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老後二極化 コンシェルお世話のホームorゴミ屋敷で孤独死

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 高齢者は現役引退後の収入や貯金額によって、入ることのできる施設、受けられるケア、家族との関係性まで大きく変わってしまう。まさに二極化が進んでいる。

 天井から瀟洒なシャンデリアが下がる、高級ホテルを思わせるフロント・ロビースペース。広々とした庭を見ながら食事のできるレストランでは、海外で修業したシェフが腕によりを掛けたコース料理を振る舞う。施設内のサービス利用方法や日常生活の相談ごとにはコンシェルジュがきめ細かく対応する。

 東京都内の閑静な住宅街に建つ高級有料老人ホームである。入居には2億円以上の一時金が必要になる。

「入居一時金が億を超えるような高級有料老人ホームでは、テラス付き、床暖房完備の50~100平方メートルの居室なんていうのも珍しくありません。

 そうした高級施設に入居する人は、友人をよくホームに招いている。ラウンジでお茶を飲んだり、仲の良い同士でくつろぐのですが、友人を招いて自慢したくなるほどの物件だから、そうした光景がよく見られるという面もあるでしょう」(業界誌記者)

 入居一時金が億を超えないまでも、充実したサービスを提供する有料老人ホームは少なくない。

 本誌・週刊ポスト5月6・13日合併号では、老人ホーム紹介業者の相談員の投票による〈この「老人ホーム」がすごい!厳選ランキング関東・関西&東海250〉を掲載したが、関東エリアで1位となったのが「チャームスイート新宿戸山」だ。

 地下鉄大江戸線・東新宿駅から徒歩3分の好立地でありながら、エントランスは緑に囲まれた落ち着きある施設だ。周囲に高い建物がないため、5階のダイニングからはスカイツリーが一望できる。同施設では女性コンシェルジュが、現場スタッフの指導、衛生面の品質管理を担当し、施設におけるケアの質を維持・向上させている。月額利用料は21万4200~37万4200円となる。

 高級ホームで穏やかな暮らしを送る人たちがいる一方で、年間死者数約130万人のうち3万人が孤独死と推計されている現実もある(2015年のデータ)。

 首都圏の老人ホーム情報を紹介するフリーペーパー『月刊あいらいふ』の佐藤恒伯・編集長が語る。

「在宅で介護サービスを受ける場合、ケアマネージャーが介護計画を組みますが、だいたいのケアマネが、担当している30人程度のうち、とくに心配な人が常に1~2人いると話します。そのパターンは共通していて、独居老人でかつ男性という場合。

 それまでの生活で掃除・洗濯・片付けなどの習慣がない人で、自宅がゴミ屋敷のような状況になってしまうそうです。元気なうちはそれでも生活できますが、骨折による入院などで少しでも認知機能に衰えが出てくるとすぐに自宅での生活を続けるのが難しくなる」

※週刊ポスト2016年9月9日号

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