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【要注意!】 横向きで寝ている人はドライアイが悪化する怖れあり

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目の表面が乾いて、ものがかすんで見え、さまざまな不快感が生じる…。Fuminners(フミナーズ)読者のみなさんも、そんな経験があるのでは?

目を守る涙の分量が減ることから発生するドライアイ症状は、近年パソコンやスマホの長時間使用や、エアコンの使用による過度な空気の乾燥などで増加傾向にあり、現在その症状を訴える人の数は2,200万人にも及ぶともいわれています。

この症状が起こる要因はさまざまですが、その中で注目したいのが、睡眠との関連性。睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害や、寝るときに目が開いている状態(半眼)になることが要因であるという説はこれまでに多く語られていますが、最近「ドライアイは寝相と関係がある」という興味深い調査報告があり、話題を集めています。

横向きで寝るとドライアイが悪化する?

ドライアイと寝相の関係については、仰向け・横向きといった寝姿勢と、目の表面の症状について調べた研究で言及されています。

2013年5月中の3週間、ドバイのドライアイクリニックを受診した48人(男性23名、女性25名)を対象に、寝るときに好んでとる姿勢や目に関する症状、寝室の空気の流れ(エアコンや天井のファン)などについて質問。さらに、涙の量を調べてドライアイかどうかを診断するシルマー試験と、角膜上皮症や兎眼を見つけるスリットランプ検査を受けてもらったところ、被験者の81%に夜間性兎眼が見つかったそう。

その中でも、睡眠時間の50%以上の寝姿勢が横向きで、寝室の空気の流れがよい状況の被験者には、特に兎眼患者における角膜上皮症の発症と強い関連が。ドライアイの症状に関しては、空気の流れがよい寝室で横向きで寝る患者に悪化傾向がみられ、涙の分泌量が下がっていることも分かりました(※1)。

一方、ドライアイ患者は、目覚めのときに最も不快感や違和感を覚えるといわれていますが、米国眼科学会の基準に沿ったドライアイの兆候を示す患者125人へ寝姿勢について質問したところ、「仰向けで寝ることによって、この不快感や違和感が軽減した」という報告も。(※2)

ちなみに角膜上皮症とは、“角膜びらん”ともいわれ、目の中がゴロゴロしたり、真っ赤になったりする症状。兎眼は顔面神経麻痺などで目をしっかり閉じることができなくなり、目が乾燥してしまう症状のこと。ともに寝姿勢が横向きの患者に重い症状が出やすいという傾向があることからも、横向きで寝ることは、目にとってあまりよくないのかもしれませんね。

マイボーム腺機能不全にも影響が

米国の眼科医であるデビッド・アレビ医師も、目の乾きを感じる患者の多くが、横向きの姿勢で寝ている傾向にあることを指摘しています。

アレビ医師によると、目の乾燥を引き起こす原因は、まぶたの中にある「マイボーム腺」の機能不全にあるそう。マイボーム腺とは、眼球の表面を覆っている薄い油の層を生成する皮脂腺のことで、目の水分の蒸発を防ぐ役割を持っています。

米眼科学会の基準で、マイボーム機能不全(MGD)やドライアイの治療を受けている患者125人の睡眠習慣を調査し、目の表面病態指数(OSDI)により症状の重症度を評価したところ、仰向けで寝る患者のほうが、横向きで寝る患者よりOSDIのスコアがよかったという事例があります(※3)。となると、横向き寝だとドライアイが悪化しやすいという説は、かなり信憑性が高い話のようです。

ドライアイの症状を緩和するには

ドライアイの治療は、点眼薬によるものが一般的ですが、専門家によると、以下のような日常生活や睡眠時の環境を改善することで、症状を和らげることができるのだそう。

□加湿器を使い、室内の空気を乾燥させない

□エアコンやファンの使用を抑える。使用する場合は、直接浴びないようにする

□寝る前にパソコンやスマホの画面を見すぎない。画面の位置はできるだけ目より低くする

□寝るときはアイマスクを使う(特に睡眠中に半眼になる人には使用を推奨)(※4)

普段のあなたの寝姿勢が横向きなら、もしかするとドライアイのリスクを高めてしまっているかもしれません。“いつもの”寝姿勢がある人は、それを変えるのは簡単ではないかもしれませんが、もしドライアイ症状に悩んでいて、横向き寝をしているのであれば、一度寝姿勢を変えてみたり、上記の手段を試してみたりすると、症状が和らぐかもしれません。

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