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あれから15年…深刻化する米同時多発テロによるがん発症率の増加

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米疾病対策センターは事件から約15年が経過した今年2016年6月30日、米同時多発テロ関連のがんと診断された患者数が5400人を超えたと発表しました。

米疾病対策センターとは、2001年9月11日に起きた米同時多発テロが関連して発生した健康被害の患者の認定や医療費の給付などを行っている機関です。

未だに多くの人々の心身に深刻な爪痕を残している被害状況を、医師に解説をしていただきました。

米同時多発テロでがんを発症した人の傾向

職業

事件を受けて出動した消防隊員、救急隊員や、現場の復旧や掃除などに携わった作業員ボランティアの方が4500人以上と多くを占め、残りはワールドトレードセンターや近隣の建物に勤めていた人、通学していた人などが報告されています。

年齢

全体の半分を55歳から64歳が占めているというのが特徴的です。

原因

原因は多岐にわたりますが、ガラスの破片や水銀、鉛、アスベスト、ダイオキシン、ベンゼンなど様々な有害物質、発がん性のある物質に多量に曝露したことが原因として考えられます。

米同時多発テロでがんの他にも発症した疾患

精神衛生疾患

原因)

事件そのものや身近な人を事件で失ったり生命が脅かされた恐怖によるPTSDやうつ病など。

症状)

PTSDに罹患し、同時多発テロの場面のフラッシュバックなどに長期間悩まされたり、この事件をきっかけにうつ病発病し、気分の落ち込みや意欲の低下、場合によっては希死念慮などの症状を呈する患者さんもいたということです。

喘息

原因)

喘息は建物の崩壊や火災・爆発などによって粉塵を吸入したり有害物質に多量に曝露されたことによる影響などが考えられますが、はっきりした因果関係はわかっていないようです。

症状)

ヒューヒュー、ゼーゼーといった喘鳴が起き、呼吸が苦しくなる発作が起こったり、激しい咳を伴ったり痰が出たりすることがあります。

胃食道逆流症

原因)

胃食道逆流症の原因は、食道裂肛ヘルニア、腹圧増加、脂肪の多い食事などが挙げられていますが、ストレスも原因の一つではないかといわれており、同時多発テロで受けた強いストレスが発症の一因になっている可能性もありますね。

症状)

胸やけや胸痛、食べたものがつかえる感じなどがあります。

今後のテロにおけるがんなどの疾患の発症をなくすための対策とは

今回の米同時多発テロを含め、過去のテロでどのようなことが発がんや、その他の疾患の発病につながってしまったのかをしっかり解明し、初期対応に当たる方の有効な防塵マスクの使用の徹底などが行えれば、こういった痛ましい発がんは減らせるのではないかと思います。

最後に医師から一言

現在も世界各地でテロ事件が相次いでおり、大変残念なことですが、大きな恐怖と衝撃の中生き延びた方々に対する少しでも有効な支援の行い方についても、今後ますます研究・改善が望まれますね。

(監修:Doctors Me 医師)

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