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交渉のプロが教える「お小遣い増額交渉」虎の巻

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結婚した先輩や同僚が口にする「お小遣いが減った…」という愚痴。夫婦2人分の生活費や将来のための積立、子供がいる家庭なら子育て費用や教育ローンなど、家庭環境が変われば、自由に使えるお金が減ることは避けられない。ただ、お小遣いの減少問題は各家庭の事情に限ったことではないようだ。

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新生銀行が毎年行っている「サラリーマンのお小遣い調査」によると、男性会社員のお小遣い額は年々減っている。

■男性会社員の平均お小遣い額の推移

2009年 4万5775円
2010年 4万1910円
2011年 3万8855円
2012年 3万9756円
2013年 3万8457円
2014年 3万9572円
2015年 3万7642円
2016年 3万7873円
2016年は前年と比べて微増だが、1979年の調査開始以来3番目に低い金額となった。同じく2016年の世代別平均額を見ると、20代は4万879円と全体より高いものの、30代は3万6846円、40代は3万5670円と減少。子育てや親の介護にかかる費用が増えるからだろうか。

月3万円ちょっとは、週に1回飲みに行き、たまに後輩におごったらあっという間になくなってしまう額。欲をいえば、もう少し余裕がほしい。妻とうまく交渉し、額を引き上げる術はないだろうか。ビジネスパーソン向けに交渉スキルを教えている専門家集団「スコットワーク」代表の増倉洋さんに、お小遣い交渉術を教えてもらった。

■プロが教える「お小遣い交渉術」

「まずは達成可能な目標を立てましょう。この目標は、奥さんから見てもギリギリ許せる上限であることが重要です。倍増は現実的でなくても、10%増くらいなら許されるかもしれません。そして、お願いする時は『お小遣いを上げてほしい』ではなく、『5000円上げてほしい』と明確に金額を伝えましょう。交渉では、先に条件を指定した側がコントロールしやすくなるというセオリーがあります」

なるほど、先手を打った方が有利なのか。しかし、妻が納得する金額がどのくらいなのかがわからない。

「目標を立てるには、コスト構造を把握する必要があります。お小遣いであれば、家計の内訳を知ること。食費や光熱費、保険料などにいくらかかっているか確認します。そのなかでムダな出費を見つけ、代替案を考えられれば、浮いた金額をお小遣いにするという提案ができます。具体的な金額も提示できますよね」

たとえば、生命保険の必要のないオプションを削り、その分をお小遣いに回すといった方法が考えられる。家計のことを考えている印象も与えられるため、妻も悪い気はしないはずだ。しかし、1つずつ検証したとしても、突っぱねられてしまう可能性もあるし、家計を切り詰める余裕がない場合もある。

「その場合は、金銭面以外の条件を立ててみましょう。定番は『毎日お風呂掃除するから1000円アップ』などですが、逆に『家計に余裕を生むためにもっと頑張るから、残業が増えても怒らないで』など、金額据え置きのまま奥さんにとってもマイナスにならない提案をするのもいいでしょう。日頃から条件を考えてウィッシュリストを作っておくと、いざという時に役立ちます」

交渉のゴールを、金額から別の部分に置き換えるというわけだ。ちなみに、「現実的な目標設定」「コスト構造など細部の把握」「条件の置き直し」という3つのポイントは、ビジネスの場でも用いられる交渉術とのこと。覚えておけば、オンオフ問わず使えるだろう。

お小遣い問題に悩んでいる人は、家計にムダがないかチェックするところから始めてみよう。増額の可能性が隠れているかもしれないぞ。
(有竹亮介/verb)

(R25編集部)

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※コラムの内容は、R25から一部抜粋したものです
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