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甲子園2016夏 敗れざる者たちの名言録

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 夏の甲子園で全49代表が登場し、その半分が甲子園を去った。今年も彼らが残した言葉のうち印象的なものを現地で取材を続けるフリーライターの神田憲行氏が紹介する(順不同)。

 * * *
京都翔英・浅井敬由監督
初出場。初回に先制点を奪うが1-9で敗れる。
「甲子園に出られたのが夢みたいなものでしたが、夢の続きはなかったということです」

東北(宮城代表)・渡辺法聖投手
中学時代の友人である横浜・公家響選手にホームランを喫した。
「1打席目に抑えて心に余裕があったんですが、失投でした。公家君は中学時代から比べてオーラが倍くらい出てましたね」

前橋育英(群馬代表)・小川龍成主将
兄は3年前に同校が全国制覇したときのメンバー。
「最初は兄貴を超えるために練習していたところがあったんですが、春ぐらいからチームのまとまりみたいなものを感じるようになって、いつまでもこの仲間たちと野球をしたいと考えるようになりました。負けてしまって、悔しい思いと、もう仲間と野球が出来ない寂しさがあります」

クラーク記念国際(北北海道代表)・平澤津虎揮投手
背番号6の先発投手。先制するが逆転を許してしまう。
「(笑顔でお立ち台に上がる)悔しいですね(笑)体力がないので球威が落ちたところを打たれてしまいました。ま、しょうがないです。やりきった思いはありますから」

佐久長聖(長野代表)・藤原弘介監督
藤原監督は今夏で休部が決まったPL学園野球部出身。佐久長聖アルプスからはPL学園応援歌で有名な「ウィニング」がかかった。
「(ウィニングを演奏するとは)知らなかった。たぶんベンチに入れなかった3年生が吹奏楽部と相談してくれたのでしょう。個人的に懐かしく、力をいただている気がした。自分の気持ちを察してくれて、配慮が嬉しかった。ありがとうといいたい。佐久長聖の教員として、そういう生徒になってくれたのが嬉しいです」

大分・松尾篤監督
4-12の大差で敗れて。
「(壇上に上がり、「はぁー」とため息をついて)もう完全に力負けですね、すごかったですわ。初回に向こうの先頭打者に素晴らしいバッティングされて、ちょっとヤバイなと思いました」

尽誠学園(香川代表)・松井永吉選手
4番打者として1安打を放つが作新学院・今井投手の前に完封負け。
「力負けです。相手のピッチャーが上でした。(「どこが?」)全てです」

常葉学園菊川(静岡代表)・米澤利紀捕手
強打の秀岳館打線に13安打を打たれて敗れる。
「向こうの打者は2ストライクになっても簡単に終わってくれない。しっかりボールを選んで、逆方向にバチンバチンと打ってくる」

出雲(島根代表)・植田悟監督
守備の作戦が裏目に出た。
「(守備は)選手たちが自分たちで考えて準備してやったことで、積極的にいってうまくいかなかったことなので悔いはない。思考力がうちの持ち味で、それで技術の差を縮めてきたので」(出雲は県立の進学校)

北陸(福井代表)・北口宗一郎投手
3年生投手ながら背番号は登録選手ぎりぎりの18、福井大会の投球回数はゼロ。今夏初めての登板が味方投手陣が19失点したあとの8回からになった。
「福井大会は背番号20だったんですよ(地方大会は20人がベンチ入りできる)。選手同士の投票で甲子園のベンチ入りメンバーに入れたと監督から教えられて、みんなの気持ちがすごく嬉しかった。今日の試合は信頼されている投手がどんどん打ち込まれて、相手は強いなあと思っていたら監督から『投げる準備しておけ』と言われて、やるしかないと思いました。マウンドに上がったらやっぱり甲子園の雰囲気に圧倒されて、いったん落ち着こうと後ろ向いたら、外野席もお客さんがいっぱいですごかったです」(結果は投げたイニングを無失点に抑えた)

大曲工(秋田代表)・阿部大樹監督
チーム打率が2割を切る参加校中最低成績ながら、大会屈指の左腕・高橋昴也投手からホームランを含む10安打を放ち食い下がった。
「良い試合をしても勝たなきゃダメなんです。選手にもそう言い聞かしてきましたから。私はヘボ監督」(終始悔しさをにじませながら)

唐津商(佐賀代表)・谷口優成投手
上げた左足を空中で蹴り上げて上半身がカクカクする変則投法で相手を2失点に抑えた。
「勢いをつけて球威を上げるために春ごろからあのフォームで投げています。今日の試合でも投球自体は通じたと思います。(「これからもあのフォームで投げていくのか」)……いえ、自分的にはフツーに投げたいです……」(本人も報道陣も大爆笑)

市尼崎(兵庫代表)・竹本修監督
地元の大きな声援を受けて9回に同点に追いつくも、延長で敗れる。
「9回の攻撃の前に円陣を組んで、選手に『こんな声援聞いたことないやろ』と言いました。選手は笑っていました。練習を積んできたんですが、まだまだ甘かったですね」

創志学園(岡山代表)・高田萌生投手
大会屈指の右腕という前評判だったが、コントロールを乱して大量失点した。
「ホームランを打たれて動揺して、修正できなかった。最後の最後に自分の悪いところが出てしまった。(「ストレートが152キロを計測したが」)負けてしまっては意味がありません」

鶴岡東(山形代表)・佐藤要主将
4番。最終回の1死満塁の同点機にダブルプレーで試合終了。
「(前の打者が)フォアボールの後だったので甘い球が来るかなと思って初球から狙っていったんですが……自分の役割が果たせずすごく悔しいです。ベンチに戻って監督から『最後までちゃんとしろ』と言われました。試合終了の挨拶のことです。(「できましたか?」)はい、できました」

高川学園(山口代表)・山野太一投手
前評判の高い履正社・寺島成輝投手と左腕好投手同士の投げ合いに敗れて。
「自分の持ってる力は出した気持ちはあるんですが。(寺島投手と比べて)身体の大きさから違いましたね」(山野投手167センチ61キロ、寺島投手183センチ、85キロ)

境(鳥取代表)・勝部浩平選手
笑顔で引き上げてきた。
「楽しめました。自分はライトで(対戦相手の)明徳義塾のアルプスの近くなんですが、フライを捕ると拍手してくれるんですよ。(相手が常連校なので)完全にアウエーになるかと思ってたら、甲子園は全部のお客さんが応援してくれるんだなと思いました」

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