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「エンテロウイルス」による子供の麻痺が判明 過去にアメリカで大流行も

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2016年8月29日(月)日本各地で2015年の夏~秋に、原因のわからない身体の麻痺を訴える子供が多数出現した問題で、今回厚生労働省の研究班から報告がありこれらの子供の約25%から「エンテロウイルスD68」を検出したことがわかりました。

研究班によると、2015年8月~12月に「急性弛緩性麻痺」と診断された患者のうち、76人がエンテロウイルスの感染で麻痺が起きた可能性が否定できないと報告され、現在でも調査が続けられています。

麻痺を起こしている患者は5歳以下の子供が多く、現在も麻痺が残ったままとだと伝えられております。

アメリカでも2014年8月~2015年1月に大流行し、1000人以上の感染が確認された「エンテロウイルス」について、医師に解説していただきました。

エンテロウイルスとはなんですか

エンテロウイルスとは、ピコルナウイルス科に属する一本鎖のRNAウイルスで、腸管の中で増殖するウイルスを総称したものです。発疹が出る手足口病や、麻痺をともなうことがあるポリオなどのウイルスを含みます。

エンテロウイルスの感染経路

エンテロウイルス感染者の唾液や鼻水、痰、あるいは便などが何らかの経路で口やのどの粘膜に触れることによって感染が成立します。

エンテロウイルスの潜伏期間

エンテロウイルスの潜伏期間ははっきりしない部分も多いのですが、3日から1週間程度ではないかといわれています。

エンテロウイルスD68型の症状

■鼻水

■咳

■発熱

■喘鳴(ぜんめい)

■筋肉痛

エンテロウイルスはなぜ子供に感染しやすい?

子供に感染しやすいことはわかっていますが、エンテロウイルスD68型はそれほど頻度の高いウイルスではなく、感染の仕組みがはっきりしていないところも多いようです。

症状も軽度な場合も重度な場合もあり、そこも一定していませんが重度な場合はICUで集中的な治療を要するケースもあるようです。

エンテロウイルスの治療方法

エンテロウイルスD68には予防のためのワクチンもないですし、決定的な治療法もないので、全身管理及び対症療法ということになるかと思います。

エンテロウイルス予防対策

■手を洗う

■うがい

■食事のバランスに気を付け、規則正しい生活をおくる

■子供のおむつの処理は適切におこなう

過去にアメリカで大流行していた

エンテロウイルスD68の感染症は2014年にアメリカで大流行し、少なくとも1000人以上の感染があり、14人の死亡が確認されています。

ウイルスによって引き起こされる一部の呼吸器疾患では、集中治療が必要となり、当時のニュースでは感染症を患った少年が報道されておりました。

(※字幕オンにして、日本語翻訳でご覧ください。)

医師からのアドバイス

子供に麻痺が生じる原因になる可能性がある、と聞くだけで恐ろしいエンテロウイルスD68。確かに怖いですが、手洗いやうがいの励行、やむを得ない場合をのぞいて人ごみを避けるといった工夫である程度感染の可能性を低くすることができます。

 

(監修:Doctors Me 医師)

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