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気取らずうまい! 清澄白河の人気非サードウェーブ系ロースタリーカフェ「sunday zoo」を訪ねる

のように、求められるコーヒーを提供し、お客さんの気持ちが通う場所になりたいと思っています。

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▲オーナーの奥野さんご夫婦

今後も「sunday zoo」という店名の通り「休日を様々に楽しく過ごす」「ひとの笑顔」というテーマを外さないで、生活に関係する小さな店舗展開などにチャレンジしていきたいと考えているようです。

清澄白河がコーヒーをはしごする街になるとは想像せず

もともとは趣味で9年ほど前から自宅のキッチンで、銀杏を煎る時に使うような手網で、手網焙煎をされていたというオーナーの奥野さん。

お仕事でウイーンに赴任されていた際、向こうのカフェ文化に刺激を受け、コーヒーの魅力にはまってしまったというのが、出店のきっかけとなったそうです。

元々「清澄白河」の近くにお住まいで、当時は休日にコーヒーを楽しめるお店が住居の近くになかったとのこと。

ならば自分でやってみよう。

何もなかったところに自分の求めるものを作りたかった、というのが最初の思いです。

出店を決めた後になって気がつくと、広い空間が街の中にいくつもあり、

感度の高い人達が、歴史のあるこの土地に多く住まわれていたことが幸いでした。

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また、清澄白河にブルーボトルコーヒーが出店して注目を浴びたことにより、大小のロースタリーがこのエリアに存在していたことが認知されたとのこと。

それぞれのお店で異なる味わいのコーヒーを提供できていることで、

コーヒー好きの方達がはしごして楽しめる「コーヒー天国」になっていったのだと思っています。

それは私たちにも想像できなかったことですが……。

なるほど、清澄白河がなぜコーヒータウンになっていったのか、謎が解けた気がします。

もちろん豆も販売しています

フジローヤルの小型焙煎器で丁寧に焙煎された「ブラジル キャラメラード」「コスタリカ コーラルマウンテン」など、厳選されたシングルオリジンを常備しています。

2カ月に一度くらい種類は変えているようです。

イチオシの農園をたずねましたが、その場その時に応じて入手できるベストなコーヒーを選んでいるので、特定の農園にこだわった選択はあえて避けているとのこと。

他の農作物と同じで自然環境に大きく左右されるコーヒー生産にとって、農園単位にこだわることは、小規模のコーヒー店では安定した供給にリスクが高く、あまり意味のないことです。

農園よりも入手したコーヒー豆の質をできるだけ損なわず焙煎、抽出することが街場のコーヒー店にとってはベストなあり方だと思います。

グッズの販売も

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ほかにもトートやキャニスターなどのオリジナルグッズを始め、コーヒーの器具、お菓子の販売も行っています。

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▲マグカップ Sサイズ(1,100円)、Lサイズ(1,200円)

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▲キャニスター(700円)

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▲オリジナル トート(900円)

コーヒー豆の焙煎は極めて職人的な作業

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▲フジローヤルの小型焙煎器

週末営業の「sunday zoo」では毎週木曜日と営業日の営業開始前に、コーヒー豆ごとに平均500gずつ焙煎作業をしています。1週間の焙煎量は現在約10kgなので、約20回の焙煎作業(延べ10時間)を繰り返しています。

焙煎は単純作業の繰り返しですが、毎回ガスの火力、釜内の熱量煎り止め時間に注意を払わなければならず気の抜けない作業です。

煎り度合いで異なりますが焙煎時間は、約10分から20分で焙煎前後を入れると一回あたり30分から40分の作業時間を要します。

焙煎機の種類は熱風式、半熱風式、直火式の3種類がありますが、「sunday zoo」では設備の簡単な直火式を使用しているようです。

焙煎のプロセスは一般的に①余熱 ②1ハゼ ③2ハゼのポイントで豆の色合い、香り、ハゼ音などを見極める極めて職人的(ハンドクラフト)な作業です。

つまり同じコーヒー生豆を使っても焙煎具合で風味が変わることを意味します。

これは抽出でも同じで再現性が難しく人間的なアプローチであるコーヒーの魅力に繋がっているのだと思います。

【マメ知識編1】コーヒーの選び方って?

