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りりこ、17歳。孤高な日常と妄想の交差点〜Vol.4〜【高校生ノベル】

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—「りりこは損してる気がする」

波乱の受験期も無事終わり、後は結果を待つだけとなった。

受験が終わってからは暇というか、今までずっと勉強していたのが習慣になっていた分なにをしていいかわからない。学校に行っても国立受験組がまだ勉強をしているのでぶらぶらと予備校に友達と集まる。予備校の空き教室では、それぞれの進学先の大学についてどの大学が派手だとか地味だとか、受験期からずっと気分転換にみていたYouTubeのAsianBossを一緒に見ながらゲラゲラ笑っていた。私はそんな様子を見ながら、少しだけ退屈していた。そんなときにいきなり私の一番尊敬しているサラから言われた。

「りりこは損してる気がする」

いきなりすぎたし、冗談でテキトーに言ってるんだと思ってたから「どういうこと?笑」って軽く返したら、

「私はりりこのこと大好きだけど、他の普通の子とかから見たらやっぱりりりこは近寄りがたい感じすると思う。世の中には本当にいろんな人がいるから、自分と全く違うセカイを生きてる人と関わらないのはなんかもったいないなって思ったんだよね」

って。いや、自分でも本当にそれは認めているんだけど、なぜかひっかかる。この言葉が頭をループする。なんでかな。そんなの分かりきったことなのに。これも私の個性だし、個性はなかったら終わりだと思っているけど、「損な個性」と言うことか。

正直、心をくじかれた。

そのときは「そうだよね」とか適当なこと言って流したけど、ここ3日くらいなんでこんなにもひっかかるのかを考えていた。

自分が近寄りがたい存在なんてこと、周りの反応を見ればわかるよ。それにわざわざ近寄ってもらわなくてもいいような人たちばっかりだし……

そんな時、コンビニでふと立ち読みした雑誌「NYLON」の占いが響いた。

「他人は自分を映す鏡です」

いつもであれば目もくれずにスルーする占いが、今日は違った。

あ……。もしかして……。もしかしてサラはこのことを言ってたのかもしれない。

自分に人が寄ってこないのは周りのせいって決めつけて私自身が変わろうとしてない。私は私のレベルにあった人達だけと楽しく生活していけばいいと、そう思ってた。でもサラのいう通り、世の中には星の数ほどの人がいて、自分と同じ価値観の人なんて本当に少ししかいないんだよね。でも将来はそんな人たちと協調して、社会を担っていかなければならない。嫌いな人とも誰かのために働かなきゃいけないし、人の意見を尊重したり調和させたりしながら生きていかなければならない。だから今は色んな価値観や考え方を持った人と関わって、社会人になった時柔軟に考えられるように、自分の視野を広げておかなければならないんだ。

「他人は自分を映す鏡だ」

自分はプライドが高い方だとは思っていたけど、なんか色々とそれ以上だったのかもしれない。もうすぐ大学生なんだしこのまんまじゃダメだよね。もうちょっとオープンになろう。自分のことわかってたつもりで、実は何にもわかってなかったんだ。

自分が心を開けば、他人も心を開いてくれる。自分がセカイに開けば、世界も自分に開いてくれる。そうやって経験を積んで大人になっていくんだ。

うわー。私、自分が思ってる以上にガキだったのかも。

てかむしろ平均的な女の子たちよりもっともっとオトナだと思ってた。(笑)

とりあえずまずは小さなことから自分を変えていこう。

そうだなあ…。明日試験の子に頑張ってねってラインするかあ。いきなりでびっくりするだろうな……。って誰が明日試験あるかなんて知らないんだけどね。誰かに聞こうっと。

そう言って私はクラスのグループラインのメンバー欄を開いた。

(~Vol.5~につづく)

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大学生ライター

あぐり

アメリカの大学に9月から入学する新大学1年生。着物や歌舞伎などの日本の伝統文化とサブカルチャーが大好き。多趣味でハマったらどっぷりハマる性格なので本当に色んなジャンルの「オタク」界隈を通り抜けてきました。

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