インドカレー店でいただく絶品のぶりかま塩焼き!? インドと日本のコラボレーションが織りなす美食の数々【福岡・警固】
けやき通りから一歩入ったところにあるインド料理店
以前から気になっていたんですよね、このお店。
お店の前を通るたびにおいしそうなカレーの匂い、そして「インド&ジャパン」という店名……。
まず、この店名の「インド&ジャパン」って何だろう?
インドと日本が一緒になった料理?
というか、日本人が愛してやまないカレーライスだって、インドのカレーと日本のご飯が一緒になったまさに「インド&ジャパン」だよな。
などと、しょーもないことを考えながら、好奇心と匂いにつられてこのお店に行ってきました!
正式な店名は「インド&ジャパン ★善★」
赤坂のけやき通りから南側の少し奥に入った場所にあります。少しわかりにくいので、簡単に行き方を。
警固の四つ角、美容院のある角を南進して
ファミリーマートのある角を右折、そのまままっすぐ行くと左手にあります。
さて、何やら気になる写真がお店の表に貼られていますね。
なになに?
先日のライオンズクラブ国際大会で来日したインド人VIPの食事を担当!?
ちょっとこれすごくないですか?
これすなわち本格的なインド料理の腕を持つシェフがいるってことですよね。もうこの時点でめちゃくちゃ期待値が上がっています。
早速、店内に入ってみましょう。
扉を開けるとそこに広がるスパイスの香り。入り口のすぐ横には通りからも見えるようにタンドールもあり、ここでナンを焼くようです。
一人でもグループでも楽しめる店内、ふと目についたのは……
店内は、カウンター席とテーブル席に分かれており、奥にある広めのテーブル席は丸くなっているので、仲良しグループで料理を囲んでワイワイやるのも楽しそうです。
壁にあるタペストリーもインドを感じさせる華やかさ。
まぎれもない典型的なインド料理店だなと思っていると、ふとカウンターに置かれているあるものに目が行きました。
( ゚д゚) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚д゚) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシゴシ
_, ._
(;゚ Д゚) …!?
良く見るとバックカウンターの上にも
所狭しと並べられた焼酎のボトル。ここは居酒屋さんか? と思わせるようなラインナップですね。
インドを前面に押し出したインテリアとのギャップが面白いです。
ここはひとつ「魔王をお湯割りで」、といきたいところですが、まだ日が高い上に日頃から酷使している我が肝臓が悲鳴を上げているので勇気をもって自粛。このお店自慢の料理をいただくとしましょう。
次々に繰り出される自慢のインド料理。これはうまい!
メニューも品数が豊富でどれから頼もうか迷うのですが、定番のインドカレーランチを軸にして、スープを食前にいただきジャパンらしさを感じるおすすめの一品をランチの後に、というオーダーをしてみました。
最初に出てきたのは、「豆のスープ」(450円)
インドの豆をシナモンやナツメグといったスパイスとともに形が崩れるまでひたすら煮込んだスープです。裏ごしなどせずにつぶつぶ感を残して仕上げているため、豆のうまみがぎっしり詰まっているとのこと。
▲「豆のスープ」(450円)
少しどろっとした感じの濃い目のスープで、スパイスの香りも食欲をそそります。
「これは体に良さそうだ」と普段から激しいアルコール攻撃を必死に耐えている我が肝臓が泣いて喜んでいるようです。
次に、このお店定番のランチメニュー「善ランチ(ナンとカレーのセット)」(750円)を。
今回は鶏のひき肉を使ったカレーを注文してみました。
注文の際、辛さは自由に選べるようです。50倍とかどんな辛さなんだろうと少し興味はありますが……。いつかチャレンジしてみたいと思います!
