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表情やしぐさも取り入れよう!介護に適したコミュニケーション方法とは?

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こんにちは クラウンアンバサダーの金本麻理子です。数日前まで、大自然に恵まれたアメリカのウエストバージニア州に、1週間ほど滞在していました。そこには、クラウンの師匠であるパッチ・アダムスが理想とする病院の建設予定地があるのですが、彼の活動に興味を持って集まってきた世界中の人たちと、共同生活をしながら様々なワークショップを体験してきました。

今回は、ワークショップを通して学んだこと、コミュニケーションを取るときに心がけるとよいことについてお話したいと思います。

感情の共有から信頼関係を築く

ワークショップのコンセプトは「The Art of Care」

国や文化、言語の違う人たちとケアについて語り合う毎日でした。国や背景が違うからこそ、まずはお互いの文化をリスペクトすることが大切です。言葉が違う中で、自分の気持ちや意思を伝える為には、しぐさや表現をより駆使することが有効です。

海外の人たちと触れ合うたびに、コミュニケーションの方法を学ぶことができ、認知症の方や言葉のない世界で生きていられる方との係わり方に生かせるようになりました。

相手の言っていることがわからないときは、表情から読み取ろうとしたり、相手のペースに合わせる。相手が喜んでいたら一緒に喜び、悲しそうな表情をしていたら同じ様に顔をゆがませて静かに受け止める。

自分と同じように感情を動かしてくれる人がいることで、安心に繋がったり、自分に自信がつくのでないかと思います。クラウニングの場合は、限られた時間の中で相手にとって自分が信頼できる相手であること、わかってくれる相手であることを示して、早い段階で信頼関係を築くように努めています。

パッチのコミュニケーション方法

パッチは施設や病院に訪れた際、部屋に入るとまず、患者さんや利用者さんが好きなこと、興味を持っていることを即座に探し、情報収集します。部屋の中を見回して、壁に飾ってある家族の写真だったり、絵だったり、あるいは趣味の活動や好きなものをご本人に聞いてみたり、スタッフの方やご家族に聞きます。

言語が違えば尚更のこと、パッチは相手の好きなことや夢中になっていることに興味を持ち、そこから相手との接点のきっかけを掴みます。

パッチとおばあさんの話

来日して、ある高齢者施設を訪問した時のこと。100歳近いおばあさんのお部屋を訪ねました。おばあさんは、おかしな格好をしたアメリカ人のパッチの訪問を快く思っていなかったようで、ベッドに入ったまま怪訝な表情をしていました。固い表情で、放っておいてくれと言わんばかり。

そんなときパッチは、無理に笑わそうとせず、かといって係わりを辞めることもしません。そのうちパッチは、おばあさんのベッドサイドに折り紙でできた折り鶴があるのに気がつきます。それを手に取って、おばあさんとのやりとりを始めました。

折り鶴を動かして遊んでみたり、おばあさんがパッチの動かす折り鶴に興味を持ち始めたところで、通訳の人を介しておばあさんに話しかけてみました。すると、おばあさんの名前は“ツルさん”という事がわかったのです。

パッチが仕切りに折り鶴に興味をもち、それが自分の名前と通じ合うということで、おばあさんはパッチに心を開き、最後はその場に居合わせたスタッフやクラウン達と日本の唄を一緒に歌うことができたのです。

パッチとおじいさんの話

ある病院を訪れた際、初老の男性患者さんが、ゴルフが好きだと言う事を知りました。パッチは、机の上にあったテイッシュケースからちり紙を出してボールを作り、杖をゴルフのクラブ代わりにし、部屋の中でゴルフごっこを始めました。

「立派な大人たちが、なんともばかばかしい」と思うかもしれませんが、パッチがあまりにも一生懸命遊ぶので、患者さんもベッドから起き上がって杖を振っていたのです。

できることや好きなことに目を向けてみよう

病院や施設では、病気やできないところに本人も周りの人たちも目が向きがちです。とは言え、自分の好きなことや、自分の趣味の話に関心を寄せてくれる人と出逢うことで、その人の人生が再び光を帯びてくることもあるのです。

天井ばかり眺めて病気のこと、できなくなった自分に失望している人たちに私たちクラウンが寄り添うことで、人生の喜びや生きていて良かったと思える体験をしてもらえたら嬉しいです。

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この記事を書いた人

金本麻理子

東京都港区生まれ。幼稚園教諭、在宅訪問介護士を経て現在はケアリングコーチとして医療・福祉従事者、教育者を中心にサポートしている。その他、美容専門学校、医大生、NPO団体、医療・福祉従事者向けの「ケアリングクラウンの観点から考えるコミュニケーション」の講演会、ワークショップなどを開催。子育て中のお母さんたちへのグループコーチングのファシリテーターも行っている。
2003年11月アメリカ映画「パッチ・アダムス」のモデルとなったDrパッチに逢ったことが転機となり、彼と共にロシア、中国、チベット、イタリア、エクアドル、アメリカなどの施設や病院などをクラウンとして訪問し、日本でもケアリングクラウンの活動を広めている。現在Clown one Japan というケアリングクラウングループの代表を務め、全国の高齢者施設、病院、児童養護施設、被災地などを訪問している。◆ブログ「パッチ・アダムスからもらったギフト you are great!」◆Clown one Japan Facebookページ

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