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飲みたいコーヒーを店頭で選ぶのが難しい時がありますよね。

よく「sunday zooのおすすめは?」と尋ねられることがあるそうです。

そんな時にはためらわず「全部です」と答えるのですが、決まってお客さんは「そりゃそうですよね」と照れ笑いを浮かべられます。

実際、豆を見ても風味のイメージはつかめないものです。一番いいのは恋愛に似て「ビビッときたものを選ぶ」のにつきます。

ということなのですが……、いくつかのポイントを具体的に聞いてみました。

①風味を焙煎度で考える

コーヒーは焙煎の深さ浅さで同じ豆でも風味が全く異なりますが、大きくわけると、浅煎り、中煎り、深入りの3つのタイプがあります。

一般的な風味は、浅煎りが酸味、中煎りがマイルド、深入りがコクと苦味が強調されると考えて差し支えないでしょう。

②生産地域で考える

コーヒーは主に赤道を挟んで、南北25度の地域で生産されています。

大きく分けると中南米、アフリカ、アジアの三大地域に風味も分かれます。

もちろん個々の農園の様々な努力で独特のコーヒーが生産されるようになってきているため、ますます複雑になっていますが、この地域別に自分好みの生産国を選ぶのが近道かも知れません。

③精選方法で考える

水洗式(washed)、非水洗式(natural)、ハニープロセス/パルプドナチュラルと呼ばれる精選方法があります。

生産地や生産農園、どのプロセスを取り入れるかによって生産されるコーヒーの基本的な風味に大きく関わってきます。

それぞれの方式に特徴がありますが、「sunday zoo」ではスッキリとした味わいを求めるお客さんが多く水洗式のコーヒー豆の割合が多くなっています。

いわゆると言われる珈琲店では、非水洗式プロセスで精選されたコーヒーの割合が多いと聞いています。

非水洗式では文字通り使用する水にあまり設備がいらないため、農園開発をしやすいメリットがあるのではないかと思います。

「sunday zoo」では鮮度を大切にしているため、焙煎から14日を過ぎたものは店頭に出していないそうですが、焙煎日を確認するのもコーヒー豆選びのポイントのようです。

その他、時間帯(午前中か午後か)、食事(食事の前か後か、食事は何か)、コーヒー豆の品種などなど選択ポイントはキリがないとのこと。

店頭で今の気分を伝えると、アドバイスしてもらえますよ!

【マメ知識編2】コーヒー豆の保存方法を教えてください!

様々な意見があるようですが、当店では冷蔵庫や冷凍庫の保存はおすすめしていません。

それは焙煎豆にとって空気に触れることと湿気は大敵と考えているからです。

できればご購入から2週間以内に飲みきれる量の焙煎豆を豆のままご購入いただき、ご家庭では、常温、冷暗所でキャニスターに移して保存されることをおすすめしています。

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【マメ知識編3】美味しいコーヒーの入れ方を聞いてみました

様々な抽出道具がありますが、好みのものを発見することもコーヒーの楽しみの一つです。

どれがベストということはありません。

ただ、丁寧にゆっくり入れることは美味しくコーヒーを入れるコツかも知れません。

ポイントは4つ

①できれば豆のまま買ってきて、入れる直前に挽く。

②なるべく先の細いポットを使う(自宅だと月兔印というブランドのスリムポットなどが使いやすいよう)。

③粉の量を図る。お店だと16gの粉に対して200ccの湯を使うが、自宅だと10gの粉に150ccの湯がベスト。

④湯は沸騰したまま使わず、他の容器に一度移し、90℃くらいにしてから使う

入れ方は?

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