高見沢俊彦(THE ALFEE)ベンチャーズにシン・ゴジラまで飛び出した驚愕アクト! 初ビルボードライブ「音楽は年齢ではない」

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高見沢俊彦(THE ALFEE)ベンチャーズにシン・ゴジラまで飛び出した驚愕アクト! 初ビルボードライブ「音楽は年齢ではない」

 今夏【30th Summer ! Best Hit Alfee 2016 夏フェス】を開催し、衝撃&感動的なライブを繰り広げたばかりのTHE ALFEE。そんなTHE ALFEEのリーダーである高見沢俊彦のソロライブ【真夏の夜の夢 : Takamiy 3Days】が、8月17日~19日の3日間にわたってビルボードライブ東京で開催された。

<初のビルボードライブ公演構想「客席が近い! こんなに間近?」>

 大桃俊樹(b)、ただすけ(key)、宮永治郎(g)、吉田太郎(dr)といった凄腕ミュージシャンを携え、Night of Noir、Night of Rouge、Night of Blancheと3夜コンセプト別に敢行された同公演。事前のインタビューでは「カクテルとか飲みながらさ、食事をしながらライブを楽しむ訳じゃないですか。しかもステージに立ってみたら「客席が近い! こんなに間近?」みたいな。そこで演奏する訳ですから、メタルチックなものはやりません。今年は初のソロアルバム『主義-ism:』の発売から25周年目なんですよ。そのアルバムは意外とメロウな曲が多いんで、そういった楽曲もやったりとか、あとはベンチャーズに「TOKYO LONELY NIGHT」っていう曲を今年書いたんですけど、それをTakamiyバージョンで披露しようかなって」(http://bit.ly/2atIp1Y)と構想を語ってくれていたが、実際に繰り広げられたライブはこちらの想像を超えるものだった。

<“月”をイメージした公演「今回はシンプルなギターで」>

 当編集部では、千秋楽のNight of Blancheを取材。アーバンな空間に鳴り響く切ないピアノの音色、それに誘われるように現れた高見沢はなんとギターを持たず、まずは純然たるシンガーとして「Blood of Eternal」を歌い始める。全てを愛に捧げようとする究極のラブバラードを「このまま 時を止め ためらわず抱きしめよう」と叙情的に歌い上げていく姿に、誰もが息を飲む。「ようこそ。こういうレストランライブは初めてなんですけど、とにかく印象は……近い(笑)。普段のコンサートよりはラフに、シックにやっていきたいなと思っているんですけど、今回のテーマは、自分の中では“月”をイメージしています。(なので)普段はゴテゴテのギターを使ってるんですが、今回はシンプルなギターでやってみようかと思ってます」そう同公演の趣旨を語ると、本人いわく自身の分身=58年のレスポールカスタムを紹介したりと、誰もが理解して楽しめるよう丁寧なMCを挟んでいく。

<加山雄三のギターでベンチャーズ披露、驚愕の「ゴジラのテーマ」も>

 また、ギターと言えば、この日は「加山雄三さんから頂いた貴重なギター」モズライトも登場。THE ALFEEのライブではなかなか披露する機会のないギターだが、今回は高見沢がベンチャーズに提供した「TOKYO LONELY NIGHT」を自ら演奏するということで、さらにはベンチャーズの大ヒット曲「ダイアモンド・ヘッド」のカバーまで飛び出す展開において大活躍。あの時代に生まれていない者でも聴けば反応してしまうであろう、ヴィンテージ感滲むギターの音色に会場の熱は上がる。そしてインスト曲と言えば、この日最大のインパクトを残したであろう「ゴジラのテーマ」。「みんなも知っている通り、僕はゴジラが大好きです。最近観た『シン・ゴジラ』がすごく良い映画で、単なる怪獣映画ではなくて、人間のドラマとして、ポリティカルフィクションとしてすごく面白かった。そんなゴジラ愛を込めて―――」とTakamiy流に披露したソレは、彼の音楽的ベースとなっているプログレ要素が多分に盛り込まれており、ゴジラの咆哮と共に演奏中我々に衝撃を与え続けた。

<「音楽は年齢ではない。身をもって僕は証明してるんじゃないかな?」>

 「2月にやった【INNOVATION CLASSICS】。あれをやって以降、自分の中の何かが変わりましたね。すごく大変だったということもあるんだけど、あれを乗り越えた後に、あれだけ歌詞で悩んでいた自分が嘘のように歌詞がスラスラでもないけど、出来るようになりました。それは音楽を追求していく中では、ひとつの光明を見つけたような気がします。だからやはり……音楽は年齢ではないんだなと。つくづく、身をもって僕は証明してるんじゃないかな?」それはこの日のライブからも十二分に感じ取れた。音楽のあらゆる可能性を追求し、体現し、それをみんなと全力で楽しんでみせる。それをデビュー42年目の天才ミュージシャンが一切の努力を惜しまずやってのけている事実、そして今日も瑞々しく「君が好きだよ」と愛を歌い、ギターに衝動を乗せ、ファンと笑顔を交わし合っている光景は、音楽関係者に限らず、あらゆる前を向いて生きていこうとする者に勇気と希望を与える。

<『主義-Ism:』伝説のアビー・ロード・スタジオでリマスタリング>

 なお、同公演では、25年前にリリースした初のソロアルバム『主義-Ism:』収録曲もお届けしてくれたのだが、本人いわく「25年前より今のほうがすごく沁みる。熟成してるのかな? 自分の中ではすごく大事なアルバムではあるんですけど、残念ながら廃盤になってしまいまして……。でもこの『主義-Ism:』がリマスター盤でこの秋発売が決定しました」とのことで、なんと12月7日に復刻版としてポニーキャニオンより3形態(LP含む)でリリースされることになった。ビートルズでお馴染み、伝説のアビー・ロード・スタジオでリマスタリングされているということで、ぜひ聴いてみてほしい。そして、ルーツだけでなく、高見沢俊彦のまだまだ終わることのない音楽への追求、冒険も楽しみにしてほしい。

取材&テキスト:平賀哲雄
撮影:加藤千絵(CAPS)

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