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心配と恐怖に震える手で、手術の同意書にサイン。臨月まで問題なしだったのに…

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妊娠中はつわりも軽く、特に問題なく経過していました。県内でも人気のホテルのような産院へ通院し、出産を楽しみにしていました。

持病があり、そのことは事前に産科の先生へ伝えていました。

しかし、妊娠9ヶ月の時、持病でかかっている循環器の先生より、念のため産科の先生へ紹介状で病状を伝えておきたいと言われ、紹介状を持って産科へ。

すると先生から、「この病状だとうちで出産して何かあっても対応できない。循環器の医師がいる病院で出産したほうがいい。場合によっては無痛分娩も検討して」と言われました。

臨月直前に循環器のある総合病院へ転院となりました。

総合病院を受診し、予定無痛分娩を行うこと、何かあった時のために循環器医師が待機しての出産となること、などが決まりました。

希望の産院で出産できないこと、普通分娩ができないことがショックでかなり落ち込んでしまいました。

無痛分娩をすると周りから「楽をして出産した」と思われるのではないかと不安でした。

妊娠38週と5日で入院となりました。

入院日は1週間前の検診で決定しました。予定では入院当日に無痛分娩のための麻酔を注入するチューブを背中に入れる予定でしたが、手違いがあったようで、内診のみとなりました。

内診で子宮口が1cm開いていたため、陣痛の誘発にはバルーンを使うことになりました。子宮口が閉じている場合には、バルンよりも固い器具?を使って子宮口を開かせる必要があるようてす。

そして、翌日の午前中に麻酔のチューブを入れ、バルーンも入れました。麻酔のチューブ挿入はあまり痛くありませんでしたが、バルーンの挿入は痛かったです。

バルーン挿入後、お腹に違和感があるなーと思っていると、すぐに5分間隔の陣痛がやってきました。

初産の人だと場合によっては、陣痛誘発をしてから出産まで3日かかることもあると聞いていたので、いきなり5分間隔になり驚きました。

陣痛が始まり、30分~1時間ぐらいして麻酔の注入が始まりました。

しかし、麻酔を注入し始めたタイミングでバルーンが抜けてしまったようで、麻酔で痛みが和らいだのか、バルーンが抜けて陣痛が遠のいたのか、分かりませんでした。

バルーンが抜けてしまったこともあり、今度は陣痛誘発剤を使用していくことになりました(元々、陣痛誘発剤も併用する予定ではありました)。

しかし、陣痛誘発剤を使用しても陣痛は来ません。そして助産師さんが何度もお腹を触り、私の体の向きを変えて、を繰り返し始めました。

最初は助産師さんは1人でしたが、他の助産師さんが2人来られ、なんだかバタバタしています。

すると、今度は先生が2人来られました。何がなんだか分からないでいると、先生から「お腹の赤ちゃんが除脈になっています。早くお腹から出してあげないといけないので帝王切開に切り替えましょう」と説明がありました。

赤ちゃんは大丈夫なのかという不安と、帝王切開をする恐怖で涙と震えが止まらなくなりました。 関連記事:助産師さんの励ましに涙をぬぐって…検診から緊急帝王切開へ、息つく間もなかった出産

手術になるため、家族への説明と同意が必要ということで仕事中の旦那へ電話をし、先生と話をしてもらいました(予定分娩だったので、旦那には陣痛の進み具合を見て、連絡をしてから病院へ来てもらうつもりでした)。

大急ぎで助産師さんがオペの準備を始めました(私の更衣など)。

その間、私は先生からたくさんの説明を受けながら、何枚もの同意書にサインをしました。

震えはずっと止まらず、サインはガタガタです。ストレッチャーへ乗せられ、ものすごいスピードでオペ室へ運ばれている最中にも先生はストレッチャーと並走しながら、私へ説明をしていました。

大急ぎでオペ室へ入ったのですが、肝心の麻酔がなかなか入らなかったようで、オペが始まるまでかなり時間がかかってしまいました。

無痛分娩のために麻酔のチューブが入っていたので、そこから麻酔を注入しました。胸から下の部分麻酔です。

しかし、私には効きすぎたようで手に麻酔が効いてしまいました。そして、麻酔の副作用なのか吐き気に襲われ、オペ中はずっと「気持ち悪い」と叫んでいました。

赤ちゃんがお腹から出た瞬間も、感動よりも「気持ち悪い」が勝っていました。吐き気が一旦落ち着くまで赤ちゃんを見ることもできず、赤ちゃんを見た時には、もう綺麗に体を拭いてもらった後でした。

一緒に写真を撮ってもらい、赤ちゃんとは一旦お別れ。帝王切開で生まれた赤ちゃんなので、数時間は検査のため会えなくなるとのことでした。

オペ後もなぜか体の震えは止まらず、先生は合併症の発症の前兆かもしれない、と注意して診てくださっていましたが、無事に落ち着いていきました。

しばらくは麻酔が効いていましたが、切れるとお腹がとにかく痛くて、寝返りをうつのも一苦労でした。背中のチューブから麻酔の注入をしつつ、座薬や鎮痛剤を使って、痛みを和らげていきました。

産後5日目ぐらいまでは体中が痛く、腰をかがめて、点滴棒を持ってヨタヨタと歩いていました。あと2日で退院なのに、普通に生活できる気がしない、と母に弱音を吐いていました。しかし、なぜか翌日から急に体が軽くなり、普通に歩けるようになっていました。

帝王切開のため産後1週間の入院となりましたが、母子ともに異常なく退院となりました。

最初のほうにも書きましたが、ホテルのような産院で、普通分娩で出産をすることが、私の理想でした。しかし、結果は総合病院での緊急帝王切開となりました。

無痛分娩と同じく帝王切開も「楽をして出産した」と思われるのではないかと不安でした。陣痛に耐え抜いて出産する、ということを経験したかったな、とも思いました。正直、出産から半年以上経った今でも、帝王切開に後ろめたさを感じてしまうことがあります。

それでも、わが子が無事に生まれて来てくれたことに、ただただ感謝しています。赤ちゃんが無事に生まれてくることが出来たならどんか形でもいいじゃないか!と自分に言い聞かせています。 関連記事:安全に産むことが母のつとめ。産み方なんかこだわらなくていい!2度目の帝王切開を前に

本当に妊娠、出産は奇跡だなと、自分の経験をもって痛感しました。妊娠経過も順調で何もなく、臨月を迎えたにも関わらず、直前ですべてが変わってしまったのですから。

赤ちゃんが生まれてくるまで油断はできません。もちろん、生まれた後も!

大切な大切な宝物を大事に育てていこうと思います。

著者:ルルロロ

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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