ホンダよ、お前もか。新プラットフォーム2020年に採用

access_time create folder生活・趣味

▲新開発プラットフォームを使用したホンダのプラグインハイブリッド車の予想イラスト。全長4500mm程度でプリウスと同クラスを想定か

▲新開発プラットフォームを使用したホンダのプラグインハイブリッド車の予想イラスト。全長4500mm程度でプリウスと同クラスを想定か

エンジン車からEVまでカバーするモジュール式

車の基本となるプラットフォームの考え方や、解釈が大きく変わりつつある。多品種に対応できるよう、最近は応用できる構造の採用が目立っている。生き残りと環境対応を視野に入れて、ホンダもその流れに乗る。

ホンダが次世代プラットフォームの開発に取り組んでいるとの情報をキャッチした。同社はもともと、少ないプラットフォームで、より多くの車種を開発&生産する効率的なメーカーのひとつだ。

この事業効率の高さは優れた利益率となって反映され、結果として独立路線を守りながら、世界7位という現在の立ち位置にもつながっている。

もっとも、この効率の良さは「エンジンが主流ならば」のただし書き付き。今後パワートレインが多様化するにつれて、開発&生産の要件は複雑になり、事業効率が次第に悪化する心配も出てきた。そこで浮上したのが、ここで報じる次世代プラットフォーム構想だ。

▲床下にバッテリーを搭載する手法は、フィットEV(上記画像)や、クラリティFCで実証済み。2012年に発表されたフィットEVの航続距離(JC08モード)は225km、車両重量は1470kgだった

▲床下にバッテリーを搭載する手法は、フィットEV(上記画像)や、クラリティFCで実証済み。2012年に発表されたフィットEVの航続距離(JC08モード)は225km、車両重量は1470kgだった

変更するくらいならイチから開発

新プラットフォーム最大の特徴は、パワートレインの多様化を念頭において開発されていること。ガソリンおよびディーゼルエンジンはもちろんのこと、ハイブリッド(以下HV)やプラグインハイブリッド(以下、PHV)、そしてEVまで共用できるよう、構造が抜本的に見直される。

フォルクスワーゲンや日産で採用が始まったモジュール(複合部品)式の発想が取り入れられる。これによって開発と生産のコストを抑えつつ、多彩な車種を投入してグローバル市場のニーズに応えようというわけだ。

搭載位置が大きな問題となる駆動用バッテリーと燃料タンクのレイアウトが真っ先に決定される。これらの重量物は居住性や積載性といったパッケージングだけでなく、生産要件や走行安定性、衝突安全性をも左右し、あとから簡単に変更は利かない。変更するくらいなら、イチから開発し直した方がよほど早いシロモノだ。

床下バッテリー非搭載車は、二重底構造に

この新しいプラットフォームでは、PHVやEVに必要な駆動用バッテリーが、床下に敷き詰められる。これは燃料電池車のクラリティFCと同じ考え方だ。

もっとも、床が極端に高くならないよう、バッテリー技術の進化を見込んで、薄型化が前提となっている。エンジン車とバッテリー搭載量が少ないHVでもフロアはそのまま流用され、二重底のような仕立てとなる。当然、この構造をデメリットとせず、むしろアイポイントの高さをPRする可能性も考えられそうだ。

また、ホンダはPHVをエコカーの主力と位置づけていると考えられる。下図を見ると、PHVにホイールベースの短い仕様が用意されていることからも明らかだろう。

▲ホンダが考える次世代プラットフォームから展開される5つのシャシーを図にまとめた

▲ホンダが考える次世代プラットフォームから展開される5つのシャシーを図にまとめた

米カリフォルニア州など先進国で、HVがエコカーの優遇枠から外れる動きも出てきたことから、メーカー各社はあらためて、PHVに注目している。ホンダも事情は同じだろう。

次世代プラットフォーム構造だが、グローバルで数種類のパワートレインを展開したり、生産することによって、経費が大きく膨らんでしまうとの資産もある。一説によると、人件費に代表される経費は、日産の2倍近くに達してしまうとのウワサもあるから、穏やかではない。まだまだ紆余曲折はありそうだ。

※2016年9月7日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【SPECIFICATIONS】

■予想発表時期(PHV車):2020年

■全長×全幅×全高:4500×1765×1500(mm)

■搭載エンジン:電気モーター など

text/マガジンX編集部

photo/マガジンX編集部

関連記事リンク(外部サイト)

BMW M1【EDGE/~名車への道~】
おとなしい見た目にだまされてはいけない、「脱いでびっくり」ならぬ「乗ってびっくり」な車たち
「100万円級の輸入中古車=ポケモンGO」説

  1. HOME
  2. 生活・趣味
  3. ホンダよ、お前もか。新プラットフォーム2020年に採用
access_time create folder生活・趣味

日刊カーセンサー

日刊カーセンサーは、中古車だけでなく新型車やドライブ、カーグッズ、レース&イベントなど幅広いジャンルの情報・ニュースをお届けするエンタメ系自動車サイトです。面白くて役に立つネタを全力で配信しています。

ウェブサイト: http://www.carsensor.net/contents/

TwitterID: carsensor

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。