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スバル車の走りが良い理由……それは専任のテストドライバーがいないから!?

▲『作り手が「クルマの楽しさ」を知らないと、楽しいクルマは作れない』当たり前と言えばそのとおりだが、それを実践しているスバル。スバル車への興味が一段と湧いてくるメッセージだ

▲『作り手が「クルマの楽しさ」を知らないと、楽しいクルマは作れない』当たり前と言えばそのとおりだが、それを実践しているスバル。スバル車への興味が一段と湧いてくるメッセージだ

スバルのテストドライバーは、なんとエンジニアたち

スバルの走りに関しての責任者、藤貫哲郎部長から以前伺った一言。

「テストドライバーって他のメーカーは言うけれど、考えてみたら昔からスバルにはいなんですよね。テストドライバーが……」

なんとスバルでは、昔からエンジニアが試験車両のテストドライブをしている。作り手であるエンジニア自身が車両の状態や変化を感じて理解することで、取り付け部品などの細かな調整や改良につなげているというのだ。データや測定器の波形が良くても乗って感じるのは人間。つまり、作り手の研ぎ澄まされた感覚が大切であり、データばかりに頼る車作りはしていないという。

これだからスバル車の乗り味は良いのだ。しかしこれらも一定の判断基準がなくてはならない。そこで限界走行テストを行えるエンジニアを継続的に育てるためのプロジェクトが、昨年の9月に設立した。

それが『スバルドライビングアカデミー(SDA)』だ。訓練生は各部署から選抜されたエンジニアで構成されている。アカデミーの過酷な訓練を受けたエンジニアはどのようなレベルなのか。またSDAの訓練を体験すべく、栃木にあるスバルのテストコースに赴いた。

▲SDAのエンジニアたちによる超高速のデモ走行へ向かう3台のWRX STI。ゆっくりとコースインした後、感動的なボクサーサウンドを響かせ第1コーナーへ消えて行った

▲SDAのエンジニアたちによる超高速のデモ走行へ向かう3台のWRX STI。ゆっくりとコースインした後、感動的なボクサーサウンドを響かせ第1コーナーへ消えて行った

▲甲高いエンジンサウンドが聞こえてきたと思ったら、3台がきれいに整列したままあっという間に目の前を通過。時速は200km! 通過時の音は戦闘機のようだった……

▲甲高いエンジンサウンドが聞こえてきたと思ったら、3台がきれいに整列したままあっという間に目の前を通過。時速は200km! 通過時の音は戦闘機のようだった……

▲フルブレーキング体験の結果発表。ABSを利かせっぱなしにできたならば、もう少し制動距離が延びていたはず。ABSを利かせないという身体に染みついた癖はなかなか取れないものだった

▲フルブレーキング体験の結果発表。ABSを利かせっぱなしにできたならば、もう少し制動距離が延びていたはず。ABSを利かせないという身体に染みついた癖はなかなか取れないものだった

SDA訓練生のドライビング技術は高かった!

まずはWRX STIを時速180kmで並走する走行体験。しかも同時に走る3台の車間は一定に保ちながら。これが意外に難しい。バンクではちょっとした車線の違いでも速度が安定しにくく、ハイスピードで車速と車間を一定に保つのは技術が必要だと感じた。運転席をSDAの訓練を受けたエンジニアに譲る。

彼らが操る3台のWRX STIは時速200kmで見事なテールトゥノーズを見せてくれた。その後、高速域からABSで停止させるブレーキテストを体験。頭で分ってはいるが、ABSを利かせっぱなしにしようと思っても、つい無意識にブレーキコントロールをしてしまう。フルブレーキングに慣れているドライバーはABSを利かせるより短い制動距離で車を停止させられるが、この訓練の目的はあくまでもABSを利かせフルブレーキングをすることだ。目的に応じて常に冷静に全開ドライブをし、車両をきちんと評価できるエンジニアの存在はやはり不可欠なのだ。

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