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アホな登場人物が多すぎる!? ♪【古事成語の成り立ち】トンデモ面白エピソード・5選

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人口が世界でナンバーワンの国、中国!

中国には古代から続く長~い歴史があり、私たち日本人が使っている漢字も中国がルーツだったことは、みなさんご存じですよね?また、中国には昔の出来事をシンプルな言葉で表し、人々の生きる知恵として後世に伝え残す文化もありました!

そう、それが“故事成語”!!

私たちの日常会話に何気なく登場する言葉も、実は中国の故事成語だという例が少なくないんですよ。そして故事成語の1つ1つには「おいおい、昔の中国の人たちってば何やってんだよ!」と思わずツッコミを入れたくなるような面白い成立秘話が隠されているとか!?

今回は5つの故事成語をピックアップし、一体どんなトンデモ古典エピソードから生まれた言葉なのかをご紹介していきますっ!

故事成語の背景にはこんなにも愉快なドラマが!?

【蛇足(だそく)】余分なもの、なくてもいいもののこと

蛇の足と書いて“蛇足”。蛇って、あのニョロニョロした細長い生き物ですよ?足なんて見当たりませんよねぇ…??この言葉には、次のような由来があったんです!

ある日、楚という国で、お祝い用のお酒を数人で分けようかという話になりました。でもそうしたら、1人あたりの飲める量がごくわずかになってしまいます。「だったらいっそのこと、誰か1人が全部飲んじゃった方がお得だし不満も出ないのでは!?」…という意見で満場一致。

その“誰か1人”を決めるため、急遽開催されたのが蛇のお絵かき選手権!みんなで地面に蛇の絵を描き、最初に完成させた人が優勝という単純ルール!!

トップに躍り出たのはある男。ささっと蛇の絵を描きあげたのです。が、その男は「みんな描くの遅いぜっ!俺は余裕すぎて時間あまっちゃってるから、ついでに蛇に足まで描いちゃお~♪」と、余裕しゃくしゃくでお絵かきを続行します!

すると、2番目に蛇を完成させた男が「おめぇ、何を考えてんだ?蛇に足を描いちまったら、そりゃもはや蛇とは呼べねーよな?ってことで、ホントの勝者はオレだぜぃ!」と宣言し、お酒を独り占め!!

そう、本来なら優勝していたはずの男は“足の生えた蛇”という謎のクリーチャーを生み出したせいで、お酒を奪われてしまったんです…。

…はい、アホですね、アホ。でも本当に、蛇の足が余分だったでしょ?なかった方がよかったでしょ?(笑)

【矛盾(むじゅん)】辻褄が合わないこと

2011年~2013年まで『ほこ×たて』というバラエティ番組が放送されていました。お子さまと一緒にご覧になっていた保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか?

例えば“絶対に穴の開かない金属”と“どんな金属にも穴を開けられるドリル”を対決させたらどうなるのかを検証していましたけど、あれはまさに“矛盾”という故事成語を現代に再現したものだったんですね!教科書に載っていることもある有名なエピソードですが、今一度チェックしてみましょう!!

これまた楚という国で、矛と盾を売り歩いている商人がいました。

さて、商人の売り文句を聞いてみると、矛に関しては「これ、めっちゃ鋭いっすよ!ガチで攻撃力、パねぇんすよ!!この矛で突き通せない盾なんか、この世には存在しないっすね!(キリッ)」とアピりまくるわけです。

一方、盾に関しては「こいつ、まぢでガード堅いんすよ!ガチで防御力、パねぇんすよ!!この盾を突き通せる矛があったら見せてほしいくらいっすよ。いや、まぢで!!だって絶対ないから!!」とベタ褒め。

つまり、この矛と盾をダブルで装備すれば無敵の戦士になれるってことですね♪

しかし、ここで禁断の質問を口にしてしまうお客が出現!?

「じゃあさ、アンタの売ってる矛でアンタの盾を貫こうとしたらどーなるワケ?」

…たっ、確かにっ!!この商人、さっきから都合のいいように宣伝しているだけなんじゃないか!?イタすぎる指摘をくらった商人は、答えに窮してしまいます。

はい、これが“矛盾”の成り立ち。どうです?実際問題この商人の話、辻褄が合わなくなっちゃってるでしょ?

