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息子11ヶ月で、念願の初対面! 日本のおじいちゃんおばあちゃんがオランダにやってきた

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私はオランダに住んでいます。日本へ帰りたい気持ちは山々ですが、2年半ほど帰っていません。

理由は、妊娠がわかったからです。妊娠中に万が一のことがあっては大変なので、日本へ行くのは我慢していました。

そして出産後も息子が小さいので、11時間のフライトは厳しいと思い、現在に至ります。 関連記事:いつから乗れる?パスポートは?日本での里帰り出産を終え、2ヶ月の娘と海外へ!

こちらで出産する日本人の中には、日本からお母さんがオランダに来てくれて産後のお世話をしてくれたり、赤ちゃんの面倒を見てくれたり、おいしい手料理を作ってくれたりするようです。

オランダにいながら「里帰り出産」をしているようで、耳にする度にうらやましいと思っていました。

私が妊娠する以前、その話を母にすると、「赤ちゃんが生まれたらオランダに行きますよ」と言ってくれました。

しかし、いざ妊娠すると「お父さんの仕事が忙しくて休みが3日くらいしか取れないので、出産前後には行けません。来年お父さんが退職するので、その時オランダに行きます。それまでは、オランダのやり方でがんばってね」と言われてしまいました。

私にとっては初めての出産。不安なこともたくさんあり、母がそばにいたらどんなに心強いだろうと思っていたので、正直ショックでした。

いくら父の仕事が忙しくたって、赤ちゃんの顔を見に来るって約束したのに…。そう思うと、涙が出ました。

主人は、「お母さんに来てもらえないのでさみしい気持ちもわかるけど、3日だけじゃ、オランダに来てすぐに帰るだけじゃない?飛行機代ももったいないし、来年長く来てもらったほうが、お父さんもお母さんも、僕達も、それに赤ちゃんだってきっと楽しいよ。

それに赤ちゃんも生まれてから大きくなってるから、いろんな所に一緒に行けるしね」と言いました。

主人の言っていることは論理的にはわかるのだけど、すっと心の中に入っていかないのです。妊娠中だったので、頭の中は出産のことばかりでしたから、仕方なかったかもしれません。

結局、両親は日本から来なかったので、私は、オランダ人と同じように産後を過ごしました。

産後の疲れきった体でキッチンに立ち、自分で食べたい日本食を作りました。「料理をする時間に、体を休められたらどんなに楽だろう」。そんなことを思いながら、来てくれない母を残念に思いました。 関連記事:いざというとき頼りになるのはやっぱり実の親。遠方から来て尽くしてくれる母に感謝

息子が生まれてからも、母とは毎週テレビ電話で連絡を取りました。

起きている時には息子の姿を見せることもありました。「かわいいねー、いい子だね」と言う母。でも、母が実際に息子を抱っこすることはできません。息子もスクリーンに映るおばあちゃんを不思議そうに見つめていました。

月日は過ぎて、ついに日本の両親がオランダへ来る日がやって来ました。

11ヶ月になる息子は、初めておじいちゃん、おばあちゃんと会います。どんな反応をするのか、楽しみでした。

空港へ迎えに行き、両親が出口から出てきました。ニコニコの笑顔で息子の名前を呼ぶ両親。家族皆が、待ちに待った瞬間です。

恥ずかしがって、照れまくって、主人の胸に顔をうずめる息子。横目でちらっちらっとおじいちゃんとおばあちゃんの顔を覗いては、顔をうずめるを数回繰り返し、やっと「この人はテレビのおばあちゃん?」と認識したようです(笑)。

念願の抱っこをする母。息子の頭をなでなでして、ぎゅっと抱きしめる。

「あらぁ、重いのね」とうれしそうな母。きっと11ヶ月の間、こうしたかったんじゃないかと思います。

息子はというと、踏ん張って母の抱っこから抜け出し、主人に抱っこを求めます。

そこで、今度はおじいちゃんへバトンタッチ。おじいちゃんに抱っこされると、息子はぐずり始めました。「あ、重いや。しっかりしてるんだねー」と初孫に目を細める父。

主人に再び抱っこされた息子は、恥ずかしがりながらも日本のおじいちゃんとおばあちゃんを、横目で何度も確認していました。

息子にとっては、スクリーンの中の人だったおじいちゃん、おばあちゃんが目の前にいるのは、驚くべき事だったのかもしれません。もしかしたら街で芸能人を見かけるのと同じ感じかな?と、想像します。

空港から家までは、車で帰りました。息子のチャイルドシートは後ろ向きに取り付けられていて、後部座席の真ん中です。おじいちゃんとおばあちゃんに挟まれて、右を向いたらおばあちゃん、左を向いたらおじいちゃんと目が合うようになっています。

息子がちょっとぐずると、おばあちゃんが日本から持ってきてくれた「たまごボーロ」を口に入れてくれます。それを全部食べてしまうと、今度はおじいちゃんがおもちゃで一緒に遊んでくれます。特別待遇を受けてご満悦の息子。私達が今までしたことのないくらいの甘やかせっぷりです。

家に着いた頃には、息子はすっかり、おじいちゃんとおばあちゃんに慣れていました。

私にとって両親は、いつまでもお父さんとお母さんだけど、息子にとっては、おじいちゃんとおばあちゃん。両親がおじいちゃんとおばあちゃんになった姿を見て、「命はこうやってつながっていくんだな。家族っていいな」と実感。

11ヶ月の間、こんなに温かい気持ちになったことはありませんでした。

両親が生まれたばかりの息子に会えなかったことや、産後の大変な時期にいなかったことは、今でも残念に思っています。

もしその時に来ていたら、小さくてふにゃふにゃしている新生児の息子を見せられたし、きっと両親はその時と比べて現在の息子の成長ぶりにも驚いたでしょうし、私も産後リラックスした時間を少し持てたと思うからです。

それでも、こうして両親がオランダに来てくれたことには、感謝しています。

息子も大きくなったので、今回は両親と一緒に旅行をすることもできたし、息子の一歳の誕生日も一緒にお祝いすることができました。

11ヶ月の間できなかったことを埋め合わせるかのように、息子をかわいがってくれる両親。

2年半ぶりの母の手料理を味わいながら、心置きなく、家族団欒で過ごす日々。

「ずっとこんな日が続けばいいのに」と、今まで味わったことのない幸せな気持ちになり、胸がじいんとしました。

こんなに幸せなら、息子が生まれた時も来てもらいたかったなぁ、と思う私は、ちょっと欲張りなのかもしれません(笑)。

著者:すーじー

年齢:34歳

子どもの年齢:11ヶ月

オランダ人と国際結婚し、オランダに暮らして5年目突入。歴史ある街並み、豊かな自然、気さくな人々に囲まれ、オランダ生活に慣れてきた今日この頃だが、妊娠・出産・子育てを通して新たなカルチャーギャップに遭遇中。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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