物です。当時まだ甘いものが普及していなかった時代から60年以上、栃木の老若男女に愛されてきました。ところが…….。

──……ところが!?

平成16年に「関東牛乳」は廃業してしまったのです。これにより、「レモン牛乳」は一時消滅しました。しかし、当社が「関東牛乳」から製法を引き継ぎ、販売を復活させたのです。ですが、「関東牛乳」の廃業にともない、詳しい資料も消失してしまいました。なので、販売開始年などは不明です。だいたい戦後まもなくだとは聞いております。

──衝撃の事実! しかし製法は正式に引き継いでいらっしゃるわけですから、「レモン牛乳」の味は「関東牛乳」時代から変わることなく、ということですよね。

はい。配合は変わっておりません。ただ、中に入っている着色料が天然着色料になったりなどの微妙な差違はあります。誤解されることがあるのですが、「レモン牛乳」は果汁0%の無果汁ドリンクです。あくまでもレモンの香りが加えてある牛乳です。

──私はそのチープさが逆にイイと思ってます。

それはうれしいですね。ちなみに、栃木乳業では「コーヒー牛乳」も発売しています。これは会社の近所にある短大の学生さん向けに開発した商品なんです。

──(試飲して)あっ! 何これ、あんまりベタッと甘くなくて美味しい!

栃木名物とはちょっと違いますが。「レモン牛乳」が子どもが喜ぶ甘さを特長としているのに対し、こちらの「コーヒー牛乳」は、短大生好みの甘さを抑えたスッキリとした大人の味です。社内ではこちらの方が人気が高いです。

──この他にも、オリジナルの乳飲料ってあるんですか?

はい。当社で「レモン牛乳」を販売するようになってから、栃木の特産品を使った新しい乳飲料の開発にも着手しました。今のところ、冬季限定でとちおとめを使った「イチゴ牛乳」。今の時期だと、巨峰を使った「ぶどう牛乳」が販売されています。

──(試飲して)おぉ…っ。ぶどうだ! これは果汁が入ってるんですね。栃木にはいろんな特産品があると思うんですが、ほかにも開発予定はあるんですか?

それが……イチゴとぶどう以外の商品はことごとく開発に失敗してしまいまして。トマトは、甘い牛乳味とのミスマッチで失敗。スイカも水分量が多すぎて……。

──……何か見つかるといいですね。ところで、栃木乳業では、一般のお客さんも工場見学ができるそうですね!

そうなんですよ。10名様以上のご予約で受け付けております。最近は大人の社会科見学が流行っているようで、お陰様でご好評いただいてます。多い時では週に4日くらい申し込みが入るんですよ。

──えーと……差し出がましいのですが、私もちょこっと工場見せてもらったりとか……

もちろん、いいですよ。

──やったー!

中は空調の関係でとても暑いのでご注意くださいね。それでは中へ……。

浅野さんにアテンドされ、いざ、「レモン牛乳」の工場へ!

おお! これが栃木乳業の工場内部!

「レモン牛乳」以外の商品もたくさん流れていきます。

あっ、「レモン牛乳」だ!

おおお……どんどん流れていく!

途切れることない「レモン牛乳」の列に感動がわき上がりました。この生産ラインで、「レモン牛乳」は一日に8,000~1万個ほど生産されているそうです。

栃木乳業の社屋には、お土産屋さんはありません。その代わりといってはなんですが……。『メシ通』を見た人にだけ教える裏技。社員用に設置された自動販売機では、「レモン牛乳」シリーズを50円で購入することができます。

ここで、本日アテンドいただいた浅野さんに最後の質問を!

──浅野さん、「レモン牛乳」好きですか?

もちろんです! 毎日、とは言いませんが、いつも飲んでますよ! 「コーヒー牛乳」の方が飲む頻度高いですけど

──正直すぎる(笑)!

発売開始から50年以上にわたり、栃木のソウル・ドリンクとして君臨していた「レモン牛乳」。10年前、販売会社の解散により、その姿は一時期失われかけました。しかし、ここ栃木乳業で、こうしてその味も生産ラインも脈々と引き継がれています。昔から変わることない、どこか懐かしい甘さがうれしい「レモン牛乳」。栃木だけでなく、もっともっと広い地域にも、この味を知って欲しい……そう願ってやまない県外ファンの私です。

お店情報

栃木乳業株式会社

住所:栃木県栃木市大平町川連432

電話:0282-24-8831(代表)

※金額はすべて消費税込です。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

書いた人:もちづき千代子

人生が常に大殺界な人妻ライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像技術者・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を始める。人生のテーマは「酒と涙と男と女」。

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