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【お金について考える】シングルマザーが6億円の融資を受けて「不労所得」を得るまでの話

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普段から「お金」についてどれくらい考えていますか?将来に対して「漠然とした不安」があっても、真剣にお金のことについて考える機会というのは案外少ないのではないかと思います。今回は「お金」について少しでも考え始める、そのキッカケになるよう、ある方のエピソードを紹介したいと思います。

星野陽子さん。『ユダヤ人大富豪に学ぶ お金持ちの習慣』などの著書を出している星野さんは、フリーランスの在宅翻訳者である一方、6億円の不動産資産を築いた不動産投資家でもあります。そんな星野さんの体験をもとに、これからのお金との向き合い方について少し考えてみましょう。

突然ですが、「サラリーマン大家」という言葉を聞いたことがありますか?あなたの周りにも「サラリーマン大家」はいるかもしれません。しかし、会社では不動産投資をしていると言わない人がほとんどですので、気づかれていないのが実情です。

不動産投資家の多くが影響を受けているロバート・キヨサキの『金持ち父さん 貧乏父さん』という本の中で「不労所得」(自らが労働しなくても得られるお金)という言葉があります。実際のところ、不動産投資は不動産賃貸業という側面が大きいので、労働が必要です。事業として成功させなければ、よい投資になりません。ではなぜサラリーマンが本業と不動産賃貸業を両立できるのか。それは管理会社などに仕事を任せることができるからです。

私は現在、本業からの収入の他、6億円相当の物件から年に約6千万円の家賃収入を得ています。けれども、会社員の頃はお給料日前になるとお金が足りなくなり、ボーナスで貯めた少ない預金を切り崩すという、お金に縁のない生活をしていました。

人生が大きく変わったのはイスラエル国籍のユダヤ人と結婚してからでした(のちに離婚しましたが……)。結婚前の私は将来のことに不安を抱きながらもお金に無関心でしたが、それ以降の私はお金と向き合うこととなったのです。今、つくづく思うのは「お金の知識を得ることと不動産投資について知っておくことは大切!」ということです。そのことを私自身の経験を通してお伝えしようと思います。決して不動産投資を推奨しているわけではなく、この記事をきっかけに少しでもお金について考える機会を持っていただければと思います。

イスラエル人と結婚。「お金」に関する2つの大切なことを教えてもらう

私が外資系銀行の窓口で働いていたときに、元夫が海外送金のために来て出会いました。その後、交際をして縁があって結婚に至りました。

元夫がおしえてくれたことで感謝していることは、大きく二つあります。ひとつはお金に向き合うこと、もうひとつは自分の頭で考えること。

お金に向き合うというのは、お金のことをおろそかにしないということ。具体的には、倹約をしてお金を貯め、そのお金を増やすということや、上手にお金を使うことなどを教わりました。また自分の頭で考えることは、日々何度も”Why”と聞かれたことによって鍛えられたと思います。

第一子がすぐに生まれたため、私は専業主婦となりました。倹約家の元夫がくれた生活費は月にわずか10万円。そこから家賃7万3千円を出していたので、残りのお金で食費や光熱費をまかなわなくてはなりません。

今になって思えば「それでは足りない。もっとお金をください」と言えば出してくれたのかもしれません。しかし、当時は「お金をください」と言うのが恥ずかしかったのと、足りなかったらきちんと要求するという相手の国の文化を理解していなかったため、10万円以内で生活をしないといけないと考えたのです。

エアコンもテレビもない生活でした。真夏の昼間はさすがに暑くて、水をはったお風呂に子どもと浸かったりしてしのぎました。でもそんな生活は、不思議とつらくなかったのです。それどころか、倹約することはおもしろいとも感じていました。

たとえば、閉店間際のスーパーに行って半額になった肉や魚を買ったり、安く売っているお店を探したり、無料でもらえる情報やお得情報を入手したりすることによって、お金があまりなくても生活していける自信がつきました。また、近所の人からもらったりんご1つが嬉しくて、文字通り跳び上がって喜んだことがあります。今、りんごをもらったら嬉しいのは間違いないのですが、跳び上がって喜ぶことは「できない」でしょう。お金がないからこそ、得られるものがある。月10万円生活は、そのことをしっかりと実感できた貴重な体験となりました。

また、テレビがない生活では、家族の会話を十分に楽しむようになりましたし、だらだらとテレビを見てしまって時間を無駄に費やすことがなくなり、翻訳の通信講座に集中して取り組むことができました。翻訳はのちに本業となったほどです。

私の人生を変えた義父のおしえ

初めて彼の実家に行ったときに、豪邸だったのには驚きました。到着した日の夜には、義理の両親は庭に約100人を招待してサプライズ・パーティーを主催していました。私の父は自営業で借金が嫌いだったため、自宅をローンで買うことをせず、6畳と4畳半に台所、トイレ、お風呂のついた小さな借家に家族4人で住んでいました。4畳半が妹と私のスペースでしたが、そこに家族のタンスなどもあったため、本当に狭いところに住んでいたのです。ですので、すべてがまぶしく見えたほどです。

別の日に、義理の両親と義理の姉の家に行ったときのことです。大きな3階建ての鉄筋コンクリート構造の2世帯の住居のうちのひとつに住んでいました。

「この家は私のプレゼントなんだ。イスラエルに住むなら、陽子(私)にも家をプレゼントするよ

と義父がにこにことウィンクをしながら言ったのには驚きました。さらにびっくりしたのは

実はこの家はタダで手に入れたのだけどね

という言葉でした。

義父が「タダ」で家を手に入れた方法は、土地を見つけてきて、そこに建物のプランを立て、銀行に事業計画を持ち込んで全額の融資をしてもらい、建物の半分を売り、得たお金で融資の返済を全額するというもの。残った分はタダで手に入るというわけです。

