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「お疲れ様」は超難解!?日本語って外国人にとって、やっぱり親しみにくいの?

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ここ最近、アメリカ出身のお笑い芸人・厚切りジェイソンさんが「Why Japanese People!?」と日本語表現に対する疑問をネタにしてウケていますよね!あそこまで大げさなリアクションを取ることはないにせよ(笑)、私たち日本人にとっても「言われてみれば確かに…」と納得できるネタばかりではないでしょうか?

厚切りジェイソンさんは日本語を頑張って学び、漢字の書き取り練習もしているといいますので、日本語を当たり前のように使っている私たちより、もしかしたら日本語ならではの特徴に敏感なのかもしれませんね。

とはいえ、受験を見据えているお子さまだって、国語の勉強は厚切りジェイソンさんに負けちゃいられないはず…!

ということで、今回は外国人が“親しみやすい日本語”・“親しみにくい日本語”にはどのようなものがあるのかを探ってみたいと思います!

「親しみにくい」日本語の特徴3つ

「お疲れ様」は英語に直訳できない!?

「知り合いの外国人が『“お疲れ様”は便利な言葉だ』と話していて、なんでだろう?と不思議でした。どうやら“お疲れ様”を一語であらわす表現が英語にはなく、シチュエーションによってあれこれ使い分けなければいけないらしいんです」(20代男性/会社員)

社会生活を営んでいれば「お疲れ様」なんて頻出ワードの1つですが…何とこれは日本独自の表現だという疑惑が浮上!!

ということで、これまで一般的なオフィスの風景をイメージしてみてください…出勤したらまず「お疲れ様でーす!」と元気に声かけし、退勤時に「お先に失礼しまーす!」と言い残そうものなら「お疲れ様でしたー!」と返ってきますよね?

廊下などで他の職員さんにすれ違っても「お疲れ様です」と会釈します。また、メールの書き始めに一言添えるのもアリですし、とりあえず「お疲れ様」と発してみれば、それだけでちょっとしたコミュニケーションが成り立ちます。…あれ?確かにどんな状況でも使いやすい、すっごく便利な言葉かも!?

本来「お疲れ様」は“ねぎらい”を表す言葉だったところ、このように一種の挨拶として浸透しつつあるんです。「お疲れ様」を挨拶として使う場合、他の言葉に置き換えられることを今から検証してみますね!

朝は「おはようございます」=「Good morning」。誰かに会ったら「どうも」=「How are you?」。別れる時は「また明日」=「See you tomorrow」。元々の意味通り「よくやった!」とねぎらうなら「Good job!」。こんな感じでしょうか?

こうやって細かく分けてみればそれぞれに対応する英語も見つかりますけど、そのフレーズは見事にバラバラ。一方で「お疲れ様」は、これら全てを一語で表現しているわけです!こんなにたくさんの意味があったら、英語に直訳できないのもしょうがない気がしますよね。

もっとも、外国人の中には「別にそこまで疲れてないのに『お疲れ様』…?」と違和感を持つ方もいらっしゃるみたい(笑)。「ご苦労様」との区別も厄介だといいますし、親しみやすいようで親しみにくい!?

漢字が外国人にとって鬼門になる理由!

「私は日本語教師をしているのですが、外国人の方々はやはり漢字の習得には苦労されていますね。1文字1文字の意味や形を面白がることはあっても、覚えるとなったら数があまりにも多いですから…」(30代男性/日本語教師)

英語の読み書きに使う文字は、ご存じのとおりアルファベットです!大文字・小文字を区別したって52文字しかないですし、ほとんどの日本人はカンペキに覚えているでしょう。学校で習うのはもちろん、キーボードの入力などで日頃から触れていますからね。

一方、私たちが使っている日本語ときたら、ひらがな・カタカナ・漢字と3種類に分かれています!ひらがなとカタカナの文字数はアルファベットといい勝負ですが、漢字は義務教育で教わるだけでも約2,000文字!ネイティブの私たちでさえ、小・中学校の9年間を費やさなければなりません…。外国人の立場になって考えればわかりますが、それほどの量を一から覚えなくてはならないとなったら、そりゃかなりビビりますって(笑)。

しかし数の多さもさることながら、漢字には外国人にとってのさらなるつまずきポイントがあるのでした!それは“表意文字”という性質!

例えばカタカナの「ア」でしたら「ア」としか読みませんし、アルファベットの「A」でしたら「A」という音を表しているに過ぎません。「アメリカ」「America」みたいに他の文字とワンセットになることで、初めて他の意味が発生するんですね。これらは表“音”文字という仲間になります。

じゃあ漢字はどうなのかというと、表“意”文字の仲間!例えば、「山」という漢字をパッと見たら、高く盛り上がった地形のことを思い浮かべますよね?いちいち「やま」と発音するまでもないですよね?

そう、表意文字である漢字は、1文字1文字が単独で意味を持っているんです!ところが普段アルファベットに慣れている外国人ですと、このシステムに馴染みがないっ!!オマケに漢字って、1文字で複数の読み方をするものだらけじゃないですか…音読みやら訓読みやら、冷静に考えるとややこしいにもほどがあります。

そして日本語は、表音文字と表意文字がミックスされている珍しい言語といわれているんですよ。そう、より一層難解である、と…。

だが、しかし!いくら外国人が漢字を嫌っても、私たちからすればひらがなとカタカナだけで書かれた文章なんて読みづらい!途中に漢字が挟まっていた方がスッキリ読める!