【推敲(すいこう)】詩や文章をよりよくするため、練り直すこと

お子さまが作文する機会はけっこうありますよね。特に読書感想文は夏休みの宿題の定番!保護者のみなさんがゴーストライターをしちゃったりするのはNGですが(笑)、どうやって書き進めればいいか、相談に乗ってあげた経験ならあるのでは?

一筆書きに近い状態でササッと完成させた文章は、勢いだけはすごくても内容が支離滅裂になってしまいがちです。そこで必要になるのが“推敲”という作業!自分の文章をじっくり読み直し、あーでもない、こーでもない…とベストな表現を追求しなければ、本当にすぐれた文章を仕上げることは難しいんですね。

実は“推敲”も故事成語で、唐の時代を生きた1人の詩人のエピソードが元になっているのでした!詩人の名前は賈島。官僚になるための国家試験(科挙)を受験するべく、長安の都にやってきていたのですが、その間も詩のことが頭から離れません。

「うーむ…『僧は推す月下の門』という句を思いついたはいいが、“推す”ではなくて“敲く”とした方がしっくりくるのではないか?これは悩みどころだぞ…」

この“推”と“敲”、門を押す(=推す)のか、叩く(=敲く)のか、の違いです。日本語に置き換えるとニュアンスの差が分かりますね。

そんなことをロバに乗りながら考えていた賈島は、押したり叩いたりする動作を自分の手を使って実際に試してみます。あれあれ?賈島さんってば、ロバに乗っているというのに手綱をしっかり握らなくていいんでしょうか?何か起きたら危ないですよ?

…はい、賈島はみなさんの期待を裏切りません(笑)。詩のことに気を取られ、目の前が見えていなかった賈島さん…お偉いさんが歩いている行列にぶつかってしまいました!とんでもない無礼です…!

ところが、そのお偉いさんというのは有名な詩人の韓愈だったのです。「申し訳ございません…。私が“推”と“敲”、どちらがいいかなんて迷わなければこんなことには…」と、ぶつかってしまった原因を素直に打ち明けた賈島に対し、韓愈は「ああ、それなら“敲”を選ぶのがよいだろう」とアドバイス!

…ん?韓愈さん、ぶつかられたのに全然怒ってない!?このあと2人はすっかり意気投合し、そのまま詩人トークに花を咲かせたといいます。韓愈さん、器でけぇ~!

ということで、“推敲”という言葉の裏に、こんなラッキーなほっこりエピソードがあったわけですね。

【朝三暮四(ちょうさんぼし)】目先の利益にとらわれ、全体が見えなくなること

突然ですがみなさんにクエスチョン!みなさんは騙されやすい方ですか、それとも騙されにくい方ですか?あるいは、人を騙すのが得意ですか!?

これからご紹介する“朝三暮四”という故事成語の成り立ちを知ると、せめて自分だけは上手い言葉に引っかかってしまわないよう気をつけたくなるはずです…!!

宋という国に、お猿さんたちのことが大好きでペットにしている狙公という人物がいました。狙公はお猿さんたちの気持ちを理解することができ、お猿さんたちもまた狙公の気持ちを理解していたのです。つまりは以心伝心の関係ですね!(ちなみに以心伝心も故事成語です!)

かわいいかわいいお猿さんたちのため、自分の財産を削ってまでエサを与えていた狙公でしたが…やがて自分が貧乏だと認めざるを得ない状況に陥ってしまいます。かといって、あからさまにエサの量を減らすと、「お猿さんたちはもう自分になついてくれなくなるのでは!?」と心配で仕方ありません。

不安に駆られた狙公は、ある苦渋の決断をします…「こいつらを騙すしかない」と!

(※狙公さん、何だか急にダークサイドに落ちましたが、そこはあまり本筋の関係ないのでスルーでお願いします!)

