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「これはファーストステップ」Adobe Premire ProでVR向け360度動画をカンタンに編集

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8月26日(金)、東京 汐留住友ビルにてBBソフトサービス主催「VR/AR Developer Tools セミナー #1」が行われました。アドビ システムズ株式会社マーケティングマネージャー 古田正剛氏による講義「Adobe CC最新アップデートでVRビデオ制作対応!」を紹介します。


アドビ システムズ株式会社マーケティングマネージャー 古田正剛氏

アドビが提供しているPremire Proは、業務映像制作において最も利用されているソフト。今夏公開された映画「シン・ゴジラ」の編集も全てこのソフトが使われています。

2016年6月に行われたCCのアップデート(2015.3) では、VRビデオモードが追加されました。

アップデート前は、撮影した360度映像が世界地図のように長方形に展開する正距円筒図法を使用して記録されたものであれば、サードパーティのプラグインを使用する事で360度映像の編集が可能でした。しかし、実際に確認する際にVRゴーグルをかける。編集するためにまたゴーグルを外すといった動作の煩雑さがありました。

360度動画にテキストを挿入する例

本講演では、テキスト編集のデモが行われました。

通常の動画編集と同様に、テキストボックスを用意します。

プレビュー画面上で右クリック。VRビデオという項目が追加されています。

有効をクリックします。この操作だけで、ドラッグで動画グリグリと動かすことのできるVRモードでの閲覧が可能です。

設定画面で平面視を選択すると、VRデバイスで見るような画面になります。その他、視聴者の視野角等の設定もできます。

VRビューの様子。マウスでクリックする事で、上下左右等視点を変えられます。

VRモードでは、テキストの編集等がリアルタイムで同期します。Premire Proは、各種プリセットも用意されているので、色彩表現の豊かなVRコンテンツの作成も可能です。

作成した360度動画のアップロードも簡単に

作成した360度動画をYouTubeにアップロードするために必要なプロセスとして、最新版のPremire Proでは、書き出し設定にあるチェックボックスにチェックをいれるだけで360度映像として認識されます。これまでは『360 Video Metadata』などのアプリをダウンロードして、メタデータを追加する必要がありました。

パブリッシュ機能も充実しています。ビデオコンテンツをレンダリング後、直接YouTubeやFacebookなどのSNSにコンテンツをアップロードできます。

VR向けの360度映像を見るときに、どうしても気になるのは画質です。VRデバイスで再生するときの視野は通常90度から100度、元の360度映像の解像度の1/4程度の画質で見ることになります。4K画質を謳う360度動画でも4分の1になってしまっては画質が落ちてしまいます。

「これではアナログテレビよりも低い」と古田氏は言及。現状のPCスペックでは、8K等の高解像度映像の編集をするには、処理に無理があります。ここで、Premire Proに搭載されている、8K対応したプロキシ編集機能がVR映像制作の機能が役に立つとのこと。プロキシ編集により、低解像度で作業。高い処理能力を必要とする事なく、操作性を向上できます。

プロジェクトパネル上で読み込んだコンテンツを選択して右クリック。プロキシを選択すると任意の解像度に設定できます。

今回のPremiere ProのVR対応について、「これはファーストステップ」と古田氏。Premire Proでは複数台のカメラで撮影した映像を貼り合わせるスティッチング等にまだ対応していないとのこと。

配信部分も含めてトータルな映像ソリューションを目指すPremire Proは、今後のVR制作環境もサポートしてくれるのではないかと期待したいところです。

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