やってきたカレーセットはこれまためちゃくちゃ美味しそうですよ。
▲「善ランチ(ナンとカレーのセット)」(750円)
良く見ると、カレーの上には刻みネギ。
こんなところも「インド&ジャパン」の片鱗が見て取れます。
そしてこのナン。
カレーはもちろん、ナンにもこだわるのが本格的なお店の証と言いますが、ここのナンは文句のつけようがありません。
見てくださいこの美味しそうな表面の焼き具合。
表面がパリッとしていて中はしっとり柔らかく。さすが本場インドの料理人ラビさん(愛称)が焼き上げた自慢のナンです。
北インド生まれのラビさんですが、福岡市内の別のインド料理店で長年カレーを作ってきた後に、このお店のオープンと同時に料理人として勤務するようになったそうです。
そんなラビさんが作るこのカレーセット、もちろん味は折り紙付き。
スパイスは素材に合わせてオリジナルで配合したものを使用しており、他店には真似できないベストな香りと辛さのバランスを実現しています。
こうやってナンをカレーに絡ませて食べるのって、両方の味がいい感じで混ざり合ってなんか幸せですよね。
タンドールで焼く和の食材!
さて、料理についてはインドらしさを十分堪能しました。
忘れてはならないのが、このお店は「インド&ジャパン」をコンセプトにしているということ。
ランチの後の気になるジャパンらしさを感じる料理をワクワクして待っていたところ、「これが当店のインドとジャパンの融合を象徴するおすすめメニューです」というセリフとともに目の前に出てきたのが……。
▲「ぶりかまの塩焼き」 (450円)
なんとこのぶりかま、ナンと同じタンドールで焼いているのです。
道理でこの見事な焼き色!
皮がパリッとしていて中身がふっくら。脂の乗った最高のぶりかまです。
塩加減もいい塩梅で、まるで老舗日本料理店で出てくるような上品な味。
レポートすることを忘れてひたすら味わってしまいたくなる程美味しいのです。しかもこのクオリティの和の料理がインド料理店で出てくることに二度びっくりですね。
この塩加減、焼酎のお湯割りがピッタリです。
いや、飲んでないですよ。頭の中のイメージです。イメージ。
この「インド&ジャパン ★善★」ですが、お店ではオリジナルスパイスの販売はもちろん、インドの衣装・雑貨も取り扱っています。
スパイスは近所のパン屋さんが購入してカレーパンの材料することもあるそう。それも美味しそうですね。
そして衣装は店長の井上亜耶さん が直接現地で買い付けたもの。
この通り、店長自身もインドの衣装を身にまとい接客しています。
このインドの衣装ですが、演劇や舞台などに出演している方がステージ衣装として買っていかれることが多いそうです。
また、今回は胃袋の都合により味わえなかったのですが、店長の井上亜耶さんいわく
「単身の方が夜食べていくことが多い『インド&ジャパン』ならではの料理」メニューがあるそうで。
それがこちらの
▲「男の夜飯 カツ丼カレー」 (800円)
カツ丼とカレーのコラボですよ! これも美味しそうです。
次回はこちらをぜひいただいてみたいと思います。
「インド&ジャパン」をコンセプトにしたこのお店、料理はどちらもハイクオリティの絶品料理が勢ぞろいし、一度訪れたらきっと通い続けてしまう、そんなお店でした。
それにしても、料理と言い店内と言い見事なインドと日本の融合、恐れ入りました。
お店情報
インド&ジャパン ★善★
住所:福岡県福岡市中央区警固2-11-10 高橋ビル1F
電話番号:092-714-3081
営業時間:11:00~15:00、17:00~23:00(LO 22:30)
定休日:不定休
ウェブサイト:インド&ジャパン ★善★
※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。
書いた人:桂浩一
1968年生まれ。福岡出身。東京で就職するも福岡の味が忘れられず、何のあてもあなく退職してUターン。 現在フリーライターとして活動中。メシと酒とホークスをこよなく愛する自由人。 一応、人事組織コンサルタントみたいなこともやっているが本業は食べ歩きと思っている。
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