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TOC、ワンマンライブ大阪公演でのファンをステージに上げた演出に会場から感嘆と嫉妬の声

TOCが9月10日、大阪・BIG CATにてTOCがメジャーデビューを記念したワンマンライブを開催した。
9月10日(土)@大阪・BIG CAT (okmusic UP's)
TOCはHilcrhymeでの活動と並行して、2013年にインディーズにてソロデビュー。これまでにいくつかの作品を発表し、質の高いラップスキル、万人を魅了するPOPなメロディセンスでその知名度を高めてきた。そして今回、主宰レーベルDRESS RECORDSがユニバーサルJとメジャー契約、さらにレーベル第一弾アーティストとして主宰者であるTOC自身がシングル「過呼吸」で8月31日にメジャーデビューすることに。

メジャーデビューワンマンを祝う、唯一のライブ会場として選んだのは第二の故郷とも言うべき大阪。貴重なワンマンライブということもあって、会場には全国各地から集結したオーディエンスで埋め尽くされた。客電が突如消え、斜幕の奥にうっすらTOCの姿が見えると、会場からは大きな歓声が沸き起こる。そしてライブスタートとともに、デビューシングル「過呼吸」のCDやMVのアートワークでも登場した色とりどりの熱帯魚が斜幕をスクリーンにして大きく映し出される。ゆらゆらと泳ぐ熱帯魚がTOCの周りを優雅に泳ぎ、妖艶な風景が作り出される。恋に溺れる様を描いたリリック、艶のあるメロディーで魅せつつ、大サビ前で斜幕が振り落とされると、開演早々から会場の空気を一気に熱くさせる。1曲目からしっかりと世界観を作り出したかと思えば、次曲「Bird」からテンション高めの楽曲でオーディエンスを盛り立てる。バックDJである、DJ松永(Creepy Nuts)はアッパーなサウンドを打ち鳴らし、TOCは雄々しい叫びでオーディエンスを煽っていく。

ステージ中盤には「2FACE」を披露。TOC自らが選んだ女性オーディエンスをステージに上げ、「君だけのために歌うね…」と見つめあって歌い上げる至極のライブソングだ。手を取り、トレードマークでもあるサングラスを外して顔を近づけ、後ろから抱きしめ耳元で歌い上げる。その時ばかりは恋人同士のような2人だけの甘い世界が作り上げられ、会場からは感嘆と嫉妬の声が漏れる。そして続く「Daydream」、DJ松永(Creepy Nuts)とのプレイが久々ということもあって選んだ楽曲では、開放感ある楽曲に会場が大きく揺れ、次曲「ミスターキャッチー」ではポップなメロの中に高速のラップを叩き込んだ、HIP HOPの旨みを存分に詰め込んだ楽曲で、フロア全体を巻き込んでいく。

MCでは、ソロでメジャーデビューが決定したとき、「日本一キャッチーなラップ」を掲げることを決意したと告白。TOCといえば、HilcrhymeでのMCの姿をイメージする人が多いだろう。ジャパニーズヒップホップの中でも、特にキャッチーでPOPのど真ん中をいくスタイルを貫く彼らの楽曲は、J-POPシーンの中でもしっかりとした地位を築き上げてきた。その反面、ディープなHIP HOPシーンからはセルアウトしたアーティスト、そんなイメージを持たれていたことも事実だ。そんな中で、ソロでデビューすることを決意した彼。HIP HOPに込める愛、音楽に対する覚悟を証明するため、時間をかけてその存在感を強めてききた。そして、今回のメジャーフィールドへの新たな挑戦。アーティストとして更なる高みを目指す彼の言葉から、力強い決意を感じることができた。ライブはその後もダイアナ・ロスのカバー曲「I’m Coming Out」、仲間の絆を熱く歌う「X9X」と色彩豊かな楽曲陣で盛り上がっていく。さらに、DJ松永(Creepy Nuts)のハイスキルなDJプレイが発揮される「CUT’S IN THE KITCHEN(routine)」など、楽曲としての魅力はもちろん、ハイスキルな2人のコンビネーションを存分に体感できる楽曲が続いていく。

ライブ後半、「今日は本当に楽しい。最高のメジャーデビューをありがとう」と改めてファンに感謝の言葉を告げる。そして「人生2度目のメジャーデビュー、葛藤も多かったし、色々とあった。けど、今はフラットな気持ちでマイクを握れている。(ソロデビューは)覚悟が必要で、すべてを失う可能性もあった。でも、道は間違ってなかった。出会いや別れ、たくさん経験して色んな思いがあってここに立っている。過去を振り返らず、昇華してエンターテインメントにしていきたい」と、ソロデビューに向けて決意を新たに誓う。「Atonement」でその決意を声に替え、全身から振り絞るように歌い上げると、「TSUMETAI-NICHIYOBI」「PEEKABOO」ではミドルナンバーでしっとりと声を聴かせ、“TOC”が持つ魅力を存分に打ち出していく。そしてラスト「HATE」、オーディエンスと一体となって踊れる楽曲でフロアの熱を最大級に高め、ステージが終了。

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