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築33年マンションの挑戦[前編] 3つのマンションが街を変える

築33年 パークシティ溝の口の挑戦[1] 3つのマンションが街を変える

「アルファ米のおにぎりはいかがですか〜」

「おいしい豚汁ができてますよ〜」

マンションの広場にずらりと並んだテントから、元気のいい声が響く。芝生のスペースには流しそうめんが出ていたり、ピロティでは缶詰を使った料理教室やジオラマづくりのワークショップが行われていたり。子どもも大人もみんな楽しそうだ。これは、今年6月に神奈川県川崎市にあるパークシティ溝の口の敷地で開催された「炊き出しフェス」の一コマ。楽しみながら防災に対する意識を高めようと開催されたイベントだ。よくある防災訓練とは趣向を変えた企画自体珍しいが、加えて画期的なのは主催が同じ地域にある3つのマンションということだ。しかも、運営メンバーには管理組合の理事や自治会の役員といった肩書きをもたない有志も多数。一体、溝の口のマンションではなにが起きているのだろうか。【画像1】6月の日曜日に、パークシティ溝の口で開催された「炊き出しフェス」は、楽しみながら防災意識を高めようと企画。同じ高津区久本にある、ザ・タワー&パークス田園都市溝の口とメイフェアパークス溝の口の自治会や有志も参加しての物件合同イベントだ(写真撮影/上島寿子) 【画像1】6月の日曜日に、パークシティ溝の口で開催された「炊き出しフェス」は、楽しみながら防災意識を高めようと企画。同じ高津区久本にある、ザ・タワー&パークス田園都市溝の口とメイフェアパークス溝の口の自治会や有志も参加しての物件合同イベントだ(写真撮影/上島寿子)【画像2】ザ・タワー&パークス田園都市溝の口の自治会は、アルファ米のおにぎりをふりかけで熊本風にアレンジ。まさにマンションの垣根を越えたイベントだ(写真撮影/上島寿子) 【画像2】ザ・タワー&パークス田園都市溝の口の自治会は、アルファ米のおにぎりをふりかけで熊本風にアレンジ。まさにマンションの垣根を越えたイベントだ(写真撮影/上島寿子)【画像3】メイフェアパークス溝の口の自治会青年部は流しそうめんを企画。子どもはもちろん、お年寄りからも大好評だった(写真撮影/上島寿子)

【画像3】メイフェアパークス溝の口の自治会青年部は流しそうめんを企画。子どもはもちろん、お年寄りからも大好評だった(写真撮影/上島寿子)

住民の高齢化に直面して、同じ地域のマンションとの連携を発案

「炊き出しフェス」を開催したのは、パークシティ溝の口、ザ・タワー&パークス田園都市溝の口、メイフェアパークス溝の口の3物件。いずれも総戸数500戸を超える大規模物件だ。

この3つのマンションが連携してイベントを開くようになったのは2年前。最初に声を上げたのは、当時、パークシティ溝の口管理組合の理事をしていた山本美賢さんだった。

「うちのマンションが竣工されたのは1983年。築30年以上経って、住民の高齢化が問題になっていました。総戸数1000戸を超えるのに、小学生は約60人程度。60代以上が約8割を占め、イベントを開いても、盛り上がりは今ひとつでした」

そこで山本さんが目を向けたのは、同じ地域にある2つの大規模物件だった。居住者の年齢層は、築16年のメイフェアパークス溝の口の場合、40~50代の働き盛りが中心。ザ・タワー&パークス田園都市溝の口は築10年と築年数が浅いこともあり、30〜40代の子育て世代がメインだ。3物件が連携すれば、さまざまな年代がそろうことになる。

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