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出版社自らが「写真集」について語るプレゼンテーション形式のイベント「フォトブック・シンポジウム」が開催

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出版社自らが「写真集」について語るプレゼンテーション形式のイベント「フォトブック・シンポジウム」が8月27日(土) にVACANTにて開催。昨年、イギリスの出版社「MACK」のマイケル・マック来日に合わせて開催された本イベント、今回はフランスのインディペンデント出版社「CHOSE COMMUNE」より、設立者のセシル・パンブフ・コイズミ(Cécile Poimboeuf-Koizumi)とヴァサンタ・ヨガナンタン(Vasantha Yogananthan)が来日する。
シンポジウム第一部では、「CHOSE COMMUNE」が先日新しく刊行したばかりの2つの写真集について、セシル・パンブフ・コイズミは「ASTRES NOIRS」を、ヴァサンタ・ヨガナンタンは今回の新刊であり自身の作品集でもある「EARLY TIMES」に関して、それぞれ映像やスライドショーを使ってのプレゼンテーションを行う。プレゼンテーション後にはヴァサンタ・ヨガナンタンによるブックサイニングも開催。
シンポジウム第二部では、昨年「CHOSE COMMUNE」より出版され、世界中で話題となった植田正治の写真集「SHOJI UEDA」を参考に、島根県立美術館主席学芸員の蔦谷典子による特別講義「植田正治の空(ルビ:くう)」を行う。特別講義後には、「CHOSE COMMUNE」の二人を交えたトークセッションを開催し、国内で発行されている植田正治の写真集と「CHOSE COMMUNE」による写真集の違いなどについて意見を交わす。

 

■概要
「PHOTOBOOK SYMPOSIUM  CHOSE COMMUNE」
日 程:2016年8月27日(土)
時 間:17:00 – 20:00 / 開場:16:30
場 所:VACANT 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-20-13 2F
ゲスト:セシル・パンブフ・コイズミ & ヴァサンタ・ヨガナンタン(CHOSE COMMUNE)/
蔦谷典子(島根県立美術館 主席学芸員)
料 金:前売 1,500円  Chose Commune オリジナルトートバッグ付 ※先着30名
http://store-twelvebooks.com/product/event-ticket-photobook-symposium-chose-commune
当日 1,000円
定 員:50名
主 催:twelvebooks
協 力:Chose Commune

 

[Chose Commune]
フランスを拠点とする出版社。セシル・パンブフ・コイズミ(Cécile Poimboeuf-Koizumi)とヴァサンタ・ヨガナンタン(Vasantha Yogananthan)の2人よって2014年に設立。大胆で自由なデザインと編集センスによって、主に若手の作品や著名な写真家の未発表作をこれまで4つの写真集として出版。そのほとんどがその年の各ブックアワードでノミネートされている。

[蔦谷典子]
鳥取県生まれ。1990年米子市美術館学芸員就任。1995年島根県立美術館準備室に移り、学芸課長を経て、現在主席学芸員。西洋近代美術史、写真史。企画した主な写真展「芸術写真の時代―米子写友会回顧展」(1990)「植田正治とその仲間たち」(1992)、米子市美術館。 「光の狩人―森山大道1965-2003」(2003)、「手のなかの空―奈良原一高1954-2004」(2010)、島根県立美術館。2014年日本写真協会学芸賞受賞。2016年、奈良原一高文集『太陽の肖像』編。また、開館15周年記念展「水辺のアルカディア ピュヴィス・ド・シャヴァンヌの神話世界」(2014)で2015年西洋美術振興財団学術賞受賞。


