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高校野球 独創的な選手が多く台頭してきた理由

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 この夏は常識にとらわれない高校球児たちがグラウンドを賑わせた。地方予選では「ヘリコプター打法」(滋賀・滋賀学園、馬越大地選手)、「あっち向いてホイ投法」(岩手・花巻南、前野雄介投手)、「逆一本足打法」(西東京・和光、室橋達人選手)などが話題に。

 聖地・甲子園でも左足を上げた直後にカクンと伸ばしてから投げる「カックン投法」(佐賀・唐津商、谷口優成投手)や、追い込まれるとスタンスを広く取る「ノーステップ打法」(熊本・秀岳館ナイン)など、個性派が躍動した。

 独創的な選手が多く台頭してきた理由には、まず球児たちにとってメジャー中継が身近になったことが挙げられる。地上波のプロ野球中継が減る中で、規格外かつ個性的な男たちが競うメジャーは、彼らには魅力的な存在だ。

 私が発行人を務めるアマチュア野球フリーマガジン『サムライベースボール』の「好きな選手」というアンケートでも、上位に名が上がるのはメジャーリーガーか、大谷翔平、柳田悠岐という“異端児”ばかり。個性を武器に戦う選手たちへの憧れが感じられる。

 指導者の考え方にも変化がある。型にはめる指導から、自主練の時間を積極的に取り入れるようになった。今回取材した学校はどこも選手の自主性を重んじることで、既成概念にとらわれない高校生の“発想力”を引き出した。

 一途に甲子園を目指す姿はいつの時代も変わらない。だが「常識に挑戦する姿勢」には、新時代の到来を感じる。

文■古内義明(『サムライベースボール』発行人)

※週刊ポスト2016年9月2日号

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