結局、漢字に抵抗のある外国人にはガマンしてもらうしかないのでしょうか?せめて金八先生っぽく「“人”という字は、人と人とが支え合って…」的な解説をしてみたら、少しは興味を持ってもらえる!?(笑)

「おばさん」も「おばあさん」も一緒!?

「家の近所に留学生が住んでいて、とっても好青年なんです。『おばさん、こんにちは!』と挨拶してくれた時は『まだ“おばあさん”に見えてなくてよかった…』と安心したんですけど、その2つの区別はついてるんですかね?」(60代女性/中1男子の祖母)

文章の読み書きに比べたら、外国人が日本語を喋られるようになるのはラクだといいます。英語には母音の数が20個近くあるのに、日本語は“あ・い・う・え・お”の5個だけ!つまり、口から出す音のバリエーションが少ないんですね。漢字の膨大さとはずいぶん対照的(笑)。

私たちが英語をしゃべる時は“L”と“R”の発音の違いに混乱し、「巻き舌ってどうやるの!?」なんて悪戦苦闘することがありますけど、外国人にも日本語の発音で不得意なところはあるんでしょうか?

はい、あるんです…。「おばさん」と「おばあさん」なんかは、ハッキリいって区別できていない可能性大!若く見られるか老けて見られるかは、レディーにとって死活問題だというのに!!(笑)

「おばあさん」は「おばさん」と異なり、「おば“あ”さん」と母音を伸ばしているわけですが、これを“長音”といいます。英語には驚くことに長音の概念がないため、外国人が「おばあさん」という発音にトライしても「おばさん」になってしまいがちなんだとか!?残念ながら、「おばさん」と若い呼び方をしてくれるのは必ずしも善意ではなかった模様(笑)。

また、「Apple」を「アップル」と表記するように、日本人は英語をカタカナに直すことが多いですよね。実は、ここで登場する小さい「ッ」も英語には存在しない発音!私たちだって外国人っぽく読みたい時は「アポー」と発音しますけど、そこにはちゃんと根拠があったということです!

「親しみやすい」愛され日本語

「もったいない」は世界の共通語♪

「昔テレビで、『もったいない』を世界の共通語にしようとする運動が取り上げられているのを見た覚えがあります。日本人じゃなくて、どこかの外国の人が主導していたような…?」(30代女性/小5女子の母)

ここまでは外国人の方から見た日本語が親しみにくい部分を3つ紹介してきましたが、いよいよ外国人の方に親しまれている言葉をご紹介しましょう♪

何か価値のあるものを粗末にしてしまった時、私たちは「惜しいな~、ムダにしちゃったな~…」という感情をひっくるめて「あー、もったいない!」と嘆きますよね。英語では「What a waste!」というフレーズが近い意味を持っているものの、ニュアンスは異なるみたいです…その正体は何なのでしょう?

ヒントをくれるのはワンガリ・マータイさんというケニア人の女性!2004年にノーベル平和賞を受賞したマータイさんは日本を訪れ、とある運命の出会いを果たすのでした…。

誰と出会ったのか、想像つきます?

いや、ここは“誰と”ではなく“何と”出会ったのかを問題にするべきでしたね…そう!マータイさんが出会ったのは「もったいない」という日本語!!一体、どんなところにビビッときたのでしょうか!?

環境保護を専門にしていたマータイさんは、こう思います…。

“R”educe(ゴミ削減)、“R”euse(再利用)、“R”ecycle(再資源化)というエコに関する“3R”を、「もったいない」という言葉は一語にまとめてしまっている!しかも、地球の限られた資源に対する“R”espect(尊敬の念)まで込められているじゃないの!ああ、なんて美しい言葉なのかしら…この“3R+R”は「MOTTAINAI」という世界の共通語にすべきね!!

かくしてマータイさんは“MOTTAINAIキャンペーン”を始動!エコグッズを企画するなど、「MOTTAINAI」の精神を世界に広めるべく尽力します。マータイさんは2011年に亡くなってしまいましたが、葬儀では「MOTTAINAI」の横断幕が掲げられていたとのこと…。

さぁ、「もったいない」と「waste」のニュアンスの違いを再び考えてみましょう。きっと「もったいない」は、ただ単にムダを嘆くだけの言葉ではありません。「これはまだ使えるから、捨てずに最後まで使い切ろう!」「今回はムダにしちゃったけど、次からはこんな浪費しないぞ!」といった、物事への敬意やポジティブさが感じられるはず♪

日本人が日本語を理解する意義とは?

いかがでしたか?外国人の視点に立ってみると、日本語が突如としてミステリアスな言語に思えてきませんか…?私たちでさえ意味を明確に説明できない日本語もあれば、漢字や発音の仕組みで「えっ、どういうこと!?」とイマイチしっくりこない部分もあります。

ただ、そういった日本語の特徴を理解しておけば、国語はいうまでもなく、英語などの外国語を学ぶ時にもきっと活かせるはず!そして、お子さまが将来、グローバルなビジネスパーソンになるため、きっと役立つはず!

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