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集まった村民1500人超! 「シェアビレッジ」1年の収穫と課題は?

集まった村民1500人超! 「シェアビレッジ」1年の収穫と課題は?

「年貢を納めて村民になろう!」というちょっとユニークなコピーで、2015年に話題を集めたのが、以前当サイトでも紹介した「シェアビレッジ」。秋田県五城目(ごじょうめ)という小さな町にある古民家を「村」に見立て、年貢(会費)を負担すると村民になれて、古民家での暮らしを体験できるというもの。開村から1年、運営して得られた収穫と課題とは? 茅葺き屋根の古民家で話を聞いてきた。

みんな村民になりたい? 集まった村民は1500人超!

シェアビレッジがあるのは、秋田県五城目町という小さな町。秋田県といえば高齢化率や人口減少率といった、ややさみしいニュースで耳にすることが多いが、今、この五城目町には、このシェアビレッジをはじめ、新たな移住者がやってきていて、にぎわいをみせているという。

「村民はいつでも自分の村に行き、古民家で暮らしを体験できるというコンセプトや、年貢や一揆、寄り合いというネーミングなどが、インパクト大だったようです。あわせて“村長”が各地で講演したり、視察が訪れたりしていくうちに、ジワジワと村民が増えていったかたちです」と話すのは、古民家の家守をする半田理人さん。地元秋田県出身で、もともと村民だったが、現在はスタッフとして「シェアビレッジ」に関わっている。

【画像1】地元秋田出身の半田さん。古民家で一冬を過ごし、「やっぱり寒かった」と述懐。春がくる喜びもひとしおだったそう(写真撮影/嘉屋恭子)

【画像1】地元秋田出身の半田さん。古民家で一冬を過ごし、「やっぱり寒かった」と述懐。春がくる喜びもひとしおだったそう(写真撮影/嘉屋恭子)

そう、現在のシェアビレッジ村民はなんと1667人にものぼるという! 村民の多くは20代〜30代半ばが中心で、首都圏など都市部に在住、男女比でいうとやや女性のほうが多いそう。

「もともと、この築130年超にもなる古民家を今後100年先に残すために、ということで村長がはじめた企画です。この古民家の姿そのものが、若い世代を惹きつけているのかもしれません。以前のオーナーさんも、若い世代にこの家を利活用して欲しいと望んでいたので、それは良かったなと思っています」と話す。

現在、スタッフが事務所として利用するスペースなどには絵が飾られているが、それも以前のオーナーさんのもの。「オーナーさんがリノベーションをしていたおかげで、僕たちはトイレやお風呂といった最低限のリフォームで済ませることができました」。こうした建物を残したいという思いが、次世代に引き継がれているかっこうだ。

【画像2】建物はできるだけ以前の雰囲気を残した。子どもは特に大喜びで走り回るそうで、障子などは穴だらけになることもあるそう(写真撮影/嘉屋恭子) 【画像2】建物はできるだけ以前の雰囲気を残した。子どもは特に大喜びで走り回るそうで、障子などは穴だらけになることもあるそう(写真撮影/嘉屋恭子)【画像3】シェアビレッジ開村にあたり、リフォームしたお風呂 (写真撮影/嘉屋恭子) 【画像3】シェアビレッジ開村にあたり、リフォームしたお風呂 (写真撮影/嘉屋恭子)【画像4】以前は汲み取り式だったという男女トイレも洋式にリフォーム(写真撮影/嘉屋恭子)
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