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32週で産まれた息子をカンガルーケア。感動と不安で揺れ動く母心

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32週で産まれた息子をカンガルーケア。感動と不安で揺れ動く母心 f:id:akasuguope01:20160423122802j:plain

もうすぐ2歳を迎える次男は、妊娠32週で産まれました。

妊娠21週から入院して、早産にならないよう治療に専念していましたが、とうとう陣痛を抑えられなくなってしまったのです。

産科医からは早産になる可能性が極めて高いことを宣告されていましたし、出産に至る4日ほど前から、陣痛に繋がるような下腹部の痛み、おしるしがあり、ある程度は覚悟が出来ていました。

「薬ではもうこれ以上、陣痛を抑えられない」

産科医の判断のもと、子宮収縮抑制剤の点滴を2ヶ月半ぶりにはずしました。

みるみるうちに、子宮口は開いていきます。

2回目の出産でしたから、気持ち的には余裕がありました。

いきみの逃し方や呼吸法、ちゃんと体が覚えていたようです。

もちろん、あまりの痛みに叫んだりもしましたが…。

産まれた次男は、とても小さい声で産声をあげてくれました。

私は長男も早産で出産しています。

長男の時は、ろくに顔を見ることも出来ずに、すぐにNICUに運ばれてしまったため、恐らく次男もすぐに連れて行かれるだろうと覚悟していました。

しかし、助産師さんが小さい小さい次男を私の目の前に連れて来てくれたのです。

寒さ対策でしょうか。帽子をかぶっており、産着も着ていました。

助産師さんは私の胸にソッと次男を置いてくれました。

胸に抱いた次男はとても小さくて温かく、愛しい存在でした。

「ごめんね、こんなに早く産んでしまって…」

私は涙を流しながらそう言いました。

次男は目を閉じて眠ったままです。

感動も束の間、私は次男を抱きながらも「呼吸は大丈夫なんだろうか…。NICUに早く連れて行った方がいいんじゃないの?大丈夫なの?!」と、急に心配になってきたのです。

結局、産科医による会陰切開の縫合があまりに痛く、悶絶・絶叫だったため、次男を抱き続けることが不可能となり、そのままNICUに連れて行かれました。 関連記事:妊娠32週で陣痛が!NICUのある遠方の病院に転院、34週1955gで出産

出産日当日は、私の体調を考慮してかNICUに行くことは許されませんでした。

翌日、会陰切開の痛みをこらえながらNICUに向かうと、保育器の中ですやすやと気持ち良さそうに眠る次男に会えました。

次男の担当看護師さんが私に声をかけます。

「カンガルーケアをしてみませんか??」

カンガルーケアとは、産まれてすぐの我が子を、母親の胸に抱くことです。

私は昨日すでに次男を胸に抱いていましたが、保育器に入っている赤ちゃんを母親の胸に抱くと、呼吸が安定したり、元気になったりするそうです。

私は早速、次男を抱かせてもらうことに。

まさか保育器に入っている次男を抱くことが出来るとは、思ってもいませんでした。

次男は私の胸に頬をくっつけ、気持ち良さそうに眠っていましたが、薄く目を開き、私を見上げました。

相変わらず、とても温かくて愛しい。

だけど、やっぱりとても小さい。

無事に産まれてきてくれたこと、早く産んでしまったこと、次男の顔を見ていると色々な感情が複雑に入り交じって、また涙が溢れてきます。

次男を抱いていると、足につけられた呼吸数を計る機械や、酸素が体をまわっているかを確認する機械が「ピーピー」鳴ってばかりいます。

音が鳴る度にあたふたしていましたが、看護師さんは特に気にすることもなく、「これよく鳴るんですよ~」と言いながら、涼しい顔でボタンを押して音を消します。

「ちょっと、本当に大丈夫なの!?」

2回目のカンガルーケアもやっぱり、幸せな気持ち半分、不安な気持ち半分で、とても複雑なものとなりました。

今、当時を思い返してみると、不安もあったけれどもやっぱりカンガルーケアをさせてもらって本当に良かったと思っています。

早産だった私の罪悪感をほんの少し軽くしてくれたのは、間違いなくカンガルーケアでした。

あの時の次男の感触・表情は一生忘れることのない素晴らしい思い出です。 関連記事:一過性多呼吸で赤ちゃんがNICUへ。産後一週間にして初めて我が子を抱っこ

著者:かつどん子

年齢:30代

子どもの年齢:3歳・1歳

男の子2人のママ。毎日元気に走り回っている2人を後ろから必死に追いかける日々。趣味はドライブと食べること。週末は美味しいものを求めて家族みんなでお出掛けしています。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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