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各局五輪キャスターを総括 No.1はSMAP中居か?

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 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、事前の様々な懸念はどこへ? 予想以上に盛り上がったリオ五輪の、各局キャスターを総括する。

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 日本人選手のメダルラッシュに沸いたリオ五輪が間もなく閉幕する。

 奇跡の銀メダルを獲得した陸上男子400mリレーに代表されるように、チーム力での名場面がたくさんあった今大会。

 その割には、現地キャスターのキャラクターが弱かったように思うのである。その陸上男子400mリレーの選手4人にスタンドでインタビューしたNHKの澤田彩香アナウンサー。入局3年目の新人で名古屋放送局所属ということで、名前も顔も全国的でないうえ、イケメンが多い男子リレー選手を前に緊張してしまったのだろうか。舞い上がったり、バトンの順番を間違えてしまったり、あまりいいところがなかった。

 その報告を受けていたのは同期で広島放送局にいる上原光紀アナウンサー。美人顔なのだけれど、ずっと顔がテカっていたり、原稿に目を落とすとき、長すぎる睫毛が頬に影を作ってしまい、「NHKは、現地にメイクさんを行かせてないの?」と思ったほどである。

 恐らく選手たちも、顔が知られたキャスターにインタビューされるほうがテンションが上がるのではないだろうか。その点、日本テレビがおさえていた元レスリング女子の浜口京子氏、元体操女子の田中理恵氏は、もともと知名度が高く、バラエティー出演も多いことから、自分たちの役割を熟知。当然、選手たちの気持ちもわかる過ぎるぐらいわかっているので、コメント一つ一つに説得力があった。

 なかでも、銀メダルに終わり失意に暮れながら日本テレビのインタビュールームにやって来た吉田沙保里選手に対する浜口氏のコメントには日本中が涙したのではないか。

 インタビュー時間、その大半で話していたのは浜口氏のほう。自分の体験を交えながら、4大会も連続で五輪に挑戦することがどれだけ難しいか。そして日本女子レスリングチームをいかに吉田選手が牽引してきたかを彼女の目を見ながら、ゆっくりした口調で、言い聞かせるように解説。涙目で現れた吉田選手の表情がみるみるうちに変わっていったのがわかった。

 その一部始終を東京のスタジオで聞いていた嵐の櫻井翔は堪えきれずに涙目になっていた。ニュースキャスターとしても定評のある櫻井は、アドリブを利かせるというよりは、流れを止めずに時間内にキッチリ進行していくことで評価をされているタイプ。そんな彼が、余計なことは何一つ言わず、表情だけで吉田選手への想いを伝えていたのは、今大会の名場面の一つだったと言える。

 一方、田中理恵氏は、弟の田中佑典選手をどんな場面でも「田中選手」と呼び、キャスターと選手という距離感をきっちり保ち、終始冷静に解説していたのが印象的だった。そして彼女はやっぱりものすごい美人ということで、彼女に取材をしてもらった男子選手のテンションが急上昇するのがよくわかる。知識の高さと、立場をわきまえた言動と、美人度…。彼女は今後もっともっとスポーツ番組で活かされるべきだと思う。

 そして日本テレビには、長年夕方のニュース番組でメインキャスターをしている、元バトミントン女子日本代表の陣内貴美子氏がいる。

 彼女は、同局夕方の帯ニュースがリニューアルされるたび、「視聴者の皆さんは、なんで、こんな人が出続けているんだろうと思っているハズ」と自虐的ともいうべき謙遜をする。が、バドミントンのみならず、全競技に精通し、深い知識をもっている。さらに、ひじょうに社交的な人なので、多くのアスリートと交流があり、正式なインタビューではなくても、電話やメールで直接コミュニケーションをとり、さまざま情報収集をしている、女性のスポーツキャスターでは、いま一番と言っていいほどの存在なのである。

「私の時代、(バドミントンは)オリンピックに出ることが目標だったので」と、これまた謙遜していたが、明石家さんまが「バドミントン界のキョンキョン」と命名したほど、現役時代の陣内氏はキュートで、スター性があった。今大会で、タカマツペアが金メダルに輝いたことで、日テレ報道局も「大先輩の陣内さんを起用し続けて本当に良かった」と思っているのではないか。

“ワイドショー組”の現地キャスターも頑張っていた。『スッキリ!』からは「加藤さん、事件です」でおなじみの阿部祐二リポーターが。『情報ライブ ミヤネ屋』からは、大会前半を藤村幸司リポーター、後半を中山正敏リポーターが担当していた。

 3人とも、事件、災害から芸能まで、あらゆるジャンルをこなしているし、それぞれが、多くの日本人選手に密着したり、インタビューしたりしているのだ。つまり、現地で“顔見知り”が多いという点では、少なくとも件のNHKの新人アナウンサーよりは上。

 さらに彼らは、「阿部さん」「藤村さん」「中山さん」と番組内で連呼されているため、名前が知れ渡っているうえ、朝帯や午後帯のワイドショーを見ているであろう“選手の家族”にも、ひじょうに“とおり”がいいのである。

 しかも、カメラに映るためにはなんでもやる人たち(苦笑)。実際、スタンドで日の丸の鉢巻をしたり、旗を振ったりしながら、ハンパない声量で応援している“オジサン”3人は、カメラによくその姿を抜かれていた。

 …と、視聴率競争で独走する日本テレビの“ステーション・パワー”がリオ五輪でも炸裂したワケだが、“話題性”でNo.1だったのは、SMAPの中居正広がメインキャスターをつとめていたTBSだったかもしれない。

 カジュアルなファッションで画面に現れては、終始笑顔で各競技を伝えていた中居。彼のヌケ感あるMCは、バラエティー番組や歌番組でも高く評価されているが、実は出演者のプロフィールやエピソードなどを細かく調べ、膨大な量のデータを頭に入れ、ときには台本に書き込みながら司会に臨むタイプなのである。

 プロ野球をはじめ、スポーツに精通しているうえ、トップアイドルながら、人の傷みが誰よりもわかる人。実際、この数年、彼はプライベートを含め、本当にさまざまな経験をしている。

 奇しくも今回、「SMAP解散」の発表がリオ五輪期間中にあり、それでも動じることなく、いつものようなヌケ感と笑顔でキャスターをつとめた中居には、各方面から絶賛の声が上がっているのである。

 そして、テーマ曲として流れているのがSMAPの『ありがとう』だ。日本選手団一人一人にこの歌を捧げたいという気持ちになると同時に、中居率いるSMAPに対しても同じ想いを抱いている視聴者が大半なのではないか。

 さまざまなポイントで満遍なく高得点を稼いだNo.1五輪キャスターはSMAP中居正広くんで間違いないと思う。

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