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「世の中に一体感をつくりたい」 電通の若きコピーライターの思いとは

生活・趣味
「世の中に一体感をつくりたい」 電通の若きコピーライターの思いとは

8月に初の書籍『待っていても、はじまらない。―潔く前に進め』を出版された電通の若きコピーライター・阿部広太郎さん。タイトルの通り同書は、「夢や目標に向かって今、一歩を踏み出そうとしている人を後押しする」内容になっているそうです。今回は、著者の阿部さんに「書籍にかけた思い」から「次回作の構想」についてまでお話を聞きました。

* * *
——今回のタイトルを付けられた理由は?

「4年前、社会人5年目の時に心に染み付いた言葉をタイトルにしました。本来、仕事の目的とは、誰かの役に立つことだと思います。でも、当時の僕はどこか『賞をとること』に心を奪われて、自分が目立てる仕事が来るのを待ってしまっていました。自分が受け身になっている上に、仕事の本質を見失っていたんですね。そこで悶々として、自分が『なぜコピーライターの道を選んだのか』を振り返ったとき、自分のやりたいことは『世の中に一体感をつくること』だと原点に立ち返ることができたんです。相手の役に立ちたい、そしてその先に一体感をつくりたい。じゃあ、どうすれば一体感をつくれるのかを考えると、出会う人、物、事に、自分の面白いを信じながら、相手の役に立つために、コピーを書く力を活かしていこうと思ったんです。そこで、『待っていても、はじまらない。』という言葉が浮かびました。リアクションではなく、アクション。待つばかりではなく、自ら行動して仕事をつくりだしてもいいんじゃないか、と。仕事をするにあたって、今日まで僕を勇気づけてくれたこの言葉をタイトルにしました」

——本書のテーマはなんですか?

「今回は僕と同じ30代で、自分の道をつくり、潔く前に進む6人の方との対談を書籍にまとめました。みなさん『仕事』を通じて、自分の目指すべき所に向かって、信念を持ちながら働かれています。みなさんは、僕にとっては、”同志”のような存在です。そんなみなさんと僕を含めて7人の道の話が、読んでくださった方に役立てれば、背中を押して前に進むきっかけになれればと思って書き上げました」

—— 本書は阿部さんにとって初の書籍です。苦労もあったのでは?

「孤独でしたね。当たり前のことですが、書く作業は常にひとりぼっちです。同じ書くことでも、コピーを書くこととは違うんです。コピーライティングはクライアントさんの思いを、客観的にすくいとって言葉にする仕事ですが、本を書く作業は自分の思いを客観的に届ける仕事だと僕は思っています。だから、執筆中はいつも『こういう思いを届けたい』という熱い自分と、『こうしなきゃ思いは伝わらない』という冷静な自分が頭の中にいました。そんなふたつの思いを共存させないと読んでくださる方にとって本の内容を『自分事にしてもらえない』と思ったので、何度も読みなおして、何度も推敲しました。大変ではありましたけど、その分思いを込められたと感じています」

—— 最初のページには、阿部さんの思いを綴った「詩」が掲載されています。ここにはどんな意図が込められているのですか?

「広告の基本的な設計として、まずキャッチコピーがあり、その後にボディコピーが続きます。この本も同じようにキャッチコピーから入りたいと思いました。最初に、詩として短いコピーを重ねていって、そこからボディコピーである「はじめに」に入っていけたら、より深くこの本の世界に入りやすくなると思いました。なので、冒頭の詩を読んで心がぴくんと少しでも動いた方には、間違いなく刺さる言葉が書かれていると思います」

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