【甘党必食】大阪名物「一心堂」の果汁たっぷりフルーツ大福は知らなきゃ損だ
大阪のお土産といえば何を連想しますか? 何を買っていきますか?
たこ焼き、おこし、豚まんなど定番のお土産もいいけれど、ちょっと違った凝ったお土産を渡して、喜んでもらいたいものです。
そんなときにオススメしたいのが、「一心堂」のフルーツ大福。
大阪駅前にある阪急うめだ本店では、連日行列が絶えず、なかなか手に入らない貴重なものですが、何時間も並んだ末に一度買って食べると、あまりの美味しさに何度もリピートしてしまうという噂があり、本当なのかどうか、確かめたくて、大阪府堺市にある本店を訪ねました。
▲行列です! 堺市にある本店
お話をうかがったのは、社長の奥様。とても気さくな方で、お忙しい中、とてもご丁寧に、フルーツ大福の誕生の歴史などを語ってくださいました。
イチゴ大福ブームが起こったのは、1980年代後半。あるテレビ番組がきっかけで、全国中に広まりました。それが、イチゴ大福のはじまりと思っている年代の方もいますが、そうではありません。「一心堂」では、すでに40年以上前からイチゴ大福を作っていたそうです。
最初は粒あんとお餅を使っていましたが、お餅は冷蔵庫に入れると硬くなってしまうために、冷蔵庫に入れても柔らかい状態のものを開発。
お客さんの声を反映して、粒あんだったものを白あんに変えました。
現在、「一心堂」で作られているフルーツ大福は白あんを使用していますが、イチゴ大福のみ、粒あんと白あんがあります。
▲粒あんのイチゴ大福をカットしたところ
イチゴ大福の評判は上々で、瞬く間に噂で広まり、客足が途絶えることのないほどの人気となりました。すると、「桃の大福を食べたい」などの要望が増えて、6月~8月のお盆頃までの季節限定で作ることになったそうです。
最初は、近くの桃を使ってましたが、現在はその都度大福に合う桃を厳選して使用しています。鮮度の関係上、桃は消費期限が当日のため、ネット販売はしていません。
店頭販売というところが、まさに貴重なお土産で、どうしても食べたくなってしまいますね。
夏はみかん大福、冬はスイカ大福が甘くて美味しい!
その後、次々とフルーツの種類が増え、メロン、マンゴー、みかん、ぶどう、スイカ、パイナップルなど、季節に応じて種類が変わるフルーツ大福を製造販売しています。
果物の旬とフルーツ大福の旬はちょっと違います。たとえば、夏限定のものとして思われがちなスイカ大福は年中ありますが、実は1月のスイカ大福が美味しいとか。高知県夜須のスイカを使用し、冬のスイカだけどとても甘みがあるそうです。また、夏のみかん大福は温室で収穫したみかんを使用しているので、皮が薄くてとてもジューシーな味でオススメです。
夏にみかんを食べて、冬にスイカを食べられる「フルーツ大福」ってとてもオシャレですね。
もちろん、餅米、水にもこだわりがあります。「体にいいものを使いたい」という社長の意向で、添加物はほぼ使用しておらず、子どもでも安心して食べられるものを提供しています。そんな思いがあるからこそ、食の安全に気を使っている親御さんからも親しまれて、リピーターが増えているのでしょう。
堺市の本店には、次々と、お客さんが来店し、カゴにたくさんフルーツ大福を入れて買っていきます。それに合わせて、店舗奥で作られたばかりの商品が補充されて、いつもできたてのフルーツ大福を買うことができます。
奥様によると、密かに海外の方の間でも口コミで広がっているそうで、ある航空会社のパイロットの方は常連客になっており、フライトの度に阪急百貨店を訪れて買っていくそうです。
世界中を飛び回るパイロットのお墨付きなら、間違いなく美味しいですよね。
さっそく、実際に食べてみました!
鮮度が命! 桃のフルーツ大福はジューシー
まずは、旬の賞味期限当日の桃を食す!
1口食べて「うまっ!」これしか言葉にできないほどの美味しさです。
▲甘い桃が、白あんと求肥に包まれて、口の中でとろけるよう
がぶりとかぶりつき、2口で食べきりました。フルーツ大福は、中の果汁がこぼれてしまうため、なるべく2口か3口で食べた方が良さそう。
普通の大福なら、あんがたくさんで1個で十分だけど、フルーツ大福はあんの部分がフルーツで占められているため、何個でもいけるし、この甘さなら男性が好きになるのもうなずけます。
マスクメロンはクリームチーズ入り
次に、マスクメロンを。これは、他のものと違いクリームチーズが入っています。その分少し値段もお高め。
▲クリームチーズの乳味がマスクメロンの甘みとマッチします
新鮮な味で、「ほっぺたが落ちそう」とはまさにこのこと。「リピートするぞ~」って感じで、「もっと食べた~い」と叫び声が出そう!
どれもこれも絶品で、食べた翌日には知人に自慢したほどの美味しさでした。
このフルーツ大福。堺市にある本店と、阪急うめだ本店では、大きさと値段が少し異なります。
堺本店では、小袋に入れて販売をしていますが、阪急うめだ本店では崩れないようにトレーに入れているため、その大きさに合わせて販売しており、少し大きめのサイズになっています。
<堺本店の値段>(あくまでもこれは、参考値段であり季節により変動)
いちご大福…281円
スイカ大福…281円
マスクメロン大福…422円
レッドメロン大福…324円
みかん大福…357円
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