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パラリンピック目前「義足エンジニア」が見る未来とは

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J-WAVE金曜深夜24時からの番組「MAGAZINE HOUSE RADIOFAST」(ナビゲーター:安藤桃子)8月26日(金)のオンエアでは、パラリンピックが開催されることでも注目されている「義足」の開発最前線を特集しました。

実は、初監督作品「カケラ」を製作するにあたり、義肢装具士にインタビューした経験がある安藤。

「義足というものに触れてきて…精神的な部分も、肉体的な部分も、両方を埋める(ケアする)、すごく重要なものだなとは思っていましたが、アスリートとなるとまた、すごい技術になってきますよね。それを考えると想像以上に奥が深そう」と、義足開発について想いを馳せます。

今回お話を聞くのは、株式会社Xiborg代表取締役、ソニーコンピュータサイエンス研究所・研究員である、義足エンジニアの遠藤謙さんです。

現時点では一般的に、海外製の義足の方が日常的にも競技的にも使われているそう。特にスポーツ用のものでいうとドイツ、アイスランドの2社が独占している状態なのだとか。日本でも義足を作っている会社はいくつかあるものの、トップアスリートにはまだ使われていないそうです。

しかし、2020年の東京オリンピックに向け、研究者や会社が作り始めていることから、「もしかしたら…数年後にはちょっと変わってるかな、というのが今の印象です」と遠藤さん。

遠藤さんに目標を聞いてみると、「通過点の一つですが、健常者のランナーよりも速いタイムで、義足アスリートが100mをゴールをすることが目標になっています」と答えてくれました。

これは一種の科学的チャレンジでもあるそうで「いかに速く走るか、それに合わせた義足をいかに作るか」という課題なのだそうですが、その先には、こんな未来の可能性があるそうです。

「多分、健常者を超えてしまった障害者は『あの人って障害者だったっけ?』という問いの対象になると思うんですね。そうなったとき、新しい考え方というか…。つまり今は、慣れていないというだけでどうやって接していったらいいか、わからない人たちがいっぱいいると思うんですよ。でもそういったものが技術で補えていけるとわかったら、『別に障害者って考えなくていいんだ』というような領域が生まれてくると思うんです」

遠藤さんは、義足が「メガネ」や「コンタクトレンズ」と同じように、テクノロジーが体の一部になっていることが当たり前になる未来を予想しているそうです。

また、義足を付けて世界記録を更新することを「不公平」と議論する声もあるそうですが、遠藤さんは「義足を付ければ速く走れるというようなことはない。選手の忍耐や鍛錬があっての記録」と言い切ります。

これを聞いて「義足一つ装着して歩くだけでも、自分の肉体と義足のすり合わせが、どれだけしんどい作業か…自分の残ってる骨とか神経と義足をすり合わせるのは、ものすごくキツイらしいんですね。そういう努力を乗り越えて今の記録の更新があるということは、私も忘れてはいけないな」と話す安藤でした。

近い未来、オリンピックとパラリンピックの“分け隔て”がなくなる時代が来るかもしれませんね。パラリンピックは、9月8日(日本時間)から開催! みんなで応援しましょう!

【関連サイト】
「MAGAZINE HOUSE RADIOFAST」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/radiofast/pc/

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