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子どもが起こした事故の責任をどうとるか?

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Q.

 7月上旬に、息子(13歳)がウォーターサーバーのお湯を友達に掛けてしまいました。友達の家での出来事で、すぐにお詫びに行きました。一度は和解したのですが、その後痛がり、病院に連れて行ったそうです。そして、「傷が残るので傷害罪で訴える」との電話を受けました。再度、菓子折りを持ってお詫びに行きました。ケガは首に100円玉程度の大きさの火傷です。相手側の父親が「何かあったら連絡する」と言っていたので、毎日ドキドキしながら待っていますが、あれから何の連絡もありません。
 その後、息子はストレスを感じたのか、風邪のような症状になり毎日熱を出して登校できておりません。もうどうしたら良いかわかりません。助言をいただければと思います。

(40代:女性)

A.

 傷害罪(刑法204条)は、故意に相手を何がしかの方法で傷を負わせた場合に成立するものです。したがって、息子さんがお友達に誤ってウォーターサーバーのお湯をかけた場合は、成立しません。
 罪が成立するとしてもせいぜい過失傷害罪(刑法209条1項)です。

 もっとも、相手方の父親が「傷害罪(正確には過失傷害罪)で訴える」と言っても、捜査機関である警察が実際に捜査をはじめるとは到底思える事案ではありません。
 子ども同士の行為でケガが生じたものの、100円玉程度の火傷であれば、「当人同士で解決してください」と言われるのではなかろうかと思われます。
 刑事事件になる見込みは、ほぼありません。ひとまずはご安心ください。

 一方、わざとではないにしろ、友達に傷を負わせてしまった場合は、損害賠償請求をされる可能性がありえます。具体的には民法709条に規定される、不法行為に基づく損害賠償請求です。
 これは、故意又は過失によって、誰かの権利侵害を行った場合、生じた損害の賠償請求をできるというものです。

 今回のケースで言えば、過失(または故意)で相手方に火傷を負わせた場合、その怪我によって生じた損害を賠償せよと迫ることは考えられます。
 しかしながら、ケガの程度が小さな火傷ですので、病院の通院治療費がメインでしょう。傷跡が残ると言っても、小さなものですし、顔などの目立つ場所でもありません。
 したがって、仮に傷跡が残ることで慰謝料が認められたとしても微々たるものだと思われます。

 相手方としては、訴訟手続を選択して、損害賠償請求をしても費用倒れになると思われる事案ですから、民事訴訟に発展することもないとは思います。

 ただ、ご子息が学校で相手方と顔をあわせ友人関係を続けていくことを考えると、誠心誠意謝罪をつくし、通院費用などは支払うことでご納得いただくように説得するのが得策ではないかと思われます。

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