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ビジネスでも活用「音声認識×AI」ここまで来ていた!

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「Siri」や「OK Google」といったスマホの音声検索・操作機能が話題になって数年経つが、あまり使っていないという人も多いのではないだろうか。しかし、早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問を務める野口悠紀雄さんは、「音声認識機能を活用することで仕事の生産性が上がる」と話す。自身もスマホの音声入力機能を使い、著書『話すだけで書ける究極の文章法』(講談社)を完成させた。

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「私は文章を書くことが仕事の中心なので、音声認識の重要性を実感しやすかったのだと思います。しかし、一般のビジネスマンも音声認識を生かせる場面が多々あります。まず、考えを楽に残せること。手帳やPCにメモしようとすると、書く前に考えをまとめたり『うまく書こう』と構えたりして、面倒に感じることもあります。しかし、音声入力なら話すだけなので簡単。いつでもどこでも、スマートフォンさえあればメモに残せることが魅力です」(野口さん)

ふと思いついた考えを残すだけでなく、文字化すれば振り返ることが容易で、新たなアイデアの種になることも期待できる。

野口さんは「プレゼンテーションや会議にも活かせる」という。プレゼンテーションなどで一方的に5分以上話す場合、話が順序立てて整理されていると、聞き手が理解しやすくなる。事前にその内容や話し方を確認するには、音声入力機能での文字化が有用というのだ。自分が話した内容を振り返り、同じ内容を繰り返していないか、要素に抜けがないかが確認でき、編集もできる。

プライベートでの検索利用だけでなく、ビジネスにも役立つ可能性を秘めた音声認識。実はすでにビジネスに取り入れられているケースもある。音声認識技術を有するアドバンスト・メディアでは、AI(人工知能)を用い、“人が使うことで人を超える能力”を発揮する音声認識サービスを開発している。

「例えば、コールセンターのオペレーターと顧客の対話をテキストに起こし、キーワードを分析することで、増え始めている要望や苦情を先取りすることができます。事前の対応が可能になるというわけです。音声を聞き、人力だけでそこまで分析することは難しいですが、テキストにすることで、管理や教育もしやすくなります」(アドバンスト・メディア 坂口毅雄さん)

専門用語に特化した音声認識システムの導入も進んでいるそう。例えば、病院で電子カルテの記入などを行うシステムには、医療用語を中心とした5万~15万語の語彙が登録されている。ちなみにスマホの音声認識機能に登録されている語彙は数百万語であるため、かなり数は絞られているのだ。しかし、専門用語に特化した語彙に厳選することで、認識の精度が大幅に上がり、スピーディーな音声入力が可能になる。また、利用する人のイントネーションや話し方を学習する仕組みで、使うほど精度が向上するという。

「企業ごとに使用頻度の高い用語を追加学習させ、特化させていくシステムも開発しています。現在は手動での追加が主ですが、使用する中で自動的に学習するシステムを構築できると、さらに効率的に使えるだろうと考えています」(坂口さん)

アドバンスト・メディアではより効率的にハンズフリーで音声認識システムを利用できるよう、首にかけられるウェアラブルデバイスも開発している。現在は衛生管理の必要な厨房、手作業の多い工場や物流倉庫などでの導入が多いようだ。

今後の展開を予想してもらうと、野口さん、坂口さんともに「音声認識が主流になっていく」と話していた。将来的には、オフィスの全員がウェアラブルデバイスを首にかけている光景が普通になるかもしれない。まだ使っていない人は、一度試し、使い心地を確認してみてはいかがだろうか。
(有竹亮介/verb)


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