下水道は何のためにあるの?りゅうちぇると学んだ“下水道のひみつ”

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9月10日は「下水道の日」だということ、ご存じだろうか。この時期、台風がやってくることが多いことから、台風がもたらす大雨から街を守ってくれる下水道の重要性を広めようと、1961年から9月10日にはさまざまなイベントが企画されるようになった。

今年も、東京都下水道局が品川シーズンテラスで下水道デーイベント「下水道のひみつをさがせ!」を開催。「ウォーリーをさがせ!」とコラボして、イベント会場内に隠された手掛かりをヒントに謎を解く「ウォーリークエスト」などを実施した。

 

●下水道はどんな役割を担っているの?

イベントステージではまず、タレントのりゅうちぇるさんが「1日水再生センター長」に任命される就任式とトークショーが開かれ、りゅうちぇるさんと下水道ラボ研究生の伊波絵梨花さん、石津春花さん、佐野由奈さん、寺西麻帆さんが登場した。

普段はどのように水を使っているかと聞かれて、「浴槽につかることが大好きだから、浴槽に大量の水を使ったりとか。お風邪を引いたら大変だから手洗いうがいするときにお水使ったりとか。いろいろ使いますよね」と答えたりゅうちぇるさん。けれど、「(下水道は)何のために(地面の)下にあるのか全然分からない。役割も全然分かんない」と下水道については詳しくない様子。そこで下水道がどんな役割を担っているのか、下水道ラボ研究生の4人から教わることになった。

下水道ラボ研究生の4人は、下水道には「快適な生活環境をつくる」「地球環境を守る」「浸水から街を守る」という役割があると紹介した。下水道が広まったおかげできれいになった川を比較する2枚のパネルを目にして、りゅうちぇるさんは「水の感じが全然違くない? あそこ、塊みたいなのがすごい多いけど、ここ、すごいきれいだよね」と感想を述べた。

写真左側のパネルが下水道普及前の川の様子

さらに隅田川花火大会には1961年から1977年まで開催を中止していた過去があり、その原因は下水道が整備されていなかったために川が汚れ過ぎたことだったというエピソードが語られた。それが下水道の整備が進むことで川がきれいになり、花火大会を再び開催できるようになったと聞いて、「すごい。がんばったねー。そのおかげできれいな花火も見れたりとか。その他にも絶対素敵な環境になったりしてて本当にうれしいですよね」とコメントしていた。

続いて、下水をきれいにしていく仕組みを学ぶため、ステージに特大シリンダーが持ち込まれた。汚水が入ったシリンダーを上下に振り、30分以上経ったものと見比べてみたところ、思わず「うわー」と遠くまで響く大きな声を出してしまったりゅうちぇるさん。「すごーい、これ。分かりやすく離れてるよね。泥と水が」と驚いた様子だった。

汚水をそれほどまでにきれいにしてくれたのは、水と分離した泥の中に含まれている微生物たち。微生物が小さな汚れを食べてくれることで汚れが取り除かれていくことを知り、りゅうちぇるさんは「薬とかを変に使うより、微生物とかの方が自然っぽくてね、自然にきれいな水になっていく感じがして、より信頼できますよね」と感心していた。

こうして下水道について詳しくなったりゅうちぇるさんは、東京都下水道局の石原清次局長から1日水再生センター長に任命されることに。手渡された「1日水再生センター長」のタスキを肩に掛け、会場内の子供たちからの「りゅうちぇる君~」という声援に笑顔で手を振って応えながら、「タスキをもらっただけでしっかりしなきゃって思いました! 下水道のことを、もっと皆さんに知ってもらえるようにがんばろうって思います!」と意気込みを語った。

 

●「1日水再生センター長」、施設案内やクイズイベントに参加

りゅうちぇるさんは就任セレモニー後、芝浦水再生センター施設の案内役を務め、トークショー&クイズのコーナーにも参加した。

この日、3回にわたって実施された芝浦水再生センター施設見学会の1回目には、小さな子供を連れた家族を中心に、40人ほどが参加して大盛況となった。

施設見学会では、水再生センターにたどり着いた汚水をどのように処理してきれいな水に変えているか、3択クイズを交えて勉強していくことに。水再生センターに集めた汚水から、まずは大きなゴミを取り除いて土砂類を沈殿させて、反応槽で微生物を含む泥を加えて汚れを分解する流れを実地で見学していった。

東京都下水道局の職員の方から詳しい説明を受けるりゅうちぇる所長と子供たち

水再生センターに流れてきた水は汚れた状態(写真上)からきれいな水(写真下)になるように処理される

施設見学会の参加者とりゅうちぇる所長の記念写真

一方、イベントステージでは、「下水道のひみつ」クイズを出して全問正解者にプレゼントを贈る催しを3回開催。特に2回目のクイズにはりゅうちぇるさんも参加してトークショーも繰り広げられて、ステージ近くに集まった人たちが下水道にまつわるクイズ7問に挑戦することになった。

クイズの内容は、「微生物を使ったろ過方法はどこの国が開発したものか」「下水をきれいにするために使う微生物の種類は何種類か」「東京23区に水再生センターは何カ所あるか」「水再生センターでは何時間かけて下水を処理するか」といった問いに3択で答えていくもの。大人でもそう簡単に正解できないクイズが多かったが、それでも10人ほどの子供が全問正解して賞品のお菓子を手に入れていた。

イベントステージ付近に集まった子供たちが3つの選択肢から挙手で回答を選ぶ

 

●ちょっとした謎解きを楽しめるWeb動画「トーキョー・マンホール・ストーリー」

こうして見ると、下水道デーイベント「下水道のひみつをさがせ!」は、下水道が普及する以前の状況を知らない若い子連れ家族にとって、下水道の重要性を学ぶいい機会になったのではないだろうか。

2016年の9月10日はもう過ぎ去ってしまったため、今から「下水道のひみつをさがせ!」に参加することはできないが、イベントと同様、ちょっとした謎解きにチャレンジできるWeb動画がある。東京都下水道局が制作し、俳優の温水洋一さんがマンホールの妖精役を熱演している「トーキョー・マンホール・ストーリー」だ。

トーキョー・マンホール・ストーリーはショートムービー3本で構成されている。3本共にテーマは「人知れず誰かの役に立つこと」。平凡な日常を送っている登場人物たちの前に、マンホールが突然出現する。ふたを開けて呼び掛けてみると、すぐ近くに温水さん演じる自称「マンホールの妖精」の美津斉成が立っていて、「人知れず誰かの役に立てば、幸せが待っています」と意味深なアドバイスを送ってくるというもの。この3本の動画の中には、「快適な生活環境をつくる」「地球環境を守る」「浸水から街を守る」という下水道の役割を暗示するシーンがそれぞれ隠されているという。

どのショートムービーのどのシーンが下水道の役割を暗示しているのだろうか。興味を持ってくれた方は、ぜひ次のURLから動画の内容をチェックしてみてほしい。

トーキョー・マンホール・ストーリー
http://www.gesui.metro.tokyo.jp/kanko/video/tokyo_manhole_story.htm

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