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「咽頭ジストニア」は声が出なくなる病気…歌手を悩ます神経疾患

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2016年8月22日(月)、アーティストの黒木渚さんが、咽頭ジストニアと呼ばれる病気にかかり、症状悪化のため数カ月間、イベント出演やライブ活動などをキャンセルすると発表されました。

しばらくの間、歌を歌うときの違和感に悩んでいたものの、原因がなかなかわからず、今回専門の病院で初めて診断が下り、治療として数カ月に及ぶトレーニングやマッサージなどに専念するということです。

今回はこの「咽頭ジストニア」の原因、症状や治療法について、医師に解説していただきました。

咽頭ジストニアは神経疾患

ジストニアとは、神経疾患であり、咽頭ジストニアはその中でも咽頭部に自分ではコントロールできない筋肉収縮が持続してしまう病気です。

過去にも歌手などの多くの著名人の方が咽頭ジストニアを患っており、咽頭部以外にもジストニアを発症するケースもありました。

しかし、明確なメカニズムはまだはっきりしておらず、難病のひとつとも呼ばれています。

咽頭ジストニアの症状

■声量が減ってしまう

■声が低くなる

■悪化すると声が出なくなる

■声を出すときに咽頭に違和感を感じる

■何らかのきっかけで突然悪化したり軽快するときがある

咽頭ジストニアの原因

ジストニアには脳にある大脳基底核と呼ばれる部分や、神経の障害によるものと考えられています。

声を使うことを職業とする人に咽頭ジストニアは多く発生するとされ、今回のように歌を歌うお仕事のかたや、ナレーターやアナウンサー、声優などに起こりやすいとされています。

ほかの疾患が原因で起こる二次性ジストニアと、全く原因不明の特発性ジストニアがあり、今回は診断がなかなかつかなかったことからも特発性ジストニアの可能性がより強いかもしれません。

また、今回のような局所性のジストニアは、成人後におこりやすいといわれています。

過去にジストニアを患ったミュージシャン

コブクロ・小渕健太郎さん

高音域の声を出そうとすると首周りの筋肉が硬直しするといった発声時頸部ジストニアを患い、治療に専念するため2011年に半年間音楽活動を休止しておりました。

ゴールデンボンバー・鬼龍院翔さん

2016年05月11日付けの自身のブログにて、3年半の間ジストニアの治療を行っていたと語っており、手術、闘病の様子が綴られています。

RADWIMPSのドラマー・山口智史さん

楽器を演奏しようとすると自分の意志とは関係なく手や足に力が入って固まってしまい、演奏に支障が出るフォーカル・ジストニアのため2015年に活動休止を発表しました。

ドラマーである山口さんの場合、バスドラムを踏む際に右足が動かせなくなるときがあったと言われています。

咽頭ジストニアの治療方法

咽頭ジストニアの症状や経過によって治療する科は以下のように異なることがあります。

■神経内科

■整形外科

■耳鼻科

基本的には薬の服用やボツリヌス毒素療法、外科的な手術療法などが行われます。

しかし、ジストニアの特効薬は現段階で開発されておりませんので、症状改善に向けてリハビリテーションをおこなう場合もあります。

咽頭ジストニアセルフチェック

□うまく声を出しにくい

□ストレスが強い生活を送っている

□日常的に声をつかう職業についている

□のどの周囲の筋肉の痛みがある

□以前より声が小さくなった

上記の項目が2つ以上当てはまる場合は、医療機関で診察をおこないましょう。

特に、ジストニアはストレスも関与すると考えられているので、ストレス対策に気を使いましょう。

音楽家を悩ます難病への理解

ジストニアは多くの方にとってあまり聞きなれない病名であるかと思いますが、難病の一つで苦しんでいる患者さんはたくさんいらっしゃいます。

今回の黒木渚さんの罹患をきっかけにこの病気に対する理解が得られることを願います。

(監修:Doctors Me 医師)

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