私は自分の親を見て「一生コツコツ働いても家は持てないのだろう」と諦めに近い気持ちを持っていましたが、義父の話しでそれまでの認識が一瞬で変わりました。もしかしたら、私も頭を使えば不動産を持つことができるかもしれない……と。

フリーランスの翻訳者の悩み

4か月間イスラエルに滞在したあと、日本に戻り、私は子どもを保育園に預けて特許翻訳会社で雑務や訳漏れがないかをチェックするパートの仕事を始めました。年収は100万円未満。第二子を産んだ頃には、私は離婚を考え始めていました。けれども生まれたばかりの乳児と幼児を抱えていては、パートの仕事にも出られず、自分の収入は得られない状況。子どもを育てながら経済的に自立するには?と考え、私はフリーランスの特許翻訳者をめざしました。

帰国子女でもなく、留学の経験もない短大の英文科卒の自分がフリーランスの翻訳者になれるわけがないと思いながらも、生きていくために死にもの狂いで勉強をしました。その結果、パートの仕事の経験がずいぶんと役に立ち、運よく翻訳会社の試験に受かり、仕事を依頼されました。私は思いがけず第二子が生後一か月にならないうちにフリーランスの翻訳者として自宅で働くことになりました。

仕事が順調に来たのはよかったのですが、徹夜が続いたりすると、過労死をするのではないかと心配に思うほどでした。逆に仕事がこなくなったらという不安も抱えていました。自分が死んだり、仕事がこなくなったら、子ども達は路頭に迷ってしまう。どうしたらいいのだろう…毎日悩み続けていました。

ワンルームへの投資で「不労所得」を得ることに

そんなときに先に触れた『金持ち父さん 貧乏父さん』という本に出会い、「不労所得」という考え方に触れ、頭の中を占めるようになっていきました。義父に憧れて不動産投資をしようとずっと考えていたのに、忙しくてなかなか取り組めないでいましたが、この本がきっかけで、「どんなに忙しくても不動産投資の勉強をしよう」と決めたのでした。

最初に購入したのは440万円の中古のワンルーム。オーナーチェンジといって、賃借人がいる状態で現金で購入しました。手が震えるほど怖かったのを覚えています。けれども、月に5万円程度が労働せずに口座に入ってくるのがとても嬉しく安心に感じました。

シングルマザーが6億円の融資を受けられた理由

その後、本格的に不動産投資の勉強をして、セミナーで知り合ったサラリーマン大家さんたちのグループの勉強会や飲み会に参加させてもらったりしました。そのグループは銀行の融資を使い、レバレッジをかけて、どんどん不動産を買いすすめるという手法で不動産投資をしていたため、ほとんどの人たちが数億円規模で投資用マンションを持っていました。

物件を見せてもらったり話を聞いているうちに自分もその規模で投資をしようと思うようになりました。よく「つきあっている人達の年収の平均があなたの年収ですよ」と言われますが、周りの影響は大きいのだと実感します。けれどもその頃までには離婚をしていた私は、連帯保証人がおらず、銀行からの融資をなかなか受けれず、苦労していました。

そんな時に思い出したのは、多くの人たちのメンターとなっていた義父のこと。私もメンターを持ってアドバイスを受けたらうまくいくのではないかと考え、アドバイザーを探しました。不動産投資で成功していた人ですので、物件の選び方や融資の受け方などをアドバイスしてもらうことができました。また融資を断られたときに私はやる気がなくなったりしたのですが、「次の作戦!」とどんどん引っ張っていってもらえたのも大きかったです。成功している人はあきらめないことを知りました。アドバイザーの助けを得て3億円の融資をしてもらい物件の取得に成功しました。その後も別の3億円の物件を購入することができました。

お金の心配から解放されよう

不動産投資をしてよかったと思うのは、お金だけでなく、経営者目線で考えることができるようになったことです。

どういうものが良い決算書であるのかを考えたり、融資をしてもらうために事業計画を説明したり、先々のことを予測したりします。また不動産投資を勉強した人たちは、自宅の購入にも役に立ったと言います。人生でも大きな買い物である自宅の購入は失敗する人たちがいます。たとえば自宅を売りたいというときに、売値が残債よりもずっと低いというようなことです。不動産投資を勉強した人であれば、そのような事態にならないような方法で自宅を購入することができます。

メリットばかりを書きましたが、不動産投資を誰にでも勧めているわけではありません。空室率も上がってきていますし、物件価格も高くなってきています。不動産投資はどんどんむずかしくなっているのです。ですので勉強しないのであれば不動産投資はしない方がいいかと思います。

お金に関心を持つようになってから長い年月が経ちますが、わかったことは、お金のことをきちんと考えて行動している人たちはお金に困っていないということ。学歴やお給料は関係ありません。お金の不安が少なくなれば、のびのびと仕事にも邁進できます。むやみに不安を抱えず、お金に関心を持ち学んでみるのは価値があると思います。

星野 陽子(ほしの ようこ)

著者。ユダヤ人富豪の義父に学び、自らも6億円の不動産資産を築いた不動産投資家という顔も持つ。(外資系メーカー、外資系銀行を経て、フリーランスの在宅翻訳者となる。オンラインサロン主宰: https://synapse.am/contents/monthly/yym

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