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一度は行っておくべき神秘!エジプト光の奇跡とアブシンベル大神殿

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Photo Credit:Yuichi Kudo「古代エジプトを辿る ナイル川クルーズの旅

こんにちは。Compathy Magazineライターyuichiです。
今回は私が過去に添乗員として同行した海外旅行ツアーの中で最も印象に残っていることについて書きたいと思います。

それはズバリ、「光の奇跡」です。これはエジプト南部の都市アブ・シンベルにある大神殿にて起こる現象。年に2回だけ神殿の奥まで日の光が届き、神殿の奥にある4体の像のうち、冥界神であるプタハを除いた3体を明るく照らします。その奇跡の光景を見るために、多くの観光客が訪れているのです。

私は2月にここへ行ってきました。それにしても昔からエジプト人はとてもすごい技術を持っていたんですね…。

「光の奇跡」とは?

上の写真は、アブ・シンベル大神殿の日中の光景です。大神殿の4体の像は「時の権力者ラムセス2世」で、その前に並んでいるのは家族の像です。奥にはプタハ神、アメン・ラー神、ラー・ホルアクティ神、そしてラムセス2世の像があります。

この神殿は、もともと砂岩でできた岩山を掘り進める形で作られた岩窟神殿で、大神殿と小神殿から成っていました。そして驚くことに、この神殿は移築なのです!

1960年代にナイル川にアスワン・ハイ・ダムの建設計画により、水没の危機にさらされましたが、ユネスコによって、国際的な救済活動が行われました。1964年から1968年の間に、正確に分割されて、約60m上方、ナイル川から210m離れた丘へ、コンクリート製のドームを基盤とする形で移築されたのです。

現在ではアスワン・ハイ・ダムの建設によってできた人造湖のナセル湖のほとりにあります。この大規模な移設工事がきっかけとなり、遺跡や自然を保護する世界遺産が創設されました。アブ・シンベル神殿は世界遺産の象徴的な遺跡で、文化遺産として登録されています。

移築により「光の奇跡」も影響を受けました。本来はラムセス2世の生まれた日(2月22日)と、王に即位した日(10月22日)に、この現象が起こるものでしたが、移設によって日にちがずれてしまいました。

夜のライトアップも!

By Ad Meskens (Own work) [CC BY-SA 3.0 or GFDL], via Wikimedia Commons

上の写真は大神殿の隣にあるアブ・シンベル小神殿です。これはハトホル神と王妃ネフェルタリに捧げられたものです。立像が6体あり、そのうちの4体は王、2体はネフェルタリです。脇には王子と王女が配置されています。

Photo Credit:Yuichi Kudo「古代エジプトを辿る ナイル川クルーズの旅」

これは夜のライトアップです。アブ・シンベル大神殿では、夜になると「音と光のショー」というイベントが連日行われています。光が神殿にいろいろな角度から当てられ、それらしいBGMが流れます。

約1時間のショーですが、神殿の神々しい雰囲気が伝わり、とても印象深いショーです。もしアブ・シンベルに行く機会があれば、ご覧になることをおすすめします。

光の奇跡についてもう少し紹介します。「奇跡」を見るためには、それなりの苦労と覚悟が必要です。まず、朝日が昇る前にスタンバイしないといけません。それゆえ、ホテルから神殿最深部までの距離を考えて行動することになります。

多くの人が訪れ、とても混雑するので、だいたい夜中1時30分から2時くらいの間に出発します。そして神殿の内部で、ただ朝日が昇るのを待つのです。

待っている時間は体力勝負です。そして、この奇跡が訪れる瞬間はほんの1~2分だったと記憶しています。その間に観光客は順番に奥の像の前を通り、ここで起こる奇跡を見ることができるのです。

とても神秘的な現象のため、世界中から多くの観光客が訪れますが、見るためには大変な努力をしなければなりません…! 体力と精神力に自信がある方はぜひ、光の奇跡をご覧ください。

ライター:yuichi kudo

エジプトの旅行記はこちら

*Yuichi Kudo 「古代エジプトを辿る ナイル川クルーズの旅
*Shohei Watanabe「エジプト (アラブの春まで半年)首都カイロから長距離バスでアカバ湾の港町へ

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