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新世界遺産!ル・コルビュジエの街、インド「チャンディーガル」ってどんな街?

新世界遺産!ル・コルビュジエの街、インド「チャンディーガル」ってどんな街?
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Shino Ichimiya 「チャンディーガル/Love Architecture! 愛と哀しみのル・コルビュジェ」

こんにちは。Compathy MagazineライターのShino Ichimiyaです。 2016年7月17日、ユネスコ第40回世界遺産委員会は「ル・コルビュジエの建築作品」の世界文化遺産への登録を決定しました。東京・上野にある国立西洋美術館を含む7カ国17作品が構成資産で、正式名称は「ル・コルビュジェの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献」となっています。

今回は、そのうちの「チャンディーガル(インド)のキャピトル・コンプレックス」について、また、チャンディーガルの街とその見所ついてご紹介します。

ル・コルビュジエとは

ル・コルビュジエ(1887年- 1965年)は、スイスで生まれ、フランス、パリを拠点に活躍した建築家で、近代建築三大巨匠の一人と言われています。「住宅は住むための機械である」という思想のもと、鉄筋コンクリートを使った建築作品を数多く発表しました。

チャンディーガルについて

チャンディーガルはインド北部の都市。パンジャーブ州、ハリヤーナー州の両方の州の州都を兼ねていますが、どちらの州からも行政上は独立しています。 1947年のインド・パキスタン分離独立の際、パンジャーブ州の中心都市だったラホールがパキスタン側になってしまったため、当時の首相がパキスタンに対抗する形で、新たな州都を世界に類を見ない芸術的な都市にしたいと試みました。こうして、チャンディーガルの都市計画が始まったのです。

当初、発注先はアメリカの建築家でしたが途中で頓挫していまい、ル・コルビュジエに白羽の矢がたちました。 チャンディーガルは、すべてがセクターで区画分けされており、碁盤の目状に作られています。

面白いのは、チャンディーガルの都市を人体の役割・機能と類似させて設計されているところ。例えば、行政上の意思決定・判断を行う都市機能の役割を担う官庁エリアを人間の頭部とし(セクター 1)、レストランやショップが集まる都市の中心を人間の心臓と捉え(セクター17)、人造湖や公園などエリア(セクター 4,5,6)を人間の肺と捉えるなど、人体の構成がまちづくりに反映されているのです。

キャピトル・コンプレックス

今回世界文化遺産に登録された「チャンディーガルのキャピトル・コンプレックス」とは行政機関のコルビジェ作品群のこと。敷地内には「高等裁判所」「合同庁舎」「議事堂」の3つの建築物、また「オープン・ハンド」「影の塔」と呼ばれる2つのモニュメントがあります。

20111005_1198017 ‘高等裁判所’ Shino Ichimiya 「チャンディーガル/Love Architecture! 愛と哀しみのル・コルビュジェ」 20111005_1198025

‘オープン・ハンド’ Shino Ichimiya 「チャンディーガル/Love Architecture! 愛と哀しみのル・コルビュジェ」

チャンディガールにあるル・コルビュジェ作品

チャンディーガルには、世界遺産に登録されてはいませんが、コルビュジエが設計した美術館、美術学校と建築学校があります。なかでも注目すべきなのは、世界に3つしか存在しないコルビュジエ設計の美術館のうちの一つである、「Government Museum and Art Gallery(チャンディーガル美術館)」。残りの2つは同じくインドのアーメダバード美術館と、東京上野にある国立西洋美術館です。 

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