タイトル:EARLY TIMES
作家:Vasantha Yogananthan(ヴァサンタ・ヨガナンタン)
出版社:CHOSE COMMUNE
ハードカバー / 104ページ / 245 x 300 mm / カラー&モノクロ
デザイン:Kummer&Herrman
1600部限定発行
2016年刊
販売価格:7,800円(税抜)
マグナムが主催する「30 UNDER 30」という、30歳以下の写真家30選にも選ばれたフランス人フォトグラファーであり「CHOSE COMMUNE」の共同設立者でもある、Vasantha Yogananthan(ヴァサンタ・ヨガナンタン)の作品集。本書は、紀元前300年頃にサンスクリットの詩人ヴァールミーキによって記録された全7 章からなる古代インドの大長編叙事詩「ラーマヤナ」を現代的に再話し、各章ごとに1冊ずつ写真集化する長期プロジェクト「A Myth of Two Souls」の第1章として制作。作者は、2013年よりインドを北から南へと旅をしながら「ラーマヤナ」の道筋を辿り、現地の人々と生活を共にする中で見られる「ラーマヤナ」の影響をインスピレーションに撮影を敢行。第1章にあたる「Early Times」では物語の始まりが描かれ、まだお互いを知らないがその後出会い、恋に落ちる運命にあるダシャラータ王の息子ラーマと、ジャナカ王の娘シーターの若き日々と成長について語られている。本書挿絵には、「ラーマヤナ」の中でシータの父親がラーマとシータの結婚の際に作らせたことが起源と言われているマドゥバニ画が採用されており、原画をインド人アーティストMahalaxmi & Shantanu Dasが、ブックデザインを「The Schi Project」のプロジェクトデザインで広く知られるオランダのグラフィックデザインスタジオ「Kummer&Herrman」が手掛ける。


タイトル:ASTRES NOIRS
作家:Katrin Koenning(カトリン・コーニング)& Sarker Protick(サルカー・プロティック)
出版社:CHOSE COMMUNE
ハードカバー / 168ページ / 160 x 220 mm / モノクロ
1,500部限定発行
2016年刊
販売価格:7,000円(税抜)
現在オーストラリア・メルボルンを拠点とするドイツ人フォトグラファー Katrin Koenning(カトリン・コーニング)とバングラデシュ人フォトグラファー Sarker Protick(サルカー・プロティック)の初作品集。本書は互いに何千マイルも離れて暮らしている(オーストラリア⇆バングラデシュ)にも関わらず、それぞれに奇妙にさまよう写真が忘れがたく美しい会話を生み出している。これらの作品はそれぞれがiPhoneで撮影されており、それらは衝動的かつ執拗的に日常をとらえ、彼らの家の玄関口からはるか遠くの地までの生き様を記録している。共に表現されることで彼らの声は合わさり、見る者を日常と非日常や、夜と日中の狭間のような未開拓の世界への旅へと導く。


タイトル:SHŌJI UEDA
作家:Shoji Ueda(植田正治)
出版社:CHOSE COMMUNE
ハードカバー / 188ページ / 220 x 290 mm / カラー & モノクロ
1,200部限定発行
セカンドエディション
2016年刊
販売価格:10,000円(税抜)
日本写真界における最も傑出した存在の一人であり、“Ueda-cho”(植田調)という言葉がヨーロッパのフォトアート界の共通語になるほど、その構図や題材、色調の独自性が世界に知られた写真家、植田正治(1913-2000) の作品集。植田正治は生まれ故郷である日本海沿岸、鳥取地方に対する深い愛着を終生失わず、作品の大多数にはその故郷が背景として用いられている。いわば定住型の冒険家であった作者は、季節の移ろいにあわせて表情を変える砂丘を飽きずに見て回った。好奇心に満ちた彼の視線は、世界地図、風にそよぐ麦畑、ローラースケートを履いた少年、紀枝夫人の華奢なシルエットなど、周囲のあらゆるものに向けられた。散策に出ないとき、作者は季節の果物やガラクタ、つまりそこらで見つけた小さな宝物で構成した静物写真を撮った。本書は、植田正治に捧げられた初の3ヶ国語版(和・英・仏)モノグラフ写真集であるとともに、彼のモノクロおよびカラーの未発表作品を数多く収録したものである。更に出版社たっての希望により、作家の堀江敏幸氏(『雪沼とその周辺』『熊の敷石』など)から、植田正治の卓越した宇宙と響きあう、本書の為に書き下ろされた短編小説を巻末に収録。2015年に初版発売。

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