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『むずむず脚症候群』の約30%は遺伝が原因! 対策は湿布?

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睡眠中にまるで虫が這っているかのように脚がムズムズする症状が、安眠をさまたげる『むずむず脚症候群』です。病名自体は徐々に知名度が上がっていますが、その正体を知らない人がほとんど。そこで、睡眠総合ケアクリニック代々木の中村真樹院長に、むずむず脚症候群の原因や症状、治療法などについて伺いました。

むずむず脚症候群は女性に多い!その原因は?

むずむず脚症候群の原因は、大きく分けて2通り。

① 体質や遺伝によるもの

45歳以前に発症する人の約30%は、家族の中にも発症者がいるという研究結果があるそうです。

② 何らかの身体疾患や服用している薬によって起きる二次性のもの

胃腸の疾患や鉄分不足などが原因となることがあります。腎臓が悪く人工透析を受けている人にも多い傾向がみられるそう。

どちらの場合も基本的に症状は同じで、主に下肢の不快感が挙げられます。では、その不快感の原因とは?

「実は、筋肉は無意識のうちにも常に小刻みに動いているんです。通常であればその刺激が脳に届かないよう、脳の奥深いところの間脳にあるA11細胞群がドーパミンという神経伝達物質を分泌してブロックするので、感じることはありません。しかし、このドーパミンの働きが低下してしまうと、無意識の筋肉の動きが脳に伝わってしまいます。そのため、不快感を覚えるのです」(中村先生)

ドーパミンは夜になると減少するため、日中に比べてブロックが効きづらくなるそう。そのため、夜に症状が悪化します。また、ドーパミンのもとになる物質をつくるほか、ドーパミン受容体が機能するためにも必要な成分が「鉄分」。鉄分不足によってドーパミンの正常なはたらきが阻害されたことが原因で、症状が現れることもあります。

むずむず脚症候群になるのが女性の人に多い原因も、男性より鉄分不足になりやすいからだといいます。

脚以外のむずむずにも注意! むずむず脚症候群の見分け方

むずむず脚症候群で起こる脚の不快感は、虫が這っているかのような「むずむず」以外に、「水が流れているよう」「ズキズキする」「焼けつくよう」など、人によりかなりばらつきがあり、感じ方によってはむずむず脚症候群だと気付かないケースもあるようです。そんな時は、判断材料として下記の点をチェックしてみてください。

① 身体の一部(大抵はいつも同じ場所)に不快感があり、動かしたいという強い欲求がある

② 安静にしている時やじっとしているときに、上記の症状を感じたり、悪化する

③ ウォーキングやストレッチなど、身体を動かしている間は不快感が治まる

④ ①~③のような症状が、日中よりも夕方〜夜にひどくなる、あるいは夕方以降のみに起こる

これらの条件に全て当てはまるような場合は、むずむず脚症候群の疑いがあるのだそうです。また、むずむず脚症候群という病名が付いているものの、症状が現れる場所は脚だけではありません。

「実は不快感を覚える場所は脚だけに限らず、ふくらはぎや太もも、腕やお腹周りに感じる人もいます。いずれの場合も、同じ不快感が夕方以降に同じ場所に繰り返し現れるのが、むずむず脚症候群の特徴です。“むずむず脚”という言葉にとらわれず、先ほど紹介した条件に当てはまっているかどうか、チェックしてみてください」(中村先生)

では、こうしたチェックポイントに当てはまり、むずむず脚症候群の疑いがある際は、何科の病院を受診すればよいのでしょう。

「睡眠外来や神経内科が一番良いですが、最近は心療内科や精神科、内科でも診てくれる場合があります。十分に眠れず、日常に支障をきたしているなら病院へ行くことを推奨します」(中村先生)

すぐ効く対策は不可能!? むずむず脚症候群の治療法とは

むずむず脚症候群は症状と一緒に不眠が重なるため、日常生活にも支障が出てくるつらい病気です。薬物治療を行う場合は、ドーパミンのはたらきを強める薬を使用し、鉄欠乏性の場合は医療用の鉄分を補充する薬を服用することで病状の改善を目指します。しかし、遺伝や体質が原因の場合、残念ながら根本治療は難しく、悪化を防ぐという対策にとどまるそう。

「症状の悪化を招くのは、コーヒーなどのカフェインやタバコ、飲酒です。規則正しい生活を送り、睡眠の質を上げる努力をしてみましょう。また、ムリに寝ようとせず、不快感が気にならないように好きなことをして眠くなるまで過ごし、不快感に眠気が勝るのを待つのも有効ですよ」(中村先生)

また、寝ている間にできることとして、締めつけ感があったり、足の指を広げたりするレッグウォーマーやサポーターを履いたり、湿布を貼ったりと刺激を与え、不快感を紛らわせる対策をとっている人もいるそうです。「今すぐなんとかしたい!」という場合、試してみてはいかがでしょうか。

監修:中村 真樹(睡眠総合ケアクリニック代々木 院長)

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