朝食の前に「おーい、みんな聞いてくれ!」とお猿さんたちを集め、狙公は次のように説明しました。「君らのエサにしてるドングリだけど、朝は3つで夕方は4つにすることにしたから!足りるよな?」

これを聞いたお猿さんたちは立ち上がり、「ハァ?朝は3つだけ!?そんなんで足りるわけねーだろバカヤロー!!」とでも言いたげに怒り始めます。ただ、ここまでは狙公の計算通り(ニヤリ)!

「うん、やっぱり足りないよな!じゃあ朝がドングリ4つで、夕方を3つにしたらどう?」と再び提案する狙公。するとお猿さんたちは……?

「やった、さすが狙公だよ!オレたちが今、どんだけ腹が減ってるかを分かってくれてるね!!だから好きなんだよ、狙公サイコーだよ!」と、喜ぶのでした…。

いかがですか?狙公は朝と夜のエサの配分を逆にしただけで、合計量は変えていないんですよ?

3+4の答えは7ですし、4+3の答えも7です。小学生でも解ける算数の計算が、お猿さんたちに解けなかった理由は…そう!とりあえず、朝のエサをいっぱい食べられれば満足だったから!!夕方のエサにまでは考えがおよばなかったのです…。

ほら、お猿さんたち、目先の利益に目がくらんで騙されちゃってるでしょ?かくして“朝”が“三”つ、夕“暮”れが“四”つという故事成語が誕生しましたとさ!

【塞翁が馬(さいおうがうま)】幸せや不幸せは、予測できないということ

今回ラストの故事成語は”塞翁が馬”!人生、どんな展開を見せるか分からないのだということを教えてくれる言葉です。

ある日、国境の“塞”(とりで)の近くに住んでいた“翁”(おじいさん)の元から、飼っていた“馬”が逃げ出してしまいました。“朝三暮四”のお猿さんたちよりは馬の方が役に立ちそうですし(笑)、かなり惜しいことですよね。

でも、翁は落ち込んでいませんでした。「馬に逃げられちゃうなんて残念でしたね…」となぐさめに訪れる人々に対し、翁はこう言い返すのです。「いや、これはハッピーなことが起きる前触れじゃよ」と!

翁は占いという特技を持っていたため、無理に明るく振る舞ったわけではないのでしょう…。翁の予感は的中し、数ヵ月後、なんと逃げた馬が帰ってきます!しかも、足がとっても速い別の馬を連れて!!

先日までは翁をなぐさめる一方だった人々が、今度は「こんな立派な馬に出会えてよかったですね!」とお祝いに来てくれます。なのに翁は心中穏やかではありません…「いやいや、この出会いが災いを招くかもしれないのじゃ」と…。

翁の予感はまたも的中!新しく増えた馬がきっかけで乗馬を好むようになった翁の息子は、馬から落ちて足の骨を折ってしまいました!!…さ、さすがの翁でも、ここからポジティブ・シンキングに切り替えるのは不可能なんじゃ!?

しかし、1年後に戦争が発生します…。近所の若者たちも巻き込まれ、10人中9人が亡くなってしまうという悲しい結果になりましたが、翁の息子は足をケガしていたため、そもそも戦地に赴かなくて済んだのです!翁も息子も無事に生き延びられました!!

人生とは奇妙なもので、不幸だと思っていた出来事が幸せに変わることもあれば、その逆も然りなんですね。…えっ、他の故事成語の成り立ちに比べて笑えないって?た、確かに!

故事成語は古臭くない!現代でも通用するぞ!!

故事成語の裏に隠されたトンデモ面白エピソードの数々、いかがでしたか?その成り立ちまで学んでみれば今まで以上に実感が増しますよね!

故事成語には生きていくうえでの道しるべとなる教訓がたくさん詰まっていますので、お子さまが興味を持てるよう、今回紹介した面白い成り立ちの話などを交えて故事成語の魅力をぜひ伝えてあげてください。

お子さまが将来の進路に迷った時や勉強が辛く苦しい時などに、気持ちを鼓舞できる言葉もありますので、故事成語を好きになるということは、受験に邁進するための強い精神力を学ぶこととイコールになるはずですから♪

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