小林武史、日本音楽は「アーティストの添え物」と懸念

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小林武史、日本音楽は「アーティストの添え物」と懸念
J-WAVE月曜−木曜23時30分からの番組「THE HANGOUT」(木曜ナビゲーター:蔦谷好位置)。8月25日(木)のオンエアでは、日本を代表する音楽プロデューサー、小林武史さんと蔦谷の音楽対談をお届けしました。 17歳も先輩の小林さんに緊張気味の蔦谷でしたが、一体どんな話が飛び出したのでしょうか?

お互いに日本を代表する音楽プロデューサーでありながら、意外にも2人が出会ったのは2年ほど前。しかし今では、一緒にグラミー賞を見に行くほど親交を深めているそうです。

そしてこの日は、蔦谷がどうしても聞いてみたかったという小林さんの仕事の“秘密”についてたっぷり伺ってみました!

たとえば、蔦谷が気になっていたのは、小林さんが楽曲の中で使用する「音色」。サザンオールスターズの「真夏の果実」のイントロではシンセサイザーのハープ、Mr.Childrenの「Tomorrow never knows」ではシンセサイザーのピアノ…など、一見、変化球のような音色のチョイス。なぜその音色を選んだのか、お話しいただきました。

「時代感とかもあったとは思うんですが、生のピアノにしちゃうと、重くなるというか格調みたいなものが出てきちゃう。音楽がトレンディドラマと共にウワーッと広がっていくようなときだったから、人間の抑揚のある生ピアノ弾いているのがモタモタして感じられたような気がするの」(小林さん)

ということで、これには蔦谷も感心していました。続いて、話題は日本と世界の音楽シーンについて。

2年続けてグラミー賞を生で見た小林さんは、現地のアーティストたちのパフォーマンスを見て「自分のために来ているというよりも、音楽を司っている中の1人としてやっている感じがする。たぶん、上の方に音楽の神様みたいなものがいて、そういうものに対して精一杯、奉仕しているんじゃないか」と思ったそう。一方、日本の場合、「音楽がアーティストの添え物」のようになっているのはないかと分析しました。

つまり、日本で、音楽を受け取る人の多くがアーティストが発信する楽曲の質よりも、そのアーティストの音楽以外のさまざまな要素(性格や見た目など)を求める現状がある、とのこと。

この現状について、小林さんは、音楽を発信する側が意義のある音楽を作るべきだと考えているようです。蔦谷も「音楽がこれだけ楽しいんだよ、美しいんだよ」ということを伝えていく必要がある、と発言しました。

2人が話すように、音楽自体が注目される未来に期待です。

さて、8月27日(土)20時からの番組「ALL AREA PASS」(ナビゲーター:藤田琢己)では、小林さんがプロデュースした「Reborn-Art Festival × ap bank fes 2016」に密着! 小林さんのインタビューはもちろん、Mr.Childrenの桜井和寿さんがボーカルを務めるBank Bandのライブ音源をどこよりも早くお届けします!! こちらもお楽しみに!

【関連サイト】
「THE HANGOUT」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/hangout/

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