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「寝ているつもり」は危険! 夜型化が進むと食事の質が悪化・妊娠しにくい体に

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「睡眠不足は糖尿病や心臓病など、さまざまな疾患リスクを高める」なんてショッキングな話を聞いたことがある人も多いのでは? 実は近年、睡眠時間の短さだけでなく「遅くまで起きていることで食事の質が悪化する」という研究結果が発表されました。

就寝と起床が遅い・睡眠不足が続くと食事の質がガタ落ち!?

この興味深い研究は、アメリカのノースウェスタン大学研究チームが、18~50歳の男女96人(うち女性は61人)を対象に行ったもの。実験では、被験者の睡眠パターンを測定するため、睡眠・覚醒状態を計測できるリストバンド型端末「リストアクチグラフィ」と、24時間の身体活動を測れる「センスウェア アームバンド」 を装着してもらったうえで、カロリー摂取や食生活のパターンを記録する食事日記を7日間つけてもらったといいます。

 

すると、被験者の平均睡眠時間は7.3時間、平均BMIは24.0、体脂肪は8.4%と正常範囲内の数値に。これらの数値および、食事のカロリー摂取量、身体活動などには、睡眠開始や起床が遅くなるなど睡眠のタイミングがずれても、ほとんど影響は出ませんでした。ところが、食事の内容という点で見てみると、「就寝時刻が遅くなるとファストフードの摂取量が増加し、起床時刻が遅くなると野菜の摂取量が減った」という結果が報告されたそう。また、睡眠のタイミングとファストフードや野菜の摂取量との関連性は、女性よりも男性に顕著に現れたといいます(※1)。普段の食事がファストフードに頼りがちな人や、野菜をあまり食べない人は、睡眠不足の可能性あり。食事の前に、就寝時間から見直す必要があるかもしれません。

「寝ているつもり」が危ない! 夜型化が進むと妊娠しにくい体になっちゃうかも!?

睡眠不足ではないけれど、「早く寝ようと思っているのに、遅い時間にならないと眠れない…」という、いわゆる“宵っ張りの朝寝坊”な人は、「睡眠相後退症候群」という睡眠障害の可能性が考えられるそう。

 

「睡眠相後退症候群」とは、就寝時間が一般的な睡眠時間より後ろにずれてしまう睡眠障害で、10~20代の若者に多くみられるといわれています。この症状は大抵の場合、「睡眠の時間帯はずれるものの、就寝時刻と起床時刻はほぼ変わらないため、睡眠の周期自体には乱れがありません。そのため、「寝るタイミングはずれているけど、睡眠時間はしっかりとれている」と思いがちで、実際には睡眠の質が悪くなり、身体に不調が起こっているケースが多く見られます

 

「睡眠相後退症候群」の原因として一番に考えられるのが、「夏休みなどの長い休みの間に夜型生活になってしまい、夜更かしや徹夜で体内時計がずれてしまう」こと。体内時計の乱れは体温やホルモンバランスの乱れにもつながり、女性の妊娠や出産にも大きく関わってきます。

 

2008年、米ノースウェスタン大学で行われた「睡眠相後退症候群と女性の月経」に関する研究では、「睡眠相後退症候群」の患者13人と健常者13人を対象に、月経周期や月経前症候群など、生殖機能に関する質問に答えてもらったといいます。

 

その結果、「睡眠相後退症候群」の患者は健常者と比べて生理周期が不規則になる割合が約2倍、経口避妊薬を用いていないグループと比べると3倍近く多くなったとか。また、月経前に起こる気分の低下や痙攣などの月経前症候群に関していうと、健常者群では症状を訴える人が16.67%であるのに対し、「睡眠相後退症候群」の患者では69%だったといいます。(※2)。

 

月経不順は妊娠や出産などにも関わる大切な問題。いざ「子供がほしい」と思ったときのために、今のうちから睡眠不足に気を配ったほうが良さそうですね。

 

気づけばファストフードだらけの偏った食事をとっていたり、月経が遅れてしまったりと、「たかが睡眠不足」とあなどっていると痛い目を見るかも。「つい夜更かしして、朝も遅い…」という人は、まずは睡眠の開始時間をいかに早められるかに注力してみてはいかがでしょう。

 

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