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臨死体験の前田忠明氏と大仁田厚氏の共通点は「花畑」

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 死んだ後、人はどこへゆくのか、人間にとって「あの世」は常に興味・関心の的であり続けている。生きている間に見ることのできない「あの世」について生々しく証言するのは、生死の境をさまよった経験を持つ臨死体験者だ。

 芸能レポーターの前田忠明氏は1990年12月、自宅で激しい胸の痛みに襲われ、タクシーで救急外来に駆け込んだ途端に意識を失った。

「意識がなくなる瞬間は痛みはなく、頭が真っ白になって、体が宙に浮いたような感覚になりました。すると前の方に黒い大きな扉が現われたんです。その扉が開くと、金色の光が差してきました。私は扉のところで腰を下ろし、中を見ていました。白やピンク、薄い黄色など見たこともないような綺麗な花が一面に咲き、その中心を川が流れていました。

 ふと上を見ると空は灰色の天井のようになっていて、そこに若くして心臓病で亡くなった5歳上の兄が現われたんです。兄は『こっちにおいで』と身振りで私を招きましたが、私が『まだそっちには行かない』と自分の中で決めると、緞帳が下りるように景色が消え、意識が戻りました」

 前田氏はこの時、13分間にわたって心肺停止状態に陥り、意識不明は23時間も続いていたという。

 プロレスラーの大仁田厚氏も、臨死体験で同じように「花畑」を見たと話す。

「試合後、呼吸困難に陥り病院に救急搬送された。扁桃炎からの肺血腫だった。意識が遠のいていって、気づいたら北欧かヒマラヤか、外国のどこかの農村でロケをやっていた。

 目の前に広がる丘一面の花畑。麦や美しい花が咲き乱れてキラキラした場所だった。花畑に足を踏み入れたらすごく気持ちが良くて、このまま歩き続けようとした瞬間、どこかから呼ぶ声が聞こえた。『厚、厚……』と何度も呼ぶんだ。その声はいま考えるとお袋だったのかもしれない。

 俺を呼ぶ声の方を振り返った瞬間、場面が雪山に変わった。すると突如大きな熊が現われた。闘わなきゃ仕方ないと意を決して熊に突進したら、熊の図太い腕で思い切り殴られた。その瞬間俺は覚醒したんだ。起きたら昏睡状態から1週間以上が経過していた」

 こうした“キラキラした死後の世界”の証言は少なくないが、本当にそのような場所があるのか。数多くの臨終に接してきた、東邦大学医療センター大森病院の医師・大津秀一氏は、次のように分析する。

「臨死で花畑など心穏やかになるような情景が見えるのは、そうしたものを脳が見せる機構を備えているからだという可能性があります。なぜそれがあるのかは不明ですが、非常に危機的な状況にある人に平安をくれる脳の働きがあるのかもしれませんね」

 脳が死の苦しみを和らげてくれているのだろうか。

※週刊ポスト2016年9月2日号

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