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コツひとつでメチャ美味に! “究極のおかかご飯”を恵比寿の高級鉄板焼店「ロワ蔵」に学ぶ

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コンビニおにぎりの定番のひとつ「おかか」。「ねこまんま」と呼ばれることもあり、B級グルメ的イメージもある(と、私は思っていました)。

けれど、恵比寿にある「ロワ蔵」の「おかかご飯」を食べたとき、それがとっておきのご馳走であるようなおいしさと充足感があって、とにかく箸が止まらなくなってしまったのです。それに、ディナーの予算は10,000円オーバーのお店“なのに”「おかかご飯」というギャップにもすっかりやられてしまったのです。

こんな「おかかご飯」なら、毎日でも食べたい! そんな思いから、「ロワ蔵」を再訪。「おかかご飯」のおいしさの秘密や、家で作る方法を教えてもらいました。

鰹節は削りたてを使うべし!

「ロワ蔵」では、鹿児島の枕崎で1本釣りされた鰹節を使っているそう。築地でも手に入るそうですが、「店頭には並んでないかも……。お店の人にお願いすると奥から出してくれるはず」とは料理長の阿部さん。こんな上質の鰹節は、料亭でも滅多に使われない代物だとか。しかも、エグミや雑味のもとになる血合いの部分は使わないのもこだわりで、これで出汁を引くと「一番出汁」という最も繊細な出汁が取れるのです。

シャクシャクシャクと一定のリズムを刻みながら、削り出される鰹物。昔、お正月になるとおじいちゃんが、お雑煮用に削ってくれたな~なんて、私にとっては郷愁を誘う音でした。

削りたての鰹節をのぞいてみると、一枚?一片?が均一に薄く、クルクルとして長いのが特徴。しかも、つやがあって、光を反射して輝いているよう。上品な香りがふわりと広がります。これです、これです、この香り!

この作業、見ているととっても簡単そうですが、「こんなふうに削るには熟練の技と、かなりの力が必要」と店主の須田さん。阿部さんにポイントを聞いてみると「とにかく薄く」とのこと。さらに、どんなに忙しくても、提供する直前に鰹を削るのがお店の決まりになっているそうです。それが鰹節の風味を損なわない方法なんですね。

早くも仕上げ!? 温かいご飯に山盛りの鰹節と出汁醤油を

温かいご飯の上に鰹節をたっぷりと。のせた瞬間、鰹節がフワフワとダンスを始めます! (おおおおおおぉ~ッ! テンションがあります) そこに、レシピは企業秘密という出汁醤油を。家で作る時の簡易版は教えていただいたので、後ほど……。

夢にまで見た!? 「おかかご飯」の完成ですっ!

出汁醤油を吸ってしっとりした鰹節もまた、そそるものがあります。鰹節の香りって、醤油の香りって、こんなに食欲をそそるものだったんですね、うっとり(はぁ~、ため息出ちゃいます)。

一口頬張ると、あんなに薄かった鰹節からジュワっと出汁が出てくるような新鮮な感覚。それがご飯とからまって、悶絶のおいしさ! 鰹節は薄く均一に削られているので、口溶けがいいというか、変に主張しすぎないのがイイところ。

鉄板焼の〆と言えば、牛脂を使ったガーリックライスが定番。けれど本当は、もっと軽い食事のほうがお客さんに喜ばれるのでは? という発想からこの「おかかご飯」は生まれたそう。確かに、このシンプルさ、脳天に刺さります! 日本人のDNAに刻まれているような、本能が欲する滋味深い味わい。和牛のステーキ、鮑(あわび)やくるま海老にも負けないパンチ力です。

水炊きやカニすき、ふぐちりは、「〆の雑炊をおいしくいただくために鍋を食べ進める」なんて言う人がいますが、それと同じ気持ちと言っても過言ではないほどの逸品なんです。

[番外編]自宅で「ロワ蔵」流「おかかご飯」を作ってみた

用意するもの (ちょっと多めの)鰹節 醤油

作り方 鰹出汁を取る 鰹出汁に醤油を入れてひと煮立ちさせる(醤油のしょっぱさがなくなるように、出汁でのばすイメージ)

温かいご飯に鰹節を盛り、先ほど作った出汁醤油をかける。

これで完成です!

おいしく完食したわけですが、「何か違う」と複雑な心境。何気なく、鰹節の皿に目をやると……。

「ロワ蔵」さんでは使わないと聞いた血合いが入っているではありませんか!

ええ、仕方ないんです……。だって私が用意したのはパック詰めされている市販の鰹節ですから。エグミがあるというか角があるというか、なんだか雑な味(泣)。

とはいえ、「ロワ蔵」と比べると、という話で。家で食べるなら十分なおいしさ。しかも阿部さん曰く、この出汁醤油は、お浸しとかほかの料理にもアレンジ自在。冷蔵庫に入れれば日保ちもするので、時間がない朝ごはんや、夜ごはんを作る気力がないときに重宝しますよ。

「ロワ蔵」流の「おかかご飯」さえあれば、気持ちはリッチな食事が家でも楽しめるはずです。

お店情報

ロワ蔵

住所:渋谷区恵比寿西1-3-10 1F

電話番号:03-6455-3557

営業時間:11:30~14:30(LO 13:45)、17:30~23:00(LO 22:00)

定休日:日曜日・祝日

※金額はすべて消費税込です。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

書いた人:近藤由美

1980年生まれ。岐阜県出身。食べることが大好き、作るのはちょっと好きな編集兼ライター。農林水産省「食のオフィシェ」。レストラン紹介MOOKの制作に長く携わり、その間にストックしたレストラン情報はのべ3,000軒以上で、現在も増加中。

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