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角川とニコ動が描く電子書籍の未来とは? 角川歴彦×川上量生 対談全文

角川グループホールディングスの角川歴彦会長(右)とドワンゴの川上量生会長

 株式会社角川グループホールディングス(GHD)と株式会社ドワンゴは2011年11月8日、記者会見を開き、ユーザーがコメントできる電子書籍サービス「ニコニコ静画(電子書籍)」や、無料のWEB漫画誌『角川ニコニコA(エース)』の創刊を発表した。記者会見終了後には、角川GHD取締役会長の角川歴彦氏とドワンゴ会長の川上量生氏が登場。ジャーナリストの津田大介を進行役に迎え、「電子書籍・ソーシャルリーディングの未来に向けて」というテーマで、トークセッションを行った。角川氏はAmazonとの1年間の交渉で煮詰めた11条件の中には「出版社として飲み込めないのも入っている」と明かす一方で、「Kindle Fireが来ないと、電子書籍時代は来ない」と語るなど、日本の電子書籍の現状と未来について川上氏と大いに語り合った。

 以下、トークセッションの模様を全文書き起こして紹介する。

・[ニコニコ生放送]全文書き起こし部分から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv69352807?po=news&ref=news#35:50
・本の新しい価値が必ず生まれる――「ニコニコ静画(電子書籍)」発表会見全文
http://news.nicovideo.jp/watch/nw142739

■角川とドワンゴという組み合わせ

津田大介(ジャーナリスト:以下、津田): ニコニコ生放送をご覧の皆さま、どうも、津田大介です。第二部の進行役を務めさせていただきます。第二部は記者会見とは一転しまして、今後の電子書籍や出版業界の未来像に関する一歩踏み込んだ中身について、いろいろお伺いしていきたいと思っています。今回提携した角川グループとドワンゴの両社の会長にお越しいただきまして、電子書籍の未来を語っていければと思っています。それでは早速、角川グループホールディングス角川会長、ドワンゴ川上会長のお二人をお呼びしましょう。どうぞ。(両氏が登場)

角川歴彦(株式会社角川グループホールディングス取締役会長:以下、角川): こんにちは。

津田: どうも。お二人とも本日はよろしくお願いいたします。

川上量生(株式会社ドワンゴ会長:以下、川上): よろしくお願いします。

津田: 最初は型通りに始めていこうかと思います。角川とニコニコの連携がいよいよ始まったのですけれども、角川会長、今回の連携はもともとどのような経緯でスタートされたことなのでしょうか。

角川: 話せば長くなってしまうのですが、『週刊アスキー』の1000号記念というのが秋葉原であったんですよ。その時に1000号記念の週刊アスキーの表紙を全部貼った時に、まず思ったのは、女優たちが表紙を飾っているのだけれど、そこになぜかアニメの表紙の号があって、それの売れ行きが良いんですよ。それで1000号記念で集まった時の来場者の皆さんがすごく良い意味でサブカルチャーっぽくて。初音ミクの表紙もあったりして、それがすごく売れ行きが良いということで、初音ミクを配信しているニコニコ動画と一緒にやったらきっと面白いハーモニーができるんじゃないかなという風に思ったんですね。

津田: では角川さんの方からドワンゴさんの方に声を掛けてと。

角川: そうです。

津田: 川上さんは最初に角川から話が来た時はどういう印象でしたか。

川上: 話と言ってもいろいろな話があるので(笑)。

津田: 連携したいという、ドワンゴと角川という組み合わせ。いろんな組み合わせがあったと思うのですが。

川上: やっぱり角川グループの持っているコンテンツというと、ライトノベルもそうですけれどアニメとかも、もともとニコニコ動画に無くてはならない、勝手に使っていたコンテンツがすごく多かったわけで(笑)。

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